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島から少し離れて。本土で実感した理想の暮らしについて。

ー僕の暮らしには、場所とそこにいる自分を繋ぐ関係性が必要だ。

僕は7月の3連休に合わせて、合計で8日間の休暇を取った。

海士町の生活も半年間が経過した。半年も過ごせば、目の前の海や山々といった大自然が日常の一部となっていく。

仕事も現場出向が落ち着き、デスクワークの仕事が始まった。

仕事と生活。誰と会い、話し、考え、感じるのか。
傍から見れば非日常のように思われる場所でも、住んでしまえば良くも悪くも新鮮なものに感じれなくなってしまう。

慣れるだけならまだいい。退屈感が否めないのだ。

noteを書きたい。
新しい発見を得たい。
何かに感動したい。
川を見たい。

そういった願望を実現するには、海士町を離れてみる時間が必要だと思った。

「本土に行きたい」

今の自分の閉塞感を打開するため、僕は本土行きを決行し、会いたい人や行きたいところに行ってみた。

本土に出て、

僕は本土の本土らしさ、適度な刺激と癒しが同居した場所が好きで、これからもそういう場所で過ごしたい、と思った。

場所への愛着感と、そこにいる人たちとの関係性について

行ってみたい場所に訪れて。

最初に訪れたのは、宮城県仙台市。僕が2022年1月から11か月住んだ場所だ。

1日目は、一日に5府県の大移動の果てに、夜の仙台駅付近で親戚と食事をした。

暖色系の内装で彩られたレストラン。そういう、洗練された、こだわり抜かれた場所が好きだ。

キャンドルがテーブルに置かれ、気前のいいイケメンウェイターさんが奉仕してくれる。眼福。

親戚と再会し、島での生活の話で盛り上がる。

親戚からは、仙台で仕事していた時よりも元気に見えたようだ。

実際のところ、元気なんだと思う。100%じゃないだけで、元気なほう。
元気なんだけど、満足はしていない。そういう感じのやつ。

仙台の友人たちとの再会。

近況報告の話に花を咲かせた後、その日の夜から友人邸に家に宿泊。

「久しぶり!元気そうね」

初めて喋ったときから変わらない。いつも面白いことを探している人だ。
「今、ここ」の瞬間も楽しみつつ、将来やりたいことにもワクワクしている人。

そういう人といると、僕は楽しくなる。元気ももらえる。

その人の家はシェアハウスで、シェアハウスの住人の人や共通の友人とも話すのも楽しい。

島での生活をシェアしたり
僕の恋バナに付き合ってくれたり
歴史やフランス革命の意義について話したり

なんてことのない、とりとめのない会話をこの人たちとするのが楽しい。

そっちではどうやら周りの友人がダイエットに頑張っているのだとか。
泊めてくれた友人も頑張っているらしく、同居している奥さんも嬉しそうだ。

「皆頑張ってるなあ」

素直に応援したくなる。素直に自分の夢や目標に向かっている人たちは輝いて見える。

「やっぱり、この人たちがいる仙台でまた暮らしたい」

そう思わずにはいられない。

翌朝、ベランダから見えた景色を見て、そう思った。

都市機能と自然が共存した、バランスのいい景観だ。

この写真に、僕の好きな景観が1つに集約されている。

高層マンションや住宅街などの「住む」環境。
その周辺を包むように、癒しの役割としての「自然」環境。
娯楽や交通便を支える「都市」環境。

仙台は、それだけ丁度よくまとまっている。

この日は、泊めてくれた友人からバスケに誘われ、思いっきり汗を流した。

仙台のそれなりに運動してきた人たちから見ても、僕の脚は速いらしい。

バスケは苦手だが、5試合動き切り、6得点決めた。うれしい。

地元の良さを再確認。

友人たちと遊んだ後、夜行バスで実家に戻った。

たっぷり遊んだ後にサウナに行ったおかげで、バス内は快適に過ごすことができ、実家に戻ることができた。

実家に戻ってやりたかったのは、川を見に行くことだ。

海士町には河川はあるが、岩が並んで山奥から水が流れているような川はない。

蝉の鳴き声を聴きながら、裸足になって川の水に足を入れてみた。
最高だ。ただただ気持ちがいい。

地元の自然はこれまで高く評価してこなかったが、それを享受できないと感じる環境で暮らすと、「ああ、それが欲しかったんだな」とわかる。

岩が並んでいるのを見るとワクワクする。

関係性を基準に場所を選びたい。

誰しも、「こんな場所で暮らしたい」とイメージすることがあると思う。

果たして場所だけで生活するイメージは湧くのだろうか。

僕は、場所以上にその場所にいる人たちと自分との関係性が大事だと思っている。

仙台を離れ、海士町に行くことを決めた2022年8月。

そこから仙台の友人が増えて、離れる寂しさを感じながら、海士町にやってきた。

離れてからも連絡を取ったり、実際に会いに行ったり。
遊ぶ度に楽しいと思わせてくれる人たち。

仲の良い人達は、皆それぞれ叶えたい夢や目標を持っている。
そこに向かって自己研鑽を惜しまず、元気に過ごしている。

それが僕が繋がっていたい人たち。
「繋がっている」からではなく、自ずから「繋がっていたい」と思える人たち。

1人と繋がって、そこから派生して広がっていった。

仙台にいる友人たちとの関係性を大切にしたい。
丁度いい感じに都市機能と自然環境が整っている場所。

それが仙台。また戻りたい。

仕事の挑戦場として、海士町を捉えなおす。

さて、僕は1年間の島留学生として海士町に来ている。

僕は決して海士町の暮らしを否定したいわけではない。
どこかに引っ掛かりを覚えているだけだ。

生活、仕事、人間関係。

引っ掛かりの正体が掴めずにいた。

あらゆるものや人間関係が「用意されている」ような感覚。
自分で選んだのではなく、限られた選択肢から選ばされたような感覚。

選ぶこと。決断すること。これが大事だ。

どこで、誰と生きていたいのかが明確になった今、海士町でできること。

海士町での生活を、仕事の挑戦の機会として捉えることだ。

仕事をしに海士町に来たんだ、と捉えなおす。

仕事に目標を設定し、成果にこだわる。

幸い、今の仕事は汎用性が高く、どこにいても転用できそうな仕事をさせてもらえている。

あとは、1年間の島留学を終えても、繋がっていたい人や「場所」を作ることも大切だ。

島留学も残り8か月。僕はどのように経験するだろう。

いい刺激と癒しを得られた、充実した休暇期間であった。

〇追記

本土にいる期間で一番学んだことの振り返りは👇



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