るんちゃん

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最近の記事

願いは、塩にまみれて

突然の千秋楽から1週間。 ようやく、いろいろと落ち着いてきました。 まずは、ご観劇いただいたお客様へ。 この度はご観劇いただき誠にありがとうございました。それと同時に、今回お客様を新型コロナウイルスの危険に晒してしまったことに対し、申し訳ない気持ちでいっぱいです。どうか、体調を崩された方がいらっしゃいませんように…今はそれを祈るのみです。 そして、ご観劇予定だったお客様へ。 この度は、せっかくご予定を空けて楽しみにしていただいていたのに、その日を迎えられなかったこと、申し

    • 野良猫と彼女(後編)

      さて、こちらでは大好きな座組のみんなをご紹介します。(作品や、明日実のことについては前回書きました) 芳賀峻祐役、山崎陽太くん。(ざきくん) 今回の相方。誰よりも迷惑と心配をかけてしまいました。同級生の役だったけど、実際はかなり年下の彼は、座長として自分が苦しいときにもいつも周りを想ってくれる、優しくて熱い人でした。お互いの関係は、まさに峻祐と明日実だったと思います。 いっぱい2人で追加稽古したね。ざきくんが本音でぶつかってきてくれたことがすごく嬉しかった。相方がざきくんだ

      • 野良猫と彼女(前編)

        千秋楽から1日経って、終わったことを実感しています。今日の方が寂しさが増しているなか、公演の振り返りを。 (と言いつつこの記事を書くのに1日要したので、実際には2日経ってしまいました) まずは、ご来場いただいた皆様、遠くから応援してくださった皆様、いろいろな面で支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。 私は、まだ場数も少なく未熟すぎるほどに未熟です。そんな中、今回初めてヒロインという大役をいただきました。私よりも力がある人たちがいっぱいいる中でのこのポジション

        • 最近、考えていること

          過去について書く書く詐欺をしつつ投稿できてなかったので、とりあえず最近のことを… 昨年から児童養護施設で非常勤で勤務していますが、先月からフリースクールでの講師も始めました。 自分が変化したのか、環境のせいかは分かりませんが、学校現場で勤務していた頃以上に可能性を感じている日々です。 児童養護施設もそうですが、フリースクールにも発達障がいだったり、そうでないにしろ生きにくさを感じたりしている子どもたちがたくさんいます。 そういう子と出会うたびに、なんだか親近感があって。

        願いは、塩にまみれて

          優姫先生のこと

          最後の振り返りは優姫先生について。 私は元教師です。いろんな理由があって辞めたけど、教師であった自分も過去も、今は大切にしています。 そんな私が、まさか、こんなにも早く先生の役が出来るなんて思ってもみなかった。インスタでも書いたけど、優姫先生は過去の私であり、過去になりたかった私です。 優姫先生にはね、脚本に描かれてない過去があるんですよ。割と早い段階でその過去について聞いていまして。 そのバックボーンをお客様にどう見せるかが今回の1番の悩みどころでした。 ここから先は

          優姫先生のこと

          A班のこと

          昨日に引き続き、今日はA班のことを。 私にとって、A班は1人1人が太陽のような存在で、いつも照らしてもらっていました。 A班のみんなはね、とにかく心優しい人たちなんです。その優しさに何度救われたか分かりません。 ある日のお稽古で、突然お芝居に心が入らなくなってしまったことがあって。それはきっと役に対する悩みだったり不安がそうさせていたんだと今となっては分かるのだけど。 落ち込んでる私に対して、誰も責めたりすることはなくて。悩みを聞いて、共感してくれたりアドバイスをくれ

          たいようの歌のこと

          少し時間が経ってしまいましたが振り返りを。 4/22〜4/25、新宿シアターブラッツにて TeamRevArt 第2回公演 たいようの歌 無事に終了いたしました。 無事に終わったとはいえ、決して望んだ終わり方ではなくて。 公演最中に出された緊急事態宣言。 無くなってしまった25日と26日のお客様を入れての公演。 前倒しになった配信公演。 たった数日の中で、目まぐるしく状況は変わりました。 それでも、その時その時で、自分にできる最大限はなにかを考え、舞台に立ったつもりです

          たいようの歌のこと

          どこにでもある、でも、たった一つしかない物語。

           「お母さんの言うことをよく聞いて、弟の面倒をちゃんと見るんだよ。」  果てしなく長く、暗いトンネルにいるような人生はその時始まった。  6歳になる1ヶ月ほど前の出来事だった。当然、両親の間ではもっと前から話が進んでいただろうし、もしかしたらもっと前に伝えられていたのかもしれない。しかし、子どもである私にとっては突然の出来事だった。  正直、当時の記憶はそこまで無い。ただ、父と母が別々に引っ越しの準備をしているのを見て、子どもながらに違和感を感じたのは覚えている。 「

          どこにでもある、でも、たった一つしかない物語。