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琴線に触れたnote集

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何度でも読みたくなる。 出会えたことに心から感謝したい、素敵なnote集。
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#考え方

「わからないなら調べなよ」の持つ残酷さについて

突然ですいませんが、僕は自分のことをあまり賢い人間ではないと思っています。 子どもの頃か…

椎名トキ
1年前
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結婚できないわたしが、恋人の両親に何度も頭を下げに行ったら、渡された洋服のこと

「結婚させてください」 勢いをつけるでもなく、ひたすら丁寧に。 わたしは、古い考えだった…

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薄毛で青髭のわたしが、毎日ワンピースを着て外に出かけていたら、少年と"かけっこ"に…

「お姉さんが、うらやましい」 別にもう、"女の子"になりたいと思ってはいない。 夕日を硝子…

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男のわたしがコスメカウンターに座って口紅を買い、初めて入ったバーで自慢した話

「しをりちゃん、俺も口紅塗ったら、可愛いと思う?」 甘えている、どこまでも。 "初めて"の…

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勇気を出してワンピースを買おうとしたら、「変態じゃん」と言われた話

「似合うと思います」 攻める水滴、跳ねる音。 洋服屋で、お世辞でも言われない。 なんでも…

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やっと見つけたわたしの居場所は、LGBTフレンドリー企業でした

平日、履歴書を買いに行く瞬間、人はとびきり臆病である。 「いらっしゃいませ」 声が聞こえ…

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ツイートがバズったわたしは、口紅を買えていない

仕事を辞めた翌日、わたしは生きていた。 「当然である」と、言えるだろうか。わたしは自分のことを"よくやっている方"だと思っている。意味もなく宙を見上げ、水滴を仕舞う。人生を都合のいい妄想へ預けなければ、硝子のように心が割れてしまいそうだ。 「大丈夫ですか?」 歩きながら眠っていた。目が血走り、足が痙攣する。どこかから声が聞こえた気がしたが、辺りを見渡しても人は少なかった。ロクにごはんも食べていない。生命の境界線を、平均台を渡るようにしてふらふらと進む。 常に不安と手を

セクハラを会社で報告したら、つながった勇気のこと

「言わなければよかった」 "大丈夫"の境目がわからない。 つらく、苦しいことを体と心の中で…

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自分の逃げ道を塞いでやいないかい

もしも明日の朝、急に「今日は仕事に行きたくない」と思ってしまったら、上司にどんな言い訳を…

七屋 糸
3年前
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男のわたしが人生で初めてマニキュアを塗ったら、夢が大きくなった話

「僕にもやらせてくれませんか」 ひとりでできないことが、この世には数えきれないほどある。…

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ハラスメント相談窓口に、エッセイを書いた

傷ついた言葉を残すなんて、性格がわるい。 「今日はどうですか?」 愛する人に聞きたいこと…

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わたしはもう、サンドバッグから卒業する

「うつ病の人」 そういえばあの頃も、そんな名前で呼ばれていた。 本人は聞こえていないと思…

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『ぜったい幸せになるぞ』

魘されたあとの一言だった。 寝ているときに見る夢というのは、本当にぬかりない。自分が不安…

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ゲイになったら、職場で自分が消えた

「おはようございます」 聞こえていないのかな。 不安になってもう一度挨拶を試みるが、やはり、届いていなそうである。というよりも、体を動かしても視界に入れてもらえていない、そんな気がする。 わたしは昔から声が小さい。 ガラス細工か、絹糸のようなものと自分に対しては言えない。ただ、「そうだったらいいのにな」と妄想をしたことは何度もある。天然を願い、涙が落ちたその場から、生まれ変わりたいと想う。 「男なら泣くな」「もっと男らしくしろ」と言われても、上手にはできなかった。む