最後に「どこか施設はありませんか?」と言われたけど(2019年3月25日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

新しい月がまわってきました。今週は、今日明日事務所に行けますが、水木金とダダさんと東京旅行です。で、土日は東京セミナーと過酷なスケジュールなのですが、段取りは昨日の名古屋セミナーと一緒に先週からしてきて、東京セミナーの荷物はもうあらかた作ってあるし(28日発送してもらうように)、まずまず大丈夫です。

と同じように、先の週末の土曜日、ダダさん、二階からテレビゲームを入れた段ボール箱を「宅急便で東京へ送ります」と持って降りてきました。これは渡りに船とパジャマや着替えを詰め物代わりに入れ、「いつヤマトに行きますか?」とメモを書いて聞こうかと思っていたところへ「ショートの前にたくはいびん」とメモがやってきたので、その聞こうとしたメモをクシャクシャと丸める(なんで、私って待てないんろう・汗)。一緒にヤマトさんへ持っていき、割り勘で送りました。彼ももまずまず大丈夫のようです。

こうして、ちゃんと段取りしはる。つまり、考えてはるんですよ。だから、不適応行動が減っていくんです。でも、段取りしはるのは、巻物カレンダー やスケジュールをずっとしてきたからなんです。旅行の数日前に荷物を作り送っておく。ショートの前に立ち寄って出す。自分たちもそう考えて段取りするでしょう。でも、知的障害がある自閉症の彼が、そこまで考えているとは、その風貌からは、多くの人は想像しません。

「考えているから、本人が動くまで待ちましょう。」と私が話すのも、自分が(わかる手立てをしてきたのに)そのことに気がつかず、勝手に準備したり先回りしたり、後始末したりして、本人の人権侵害をすることで、行動障害を起こさせてしまっていたからです。

昨日70歳のお父さんがやってこられて、30歳代の男性(B判定と言われていました)が、すぐにコンビニに寄り大量に好きなものを買う、ものすごく話しかけてきて困っていると言われたので、「巻カレ・よてい・みとおし・おはなしツイン・えらぶ」をお勧めしました。

カレンダーやスケジュールの「みとおし」で心を支えないことには、そのコンビニでの「えらぶ」も、話しかけてくる「おはなし」も、本当にそうしたいのかはわかりません。手立てをしていくと、「いきあたりばったり」や「思いついたような」行動はしなくなっていくんです。段取りをする(考える)ようになるから。最後に「どこか施設はありませんか?」と言われたので、「私は愛知県民じゃないのでわかりません」と返事をしました。

小さい時には、「こんなことしなくても、療育さえ受ければ、年齢が上がれば落ち着いていく」と心のどこかで期待しておられる方も多いと思います。でも、そんな人はいないんです。いつからでも、手立てをしないと落ち着かないし、特効薬もないんです。

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