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大企業からスタートアップへ転職して失敗した話②

2021年に大企業からスタートアップへ転職しました。

今振り返ると、あれは失敗だったなーとか、もっとこうすれば良かったなーと思うことが多々あります。そこで、自分への備忘録も兼ねて、私が経験した転職について3回に分けて書いています。

今回は第2回としてどのような転職活動をしたのかについて書いていこうと思います(第1回の記事はこちら)。

転職活動の流れ

はじめに断っておきますが、特にこれと言って特殊な転職活動をしていた訳ではありません。むしろごくごく一般的な方法だと思います。

が、案外こういう普通の情報も普通の人にとっては需要があるのかな、とも思ったりしたので、まずは簡単に私の転職活動の流れをお伝えしたいと思います。

1. 情報収集

「転職活動ってまずは何から始めればいいの?」状態だったので、まずはできるだけたくさん情報収集を行いました。

ネット調査以外の主な手段は以下の3つです。

  1. 書籍(転職本、業界地図など)

  2. エージェント

  3. 転職していった会社の先輩・同期

2と3に関しては、なるべく多くの人から話を聞くように気をつけました。とくに3は、身近な人の経験である分とても参考になる一方、その人自身も何度も転職を経験している訳ではないので、視点が偏らないよう複数のソースから収集するのが大事だと思います。

2. 必要書類の作成

情報収集によりある程度転職活動のイメージができたところで、必要な書類の作成を行いました。

履歴書は何てことはないですが、職務経歴書は初めてだとそれなりに時間がかかるので、偉大な先人たちの見事内定を勝ち得た職務経歴書を参考にするのが良いと思います。

転職指南本なども参考になりますが、業界や職種によって重要となるポイントや書くべきスキルなどが違ってきますので、なるべく自分と同じ境遇(転職元も先も自分と同じ職種・業界がベスト)の人のものを手に入れることをおすすめします。

3. 応募・面接

自分の場合は、初めから行きたい企業が具体的に決まっていた訳ではなかったので、複数の転職サービスに登録し、エージェントに希望条件を伝え、紹介してもらった求人の中から自分の希望に合う企業を探すというスタイルでした。

面接に関しては、中途採用だからといって特にここに気をつけて対策しました!というようなことはありませんでしたが、企業が出している求人条件に対応するように自分の経験・スキルをテキストに整理してから臨むようにしていました。

4. 内定・決断

面接回数は会社によりけりですが、2~4回の面接の後、内定がもらえます。

内定後は決断までにいくらか猶予期間が与えられます。もし不安材料がある場合は、この間に解消のための質問の場を設けてもらったりすることも可能です。また、必要であれば給与など待遇面の交渉もします(ここが新卒時と一番異なるかもしれません)。

以上が私が行った転職活動のおおまかな流れです。

活動の期間としては、情報収集をだらだら半年ぐらい行って、本格的に応募し始めてから今の会社の内定が出るまでさらに半年といった感じでした。


ここからは、自分なりに苦労したなと思う2つのポイントについて触れようと思います。

100%希望通りの転職先を見つけるのは難しい

当たり前かもしれませんが、自分の希望を100%完璧に満たしてくれる企業はそう見つかりません。自分の場合は、コロナ禍に入ってすぐだったこともありなおさらでした。

そこで私が大事にしていたのは、自分にとって良い転職先なのかを判断するための評価軸を明文化しておくことでした。

転職先を100点満点で評価するとしたときに、何を基準に点数をつけるのか、また何点までなら転職先として合格とするのかをあらかじめ決めておくイメージです。

文字に起こすという点も重要で、頭の中でなんとなく考えてるだけだと、そのときどきで評価がブレてしまう恐れがあります。特に複数企業から内定が出たときなどに、年収や知名度など分かりやすい指標が高い方がよく見えてしまうことがあります(もちろんこれらを重視している場合はそれで良いですが)。

自分の場合は、2つのギャップの解消第1回参照)が転職の目的でしたので、解消したいギャップをすべて書き出し、それらに優先順位をつけて、少なくともこのギャップまでは解消できることが最低条件、というような線引きをしていました。

複数企業から内定をもらって悩んだときも、ギャップの解消を評価軸として星取表を作り、より優先度の高いギャップを解消できる方を選択するようにしました。

第一希望の会社に落ちたときにどうするか

今回の転職活動の中で一社だけ、ほぼ自分の理想の転職先と言っていい企業がありました。迷わず応募したのですが、残念ながら最終面接で落ちてしまいました。面接回数も多く、本当に行きたいと思っていた企業だったので、かなりショックだったのを今でも覚えています。

その経験を少しでも無駄にしないために私が意識したのは、次同じような求人があったときに今度こそ内定をもらうためには何をすれば良いのかという視点です。

一般に、求人情報には企業が求める人材のスキルや経験に関して、必須要件と歓迎要件が記載されています。その全てを満たしている必要はありませんが、当てはまっているほど企業が求める人材にマッチしており、選考で有利なのは間違いありません。

私は、現状の自分のスキルと落ちてしまった企業の求人要件を比較して、自分に不足しているものを書き出しました。それ以降転職先を探す際は、その不足した部分をその転職先で働くことによって補うことができるかという視点で判断するようにしていました。

もちろん再び希望通りの求人が現れるまで辛抱強く待つのも一つの手だったと思います。ただ、私の場合、時間が経てば経つほど人材としての市場価値が下がってしまう懸念がありました。

そうしたときに、希望通りではないからという理由で切り捨てずに、数年後本当に希望通りの仕事に巡り会えたときに、その仕事に着ける可能性が高いのはどちらの選択か、という視点が重要だと思います。

1回の転職で完璧を追い求めすぎず、最終ゴールに到達するための中間ステップとしての転職という考え方で今の転職先を選びました。

まとめ

今回は私が行った転職活動の流れ苦労したポイントに関して書きました。次回はいよいよ私の転職活動の失敗についてお伝えしたいと思います。

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