「英語ができるフリ」から考える実践的勉強法 第二章 〜あえて間違えて教える不定詞と動名詞〜
第一章では、基本的な英文法と発音について記した。基本的な英文法といっても、SVOやSVCといった文型で英文が作れるかどうか程度の話である。
第二章では、それに少しだけ肉付けしていく。文法の基礎はここで終わり。
少し肉付けしたら実践していこう!
第二章では「不定詞と動名詞」を扱う。
文法用語が出てくると、頭ごちゃごちゃという人もいるだろう。
でも簡単に説明するのであまり難しく考えなくて良い。
これらは「動詞」を名詞にする役割がある。
「私は試験に合格するために一生懸命勉強する。」
例えばこんな文章がある。一つの文章に、「合格する」という動詞と「勉強する」という動詞が存在する。SVOやSVCの文型からしたら、一つの文章に動詞を二つ以上使うのはルール違反。このルール違反を回避しながら、このような表現をするのが不定詞と動名詞。
不定詞と動名詞
この用語は聞いて、めんどくせーと思う方も大丈夫。
中学で聞いたことはあるだろうし、もちろんそんなこと知っているよという人もいるだろう。
改めて気軽な気持ちで読んでほしい。
不定詞と動名詞とは「二つの動作を一緒に行う」ために必要な技である。
まずは不定詞。
例えば、
①I came to borrow the book.(私は本を借りに来た。)
②He promised to go to the party with me.(彼は私と一緒にパーティに行くと約束した。)
①を見ると、「来た」という動作と「借りる」という動作を同時に言っている。
②を見ると、「約束した」という動作と「行く」という動作を同時に言っている。
でも、文法のルールでは、SVO(主語、動詞、目的語)はあってもSVV(主語、動詞、動詞)は無い。動詞を二つ連続で使ってはならないのである。
そこで、不定詞というものが使えるわけだ。
使い方は簡単。
to + 動詞の原型(現在形)
という形を取れば良い。
He promised to go to the party with me.
この例文の「to go」の部分がそうである。
意味としては「行くこと」。
「〜こと」という名詞のような意味になる。
他にも使い方はある。
I want something to drink.(何か飲み物がほしい。)
「〜するための」という意味。
I study hard to pass the exam.(私は試験に合格するために一生懸命勉強する。)
「〜するために」という意味。
このように意味がいくつかあるが、今は「〜すること」という使い方のみ覚えよう。
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次に動名詞。
意味は「〜すること」。不定詞と一緒である。
使い方は、
動詞+ing(playing, going, takingなど)
進行形のような形。
不定詞と何が違うかはいくつかある。
1、二つの動作を同時に行うわけだが、それぞれ好き勝手使えない。
例えば、finish(終える)という動作と何か別の動作を一緒に言いたい場合、動名詞しか使えない。
I finished cleaning my room.(部屋を掃除することを終えた。)
want(欲する)という動作と別の動作を一緒に言いたい場合、不定詞しか使えない。
I want to go to Disney land.(ディズニーランドに行きたい。)
簡単な覚え方としては、現在か未来かの違い。例えば「掃除をし終えた」のは終えるより前に掃除をしている。掃除をした行為は未来の話ではない。
一方で「ディズニーランドに行く」という願望は未来のもの。まだ行っていないから。
こんな感じで覚えるのが一般的である。
ただし、暗記するのは面倒だと思うので、今は間違いでもいいから二つの動作を一緒に使いたい場合は不定詞だけ使っておこう。
英語に精通している方からは叩かれるかもしれないが、勇気を持って言
ミスなどそれなりに会話できるようになってから修正すればよい。この動詞のあとは不定詞、この動詞のあとは動名詞という知識より早く話せるようになったほうがよい。受験用ではないんだから。
2、動名詞は名前の如く、名詞である
–主語や目的語として使う!
不定詞の使い方は1で説明した通りに使おう。動名詞の真骨頂はここにある。
それは、動詞を名詞にすることができるという必殺技である。
Playing games is my hobby.(ゲームをすることが私の趣味である)
「ゲームをすること」という名詞のような形になるため、主語や目的語にすることができるようになるのである。
主語、動詞、目的語の順番で英文は構成されるというルールがある。
①Play games is my hobby. ②My hobby is play games.
①も②も文法的におかしくなってしますわけだ。「playing games」にすることで、「ゲームをする」から「ゲームをすること」という意味になり、文法的に正しくなる。
–前置詞のあとに使う
「For(〜するために)」という前置詞で考えてみよう。
I study hard to pass the exam.(私は試験に合格するために一生懸命勉強する。)
不定詞の項目でこのような例文を出した。不定詞には「〜すること」という意味の他に、「〜するために」という意味もあるという話だ。
ただ、今は「〜すること」という使い方のみ覚えよう。
とお伝えした。なぜならば、動名詞でこの役割を果たせるためである。
I study hard for passing the exam.(私は試験に合格するために一生懸命勉強する。)
比較して見てもらいたいが、こちらの例文では、「For」を付け加えている。この前置詞そのものに「〜のために、〜のための」という意味がある。
そして、前置詞のあとは名詞しかこれないので、for passing the examという形にする。
同じ形で複数の意味を持つものを使うより、別の形で表現してしまったほうが混乱しない。
あえて間違いを教える
①動詞にingをつければ名詞になる。
living in Tokyo is great!(東京に住むことは素晴らしい)
②前置詞のあとには名詞。だからこそ動名詞が使える。
I go to school for studying english.(英語の勉強をするために学校へ行く)
③分かりやすく、不定詞も動名詞も「〜すること」で捉える。
しかし、
I want to play soccer. (サッカーをしたい)→(サッカーをすることを欲する)
というように、wantとplayというような二つの動作を同時に表現したい場合は、不定詞を使い、単純に名詞にしたい場合は動名詞を使おう!
特に不定詞の部分はこの説明は明確に間違いです。ただ、繰り返しますが、頭で考えて分からなくなるぐらいなら、間違ってもいいからスムーズに話しているほうがいいです。間違いはあとから修正すればよい。
次回が文法ラスト!
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