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予感と時間

昨日はなんだかとても大きな日だった気がする。

生きていたら、突然人生のページがめくられる日というのが確かにあって、

昨日は、そんな人生の新しい章が始まる予感がたくさん詰まった日だった。


時間というのは、

少しずつ、少しずつ、雪解けのように

自分の力ではどうにもならない、

かたまりを溶かしてくれる。


それを10年前の私が知っていたら、

きっと悩まなかっただろうなと思う。

昔は若すぎて、力ずくでどうにかしたくて、

でもどうにもできなくて無力感と敗北感でいっぱいだった。


それで、一旦逃げて、出来るだけ離れて、

なかったことにしたり、ふて寝したり、

悪態ついてみたり、色々とやってみた。


そうやって過ごしつつも、一方で

美味しいものを食べて、笑ったり、散歩して、

当たり前の毎日を贅沢にも当たり前のように生きていくことで、

私は知らない間に何か大切なものを回復させていたんだと思う。


それがようやく最近満たされたような感じ出していた。

すると、人生はカチッとまた世界と歯車を噛み合わせて、

ダンスするように展開していく気がする。


想像もしなかったシナリオで。


時間て、本当にすごい。

それに、何気ない毎日、というものも、すごい。


それはお味噌汁にお漬物、ご飯のような安定感。

中心に私を戻してくれる。

そして、時間は全てをきちんと納めてくれる。

あるべき場所へ。


もっと気張らずに、

両手を広げて、世界を信頼しようと思った。


もっといい意味で自分に対しても、

他人に対しても、鷹揚でありたいと思った。


そこにできた、遊びやゆるんだ空間を

たくさんの夢や笑顔で満たして生きていきたい。









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