外出恐怖で身につけた外出判断(性格×場面)
こんにちは。
春野太陽です。
精神障害をお持ちの皆さん、
【外出恐怖】を持ってらっしゃる方
どのくらいいらっしゃいますでしょうか。
私は障害を患ってすぐから外出恐怖を持っています。
初期の頃の症状は、
精神的不安定やフラッシュバックよりも
吐き気や立ちくらみや膨満感などの身体症状が
強くありました。
それゆえ、
『外出先で吐いたらどうしよう』
『電車の中で吐き気がしても次の駅まで耐えないとならないもんなぁ』
とかで外出できませんでした。
はたまた派生して
『レストランでもし吐いちゃったら他の客にも不快な思いさせるし店員さんにも迷惑かけるし』
と、【会食恐怖】もセットでしたね。
今は身体症状からくるものというよりは
メンタルと体力の総合的なバランスでの不安感です。
もうそんな恐怖と8年間付き合ってきて
とりあえず少し付き合えるようにはなってきました。
外出の中でもOKなものとNGなものを
感覚で判断できるようになってきています。
その判断材料の中には、
外出先で自分の性格がどう影響するか
×
外出先がどんな場面であるか
の2つの想像力を働かせています。
例えば、毎年誘われている知り合いの写真展。
今年も誘いが来ました。
もちろんとっても行きたいです。
でも、数年写真展に見に行って気づいたこと。
『一周ぐるっと見て軽く挨拶して帰るだけのつもりで行っても、結局長居することになって疲れて帰ってくる』
私は人見知りがほとんどなく、むしろ初対面の方とお話しして仲良くなるのが得意な性格です。
それから、専門分野に取り組む人の奥深い話に興味関心が強い性格もあります。
そして、写真展の会場にいるのは写真サークルのおじちゃんおばちゃんたちで若い私を容赦なく可愛がってくれる場面です。
私の性格と写真展の場面がかけ合わさった時、
・私から褒められてうれしくなったおじちゃんおばちゃんが自分の作品のところに連れ回してくる。
・若い子がいると助かるから手伝ってくれと受付担当させられる。
・私もつい写真の技術について質問しまくってしまって時間が過ぎてしまう。
のような状態になってしまうのです。
人見知りがないという長所も、
興味関心が深いという長所も、
みんなが可愛がってくれるという良い環境も、
さいっこうに自分の自信のある長所だし、周りの環境もありがたくて、参加してる時はまじで楽しいんです。
でも、放っておいたら自分の精神体力キャパを
知らず知らずに削っているということに
数年参加して気づきました。
『ちょろっと見てすぐ帰るつもりで行っても、結局おじちゃんおばちゃんとずっとしゃべっちゃって帰りに激疲れるのがオチなのが分かったから、今年はあえて行くのやめておこう。』
と今年からNGの外出にランクインしました。
長所も裏目に出ると、
こういう時にしんどくなるんだなと学びましたね。
また、先日地元で開催していた花火大会。
友人からの誘いで、行くつもり満々でした。
でも、直前になって感じた外出不安。
『花火大会って花火が打ち上がってる時間だけ会場にいればいいんじゃなくて、その前の席取りもあるし終わってからの渋滞もすごいからなぁ。暑さもとんでもないし。』
ざわざわした所や人混みが苦手な性格。
暗闇&スマホ回線も繋がりにくい環境で友だちとはぐれた時に私に何かあった時の場面。
花火2時間だけ見るならいけるんだけど、そんなわけにはいかない場面。
(7時から9時までの花火打上だとして、実際は4時に出発して臨時駐車場急いで停める→鑑賞場所探し→友達と交代しながら屋台買い出し→花火9時まで鑑賞→交通渋滞→11時期宅。工程の多さと拘束時間の長さと駐車場や鑑賞席確保の無言の争いと暑さの積み重なる疲労。)
この、性格と場面を掛け合わせて想像したら、
体力ゲージがすぐ切れそうなことも、私の危険時に対処ができない可能性も見越せたので、
お友達には申し訳ないですが当日にキャンセルを伝えました。
このエピソードや考え方を見て、
外出を制限されてるようで窮屈なんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれないです。
でも私は、無理して行きたいところに行って
その後数週間うつにうなされる生活よりも、
多少の外出制限をかけてコントロールしながら
精神の安定を維持できる生活のほうが幸せです。
大きなイベントには参加できない分、
今の外出の楽しみは近所の飲食店巡りです。
外出先が自宅から遠くなればなるほど、
イベントが規模が大きければ大きいほど、
開催が特定の日時に決まっているときほど、
外出不安が大きくなります。(私の場合)
でも、近所の飲食店なら、
近いから何かあればすぐ帰ってこれるし、
特定の日時に縛られないから体調がいい時や空いてそうな時を選んで気軽に行けるし、
人混みや規模を気にしなくていいし、
(※新大久保とか原宿とか居酒屋とかにありがちな街の混みと店内が会話飛び交ってうるさい系の飲食店は例外)
今はそれが楽しいです。
夏は和菓子屋さんのかき氷を巡るのがここ数年続いているかな?
外出での失敗で対策に悩んでいる人がいたら、
自分の性格と場面を掛け合わせて想像してみることを、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
2024.08.19(Mon)
春野太陽