なんで長岡残るの?
私と話す人の大半がこう言う。
「なんで長岡にこだわるの?」
「なんでずっと地元にいるの?」
なんでだろう。
明確な理由は分かりきっていないけど、多分長岡が好きだから。なんだと思う。
長岡造形に進んだきっかけも長岡にいたかったからだし、将来の進路も長岡に留まる選択をしたのは長岡から出たくないから。
私の同級生の過半数は県外に出る選択をしている。
なんなら将来長岡に帰ってくる確率の方がゼロに近いんだろうなあ。
そんな選択をした同級生の話を聞くと
「東京は自由でいいよ」
「長岡はなにもないから……」
などなど色んな話を聞く。
そんな話を聞いても、私は不思議と長岡にいたがる。
だって、自分が長岡面白くしちゃえばいいんだもん。
私が就職をしない理由の一つにも、これがある。
元々大学生になってすぐ〜2年生の夏休み頃までは、長岡での就活を目指していた。
就活は早い方がいい、という話を聞いて、市内のデザイナー職の求人を見ていた。
けれど、あんまりしっくりこない。
自分の中でしっくり来ていない企業に就職しても、きっと長続きしないんだろうなあと感じてしまった。
うーん、どうしよう。と思った時、長岡のいろんな大人たちと出会えた。
最初は私のバイト先のオーナー。
私が造形大学でデザインを勉強していて、グラフィックに携わりたいということを知ってから、デザインの仕事の依頼を頂いた。
与えられた課題ではなく、依頼主のオーナーと一緒になってひとつのデザインを作り上げた。
たった一つのロゴデザインだったけれど、その中に多くの紆余曲折、苦労、葛藤があった。
それでも、すごく楽しかった。
そこからしばらくして、青年会議所の方にビジネスアイデアの発表会に出ないかと声をかけていただいた。
正直、自分の中でこの段階では起業ということは言葉を知っていた位で、自分でアイデアを出して考えてみる、ということはしたことがなかった。
それでも、私が今学生をしていて考えること、悩みを解決出来るアイデアがあったなら、もっと楽しく生きられるんだろうなあと思いながらビジネスアイデアを構築した。
課題とバイトと並行してのプロジェクトだったので、ものすごく忙しかったし、睡眠時間をさんざん削ったし、いろんな人に迷惑をかけた。
ただ、終わったあとにこれが実現出来たらもっと生きやすいんじゃないのかな、と感じた。
ビジネスアイデアを構築しながら、自分の中でひとつの選択肢が現れた。
就活をやめて、起業する。
中途半端に終わらせることがとても嫌な私は、アイデアをアイデアのままにするのが嫌だったらしい。
そんなこんなで、就活をやめた。
周りの人達にそんな話をすると、やっぱりいろんな声が出る。
後押ししてくれる人。
「やめなよ」って言う人。
アドバイスをくれる人。
「一緒にやりたい!」と興味を持ってくれる人。
20歳でこんな経験ができているのはありがたさしかない。
ただ、今後計画を進めていく上で嫌な思いをすることは多くあると思う。
そこで自分がどう立ち回るか、にかかっているんじゃないかな。
私の夢は、長岡をデザインのまちにすること。
デザインを学ぶ学生がいて、
それを実際に形にできて、
デザインという存在が身近で、
素敵なものが街中にあふれる。
長岡というまち自体がデザインでいっぱいになる。
出ていってしまった若者や、元々外にいた人達が長岡に興味を持ってくれる。
デザインに困ったら、長岡にいけばいい。
これが私の理想の長岡。
長岡をそんなまちにしていくべく、今日も少しずつ足を踏み出す。
大変なことだらけかもしれないけれど、がんばろうね。
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