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P.ブルデューについて書いたnote集

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記事一覧

仏教とブルデュー社会学、習慣の視点から。

 人には習慣というものがある。朝起きる、歯を磨く、顔を洗うなど日々に習慣つけられた行為は…

6

階級闘争の不平等性と贈与による抑制作用について

背景: ブルデューは階級間闘争の不平等性を強く指摘した。ここに新たな視点として階級内卓越…

6

#研究_ハビトゥス愛好会 シラバス

 本ノートは#研究_ハビトゥス愛好会の研究目的及び学習目標、研究員募集について書いたノート…

5

命題①に対するアプローチ検討

背景:  前回までのノートで学習による新たな社会階層参入が可能であることが明らかになり、以…

1

象徴空間、その効果と作用とは

背景:  人間は評価を下す生き物であり、時としてその評価の押し付け合いは闘争のようにもなる…

1

散文整理1

背景:  筆者が書いたメモをまとめて整理しておく。 本文: 1:  ここまでの議論で明らかにな…

1

プラティックとハビトゥス、その意味と作用

背景:  P.ブルデューは人間の行動を選好と嫌悪だと分析していた。そこから発生した概念、プラティックとハビトゥスについてその意味と作用を本ノートにおいて明らかにする。 本文: 1.プラティック  まずは石井の説明を引用する。   「日常生活の基礎部をなすこうしたもろもろの行動すべてが、ブルデューの言う「プラティック」にほかならない」(石井洋二郎、1993『差異と欲望』藤原書店 126p)  人間は日常の中で多くの周回行動をしている。朝起きて、歯を磨き、顔を洗いなどといった習

「カツカレー問題」に対するブルデュー的思考

背景:  「カツカレー問題」とは選択肢の最適化による収束問題である。つまり一番美味しくて一…

3

文化資本の豊かさとは、その理路と展望

 人には様々な文化資本がある。それらは身体化されており、制度化されており、客体化されてい…

7

ブルデューの四つの概念からみる見えない空間

背景:  今まで四つのノートで文化資本、場、ハビトゥス、社会階層と階級について扱ってきた。…

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ノート4 場(界)の概念について、その作用まで

背景:  社会階層や社会階級といった社会構造を見たとき、ブルデューは場(界)という概念を提…

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ノート3 文化資本とは何か、その作用とは

背景:  P.ブルデューが提唱した概念、文化資本。本ノートではこの文化資本について詳細を明ら…

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ノート2 社会階層と社会階級の作用とは何か

背景:  前回のノートでは社会階層と階級がどのように形作られているのかを考察した。社会階級…

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ノート1 ハビトゥスと社会階級/階層

 社会には様々な様態がある。俗にいう社会モデルが種々あるように社会自体も大きなものから小さなものまである。  社会を観察したとき、2本の軸が見えてくる。経済資本の軸と文化資本の軸が交差する十字図表だ。二次元的に表現されるこの社会分布図では個人の”その時点での”位置を特定することができる。経済的に優位な人がイコール文化資本でも優位とは限らない。ざっくり分布させると経済資本優位/文化資本優位、経済資本優位/文化資本劣位、経済資本劣位/文化資本優位、経済資本劣位/文化資本劣位と四