haruno__nanakusa

2004.5.21 Aomori→Osaka(舞芸) 日記帳です

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2004.5.21 Aomori→Osaka(舞芸) 日記帳です

最近の記事

失恋より美しい痛みを知らないから。

 「自己表現を生業にしたいね。エゴかもしれないけれど、それが、あたしの、夢。」  バイト中、クローズ作業をしながら思わず溢れ落ちた言葉。関係性を諦めた人との会話ばかりスラスラと流線のように移ろってゆく。大切にしたい人ばかり、なんでこんなに不器用になってしまうのだろうか。心がフリーズして、なんか、きもちわるい。  気づけば光を追いかけて、裸足で碧い森を飛び出してしまった。こころの依存先はあの日眺めた夕やけ。ジオラマのような街だった。世界のすべて、地球のすべて。  「温水プー

    • ゆらゆら、ゆめ

       高架下のノンステップバスと快速電車が交差する平日の午後5時。冷たく澄み切った空気と温かな家庭の匂いが混じりあう駅前。  紙袋の匂いに誘われてファストフード店に入ろうか。でも、今日は初めてネイルサロンに行ったし、美容院にも行ったし、バイト用の5cmのヒール買ったし、すでに罪悪感でお腹いっぱいだし。さすがにねと独りで苦笑いして、駅の階段へ呑気に足を下ろした。  帰路は人生のエンドロールのキッザニアみたいで好きだ。社会人用の緊張状態の筋肉をほろりと緩めて、ゆっくり五感に寄り添っ

      • 夢に溶ける

         久しぶりに日記を描こうと思う。  あなたの夢は何ですか?にうまく答えられた例がない。曖昧で不確定で白桃のケーキみたいな甘ったるさと宵宮の帰り道の孤独に似た鬱陶しさが反芻してうまく立つことができない。少女性に焦がれる夢。どうしてみんな平気な顔して歩めるのか不思議で仕方がない。自傷行為の如く12年ロングだった髪をショートにした。本当は誰からも好かれるような可愛らしい少女性にに埋もれたかった、けどあたしでは無理みたい。ならば川沿いの草原で青く駈ける少年になりたかった。  一昨日、

        • 擦り切れたコンタクトレンズが夜の灯りをあたたかくぼやかして苦しみを虚像にしてくれる

        失恋より美しい痛みを知らないから。

          『好きだけど 届くな それが幸せ』

           イヤリングの痛みに気づかないほど必死で大切だった。きっと欲を出せば軽蔑されてしまう。どうせ1番になれないから、苦しみながら貴女を愛すよ。すべての瞬間に琥珀糖をキラキラとまぶしたような幸せをひとつも逃したくないから。溢れそうな叶わぬ恋を閉じ込めて。

          『好きだけど 届くな それが幸せ』

          A Dream Journal

           夢を見ている。  気づけばオリンピックの開会式を見ていた。見たことないくらいド派手で。雑踏に埋もれたくなくて錆びれた外階段からぼーっと光を追う。もっとちがう関係であなたと一緒に見たかったなあ。こんな、普通の人のふりしたくないよ。夢の中だから叶わないけれど。夜空に浮かぶ光の渦に呑み込まれそうになる。壊れそうで壊れない発射台。ああ、わたしは普通の幸せを選べるのに。幸せになれないのかな。コンビニフレンド。  気づけばゆるい空気が流れていた。夢の中くらい自由でいてもいいかな。今

          わたしの好きな方がお誕生日のブログで昔飼っていた愛犬にそっくりな犬と幸せそうに肩を並べていた。誕生日を迎えたその方も大きくて朗らかで賢くて優しくて笑顔まで愛犬にそっくりで。記憶が遠すぎて朧げだけれど、低気圧で辛い今日を和ませてくれてくれてありがとう!

          わたしの好きな方がお誕生日のブログで昔飼っていた愛犬にそっくりな犬と幸せそうに肩を並べていた。誕生日を迎えたその方も大きくて朗らかで賢くて優しくて笑顔まで愛犬にそっくりで。記憶が遠すぎて朧げだけれど、低気圧で辛い今日を和ませてくれてくれてありがとう!

          ざらつく生活。あなたに会いたい。寂しい。夢想ばかり前のめりで、仮想現実と現実が右目と左目で乱視する。君に届くな。君に届くな。

          ざらつく生活。あなたに会いたい。寂しい。夢想ばかり前のめりで、仮想現実と現実が右目と左目で乱視する。君に届くな。君に届くな。

          愛の夢

           私の愛はショパンのノクターンであり、ドビュッシーの月の光であり、リストの愛の夢である。魂の美しい音色の一粒一粒が夜空のまんなかで痛みに反射してキラキラと耀いて瞬いていて、世界の端っこでひとりぼっちの暗闇に溺れる私を聖母のようにそっと優しく抱いてくれる。微かな温もりの籠った柔らかな毛布のような優しさで溢れた雫を受け止めてくれてありがとう。その雫で磨かれた美しい魂の鏡はきっと誰かの希望の星になるよ。私は繊細さが生きづらさに繋がる社会で、魂の美しさが霞んでしまうくらいなら、どんな

          無意識下にある自分の特別で大切なものが、表現に投影され、初めて気づく。大切を探したい。紡ぎたい。わたしの生きるタスク。譲れぬ大切。 消化不良は嫌だ。

          無意識下にある自分の特別で大切なものが、表現に投影され、初めて気づく。大切を探したい。紡ぎたい。わたしの生きるタスク。譲れぬ大切。 消化不良は嫌だ。

          あとちょっとで卒業。 やっと解放される。辛かった。ああ、屋上から背中を突き落とされるような気分だけど、突き落としてくれてありがとう。やっと楽になれるという気晴れ。

          あとちょっとで卒業。 やっと解放される。辛かった。ああ、屋上から背中を突き落とされるような気分だけど、突き落としてくれてありがとう。やっと楽になれるという気晴れ。

          きっとわたしがどんなに熱を込めて心を削って創っているのか永遠に気付かれなくっても

           きっとわたしがどんなに熱を込めて心を削って創っているのかあなたに永遠に気付かれなくっても、心を傾けてくれるキミに届いてくれたら、それがわたしのとっても大切な希望の星になるから、膨れ上がった夜にもきっと耐えられる。  全部全部向き合ってくれた人のために遣うと覚悟を決めたから。その為に存在する人生だから。

          きっとわたしがどんなに熱を込めて心を削って創っているのか永遠に気付かれなくっても

          ある特別が鮮やかで美しく幸せな物語に使用された。

           ある特別が鮮やかで美しく幸せな物語に使用された。わたしの苦しみの隣で一緒に歩いてくれた特別が普遍的な有名に利用された。  あの時、キミは一緒に涙を流してくれて、血を流しながら守ってくれた。「痛いね。苦しいね。」って励ましあってさ、必死に生きていた。  私が勝手に想いを託していただけで。裏切られたわけじゃない。分かってる。分かってるんだけど、現実が咀嚼できなくて苦しい。特別をみんなに普遍的な有名としてしゃぶり尽くそうとされるとすごく胸が痛いんだ。

          ある特別が鮮やかで美しく幸せな物語に使用された。

          砂のお城、たった1枚の下敷きで融解する。

           一生懸命時間をかけて積み上げた砂のお城は、たった一枚の下敷きで跡形なく崩れ落ちてしまう。液体みたくなっちゃったから、ぬかるみに嵌ったように手のひらで掴めない。指先から零れ落ちるさらさらとした感触にあんぐり口がひらいたまま、茫然自失に陥る。あーあ、わたしなんだか哀れだなあ。  五感から逃れて五感に閉じこもる。溺れそうな息苦しさは時間を膨張させる。振動が増幅し五月蝿さが反響する。人と人との空気がだんだんと反発しあう。そして空間がどんどん同心円上に広がってゆく。ひとりだなあ。ひ

          砂のお城、たった1枚の下敷きで融解する。

          心臓に突き刺さったナイフをわたしの特別が抜いてくれた

           絶望が背骨を辿って津波のように押し寄せてくる。荒廃した街並みは瞼の裏に鮮烈に焼き付いている。真っ赤なアラートが耳小骨を地響きのように揺らして破壊する。さあ、どうしようかな。目を背け続けるのもアリかもしれない。でも、向き合い踠き続けるのもいいな。そう思えるようになったのは、ある表現がぐるぐる巻きに幽閉しておいたトラウマという刃物を抜いて昇華してくれたから。傷つきにより、未知なる心の動き、感情と出会う。それを肯定し引っ張り上げてくれる優しさを知る。ああ、私もこういう存在になりた

          心臓に突き刺さったナイフをわたしの特別が抜いてくれた

          ありふれた夢の中で

          醶味が美味しさを引き立てるのよ。 制限ある処にエネルギーは生まれるのだから。 冗談よ。冗談。 夢の中だけだから。 また会いましょう。 さよなら。

          ありふれた夢の中で