見出し画像

そして私は歳を重ねて 9月21日

はっ!と気づいたときには
日々がザザザーッと過ぎて9月も後半へ突入。
その間、日記を書けなかったことを悔やむほど
様々な出来事があった。
ひとつひとつを書き留めていれば、微細なそのときの
心情や景色、空気や空の色、音など大事な欠片を
とっておくことができたかもしれないのに。
私はそうやってバタバタしているうちに
またひとつ歳を重ねた。

55ですよ、55歳。
この年齢を自分でどう捉えたら良いのだろう?
抱負は?などと聞かれたところで恥ずかしながら
これといったものはない。
人に迷惑をかけない程度に自分の興味の赴くままに進むこと。
そしてただただ毎日を私なりに目一杯大事に過ごしたい。
まずは自分の身体をしっかり労わることも。
これは何歳になったからといったことではないのだけれど、
歳を重ねたからそんなふうに思う。

お店ではくまがいのぞみさんの個展を3年ぶりに開催。
くまがいさんの在廊は5年ぶりだ。
in-kyoでの展示会開催自体も数カ月ぶりのことで、
始まるまでいや、始まってからもずっと緊張していたようで
展示会が終わってからも数日、気?テンション?が
上がったままだった。
身体も頭もクタクタのはずなのになぜか走り出せそうなくらい
動けている気がする自分。
と、それはとんだ勘違いなんだけれど。
こんなだから自分を労わらないと、と思うわけで。

展示会の搬出作業を終えた翌日には美容室に行き、
久しぶりに宮城県にお住いのお習字の先生のもとへご挨拶に。
その足で夜は楽しみにしていた仙台での折坂悠太さんのライブ。
と、普段だったら一日にこんなに盛り込まないのだけれど
放出と吸収のここ数週間。
また時間をかけてゆっくりポツリポツリと思い出していこう。

折坂悠太さんの歌声。
アルバムでももちろん良いのだけれど、初めて行ったライブは格別だった。
目を瞑ると歌声と楽器の音にすっぽりと包まれて宙に浮かんでいるような
気さえする。それは宇宙を浮遊しているようでもあり、
秋の虫の鳴き声が響く闇夜の中にいるようでもあり。
言葉の使い方が独特だし、曲調もとっても不思議なのに
どこか懐かしさも感じられてグイッと引きこまれてしまった。

さすがに今日になってバチンとスイッチが切れたかのように
力が入らなくなっている。
それは急に肌寒いほどの涼しさになったからなのか、
それとも何かの魔法が解けたからなのか。

久しぶりに!
9月21日(土)
今日の天気は雨。最高気温は20℃ 最低気温は15℃
二十四節気の白露も今日まで。
七十二候の「玄鳥去」の通り、ツバメが目の前を突風のように
急いでどこかへ飛んで行く姿を見かけた数日前。
明日から秋分。