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その昔バスガイド

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津別町

北海道の東の方。いわゆる「道東ードウトウ」の地域にある林業が盛んな町というイメージ。豊かな大自然に囲まれた町です。 札幌から直線距離で227km。道程だと300kmを超え、車で約4時間半程かかります。(グーグルマップの計算なのでもっと早い人もいるかも知れませんが笑) 場所的にはここ⬇︎北見市の近くです。 一度だけ観光バスでここを通ったことがあります。 確か足寄(松山千春さんの地元)から網走へ抜けるためだったと思う。 足寄→美幌町→網走へ。 本当に大自然だけのシンプルな町

北海道弁とか

*ちょっと本文長めです。 北海道弁といえば「〜だべ、だべさ」とか「しばれるわぁ」とかは割と有名なところなので皆さんもご存知かと思います。私は北海道を離れてすでに10年以上経つのですが、相変わらずぽろっと北海道弁が出たりしてます。 思わず「ほら、巻かさってるよ!」って言った時には、普段は私の北海道弁を聞いても特に突っ込んでこない人に『それは言わない』ってきっぱり言われたり、「朝の通勤時間だから駅前わやだと思うんだよねー」って発言してしばらくしてから『…ググったわ笑』って言わ

昔話 バスガイドになったきっかけ

最初から目指してたわけではないウン10年前に観光バス会社で働いていたことがあります。 今まで働いてきた中でも貴重な経験をたくさんさせてもらった会社で、私の中ではとても楽しかった記憶です。ただ、普通に高校卒業して就職活動をして試験を受けて…ではなく あるキッカケから入社できたんですが、ちょっと特異なパターンだったと思います。 (同級生にも別会社でバスガイドになった子がいたけれど、ちゃんと就職活動して入社してた) 当時18歳。某靴屋さんでバイトをしてる時に新人の女の子が入って

おばさんからおねえさんへ

お姉さん 私が最初ずっとついて勉強させてもらっていたベテランガイドさん。 友達のお母さんなのでずっと「おばさん」(愛情こめて)って呼んでいた人なんですが 私の入社が決まってある日一緒にご飯を食べてた時に 「なぁ、おばさん。じゃまずいよな」って同席していた人に言われまして。 (えっ。なんて呼ぶんだろ?やっぱり苗字で○○さんとかかな?) 「そうだなぁ~。ん~~やっぱりお姉さん。かな」 (えっ。おねえさん??おばさ…じゃなくてお姉さん…) 私にはリアルに姉妹もいない

一番最初のお仕事

初仕事。入社した私に待っていた初めての仕事はゴールデンウィークの桜見学ツアー。 北海道日高町静内にある「二十間道路」がメインのツアーです。 道路の幅が二十間=36mあってその両脇に桜並木があり、それが直線で約7km続きます。 まわりは牧場なので見晴らしがよく、道内外から見にくる人が多くて桜の時期はかなり賑わう場所です。 ↑新ひだか観光協会HPより 前日までに分厚い案内原稿の中から道程に該当する原稿を読む。 何回も何回も。 道中の案内がいかにも「説明文」って感じで

バスガイドの一日 〜観光ツアースタートまで〜

観光ツアースタートまで ツアーの出発地は道内向けのツアーだったら札幌駅。道外からのツアーは新千歳空港。 それ以外は団体の貸切とかなので場所はそれぞれでした。 <札幌地下歩行空間> 会社から遠い場所からのスタートの時は、出発地最寄りのガイドや運転手さんが寝泊まりする宿に前泊します。早朝起きて身仕度を整えて運転手さんと朝食。お茶を入れたりそそくさと補助します(まるで奥さんのよう)テレビや新聞でニュースもチェック。車内での話題に混ぜたりします。 ご飯を食べ終わるとバス車内

バスガイドの一日 〜ツアー開始から終わりまで〜

一日の流れ バスが出発してまずは必ず添乗員さんの挨拶があります。 自己紹介と簡単にツアーの内容説明と注意事項などなので5、6分もあれば終わります。が。 その時は出発地点から高速に乗るまで10分以上かかる場所だったんですが、 冗談で「えー、高速乗るまで喋っていいですよー笑」って言ったら本当に頑張って話してくれました…。 あの時の可愛い添乗員さん無茶振りしてごめんなさい…。まさか本当に喋ってくれると思わなくて。 その後は精一杯案内を頑張らせていただきましたもちろん!

修学旅行(小学生)

定番の洞爺湖(とうやこ)周辺バスガイドの仕事には道内外の観光ツアーの他に団体様や修学旅行なんかもありました。 修学旅行は私は主に小学生を乗せる機会が多かったです。札幌からだと洞爺湖あたりでお泊まり。 洞爺湖は有珠山や昭和新山、夜は花火大会などもやっててかなり賑やかな記憶があるんですが、ガイドを辞めてウン十年、数年前に訪れた時に平日の昼間だったからなのかその閑散とした街並みに唖然としました。まだまだ温泉街として活躍はしてるようですが。 洞爺湖のすぐ近くに有る有珠山(うすざ

団体のお客様

北海道内外からの観光ツアー以外に、企業のプチ旅行だったりバス会社の地元の方たちの懇親会だったり、いろんなツアーがありました。そんな会社の旅行でもガイドが同乗してたまだ景気のいい頃の話しです。そしていろいろと自由でした。 新人さん?私が仕事を始めた時の「お姉さん」について勉強してた時。いつものように私はステップに立ってお姉さんの案内を聴いてました。詳細は忘れてしまったけど、年齢層も幅広く皆さんが仲の良い会社の旅行でのこと。 バスは温泉街へ向かっている道中、車内ではお姉さんの

運転手さん

入社が決まった時、一番最初にお姉さんに教えられた事が「運ちゃんとか呼ぶんじゃないよ。運転手さんだからね。」でした。当然といえば当然なんですが、若かった私は「運ちゃん」が当たり前だったので丁寧な言葉に違和感を感じながらも、気をつけるように努めました。 ◉お客さんが降りた後の車内空車時には車内の清掃をしたり、次の日の準備をするのは以前に 「バスガイドの1日」〜ツアー開始から終わりまで〜編 でもお話しした通り。 広い北海道なので、時には運転手さんと2~3時間の長距離移動ドライブ

誘導の笛

観光地の駐車場などにバスを止める時、先にガイドは降りてダッシュで後ろへ行き、誘導のための笛を吹きます。よく見かけるやつですね。「ピピーッ!ピピーッ!ピッピッピッピーーーー!」ってやつです。 ガイドさんによって音の出し方はいろいろです。 「ピッピッピッピッ…ピイィィィィ一イッ!」や「ピーーピーーピーー…ピッピッピッ!」などなど。やはり先輩から教わったやり方になると思うのである意味伝統かも。 或る時、観光地で誘導していたら通りすがりの別のツアーのお客様に声を掛けられました。

桜花賞のよう

牧場巡り道内のツアーでも「観光」がメインじゃなく、競走馬いわゆる「サラブレッド」がメインのツアーなんていうのもありました。北海道でも太平洋側は海からの汐風の関係で良い牧草が育つそうで、競走馬の牧場が多くあります。 競走馬の見学ツアーは内地(本州)のお客様が多く新千歳空港発着です。空港でお客様をお迎えしてまずは牧場へ。おぉ…行程見ると9割牧場です。あとは宿という割り切り具合。凄いっ。 牧場に寄って次の牧場へ、そしてまた別の…と見事なぐらいの牧場はしご旅。 メインは馬なので

ヒッチハイク

北海道の真ん中下の方、襟裳岬から帯広へと向かっていた途中。 まだお客様を乗せる前です。 いつものように運転手さんと雑談をしていたら、道路脇に佇む外人さんが1人。 手をあげてる。あ、ヒッチハイクかぁー。 ってボケーっと見てたんですがなんと運転手さん止まりました。えっ笑 手を上げてた本人もビックリしたでしょう。 まさか大型の観光バスが止まるなんて笑 片言の英語で聞いてみると当時帯広市郊外にあったグリュック王国(2007年に閉園)で働いてる人らしい。 現在はすっかり廃墟と

大きな被害はなくてよかった

バスの輝きは運転手さんの誇り観光バスは車体が大きく車高が低いので急カーブで高低差が大きいと下を擦る事があります。意外だったのがココ⬇︎ 右から左へぎゅーんと降りていくカーブ。初めてここを通った時に運転手さんの感覚なのでわからないですが、普通にいける!とそのまま軽く曲がったら、ガガガッ…! あっ。 切り返しが必要な程ではなかったのでそのまま通過。曲がった先に目指す見学場所があったので駐車場に止めて見てみると、あー。下の擦ったのはそれほどでもないけれどドアの下の方へこんでる…