恋をすることについて vol.5

感情の記録を始めてから、日々考えることが多くなり、今日もふと考え事をしていたら、はっと気づいたことを記録しておこうと思う。

私はずっと、結婚することの理由がわからなかった。両親の仲があまりよくないことも含めて、なんでこの人たちは結婚したんだろうか、と思うことも多かった。

今までも、結婚という「制度」で考えたら、メリットがわからないし、この時代に制度の上で婚姻を結ぶ意味って何?って思ってた。
どちらかが姓を変えなくちゃいけなくて、そのために名前の変更手続きのお金や時間がかかるし、共働きの状態が続く人も多いのに扶養に入る意味ってあるの?って感じるし、制度上結婚するのってそんなに大事なのかなって疑問だし。

って思っていました。ついさっきまで。
でも、ふと、突然に、気づいてしまったんです。

「あ、家族になりたいのか。」と。
結婚をするその人たちは、「家族になろうと思って結婚をするのか。」と。

生まれつき「家族であること」と、結婚を選択し「家族になること」は違う。結婚をすることで家族になれるから、家族になりたいと思うから、制度上の結婚を選択する。結婚がしたいから結婚するのではなく、家族になるための手段が結婚なのだ。

私は、現時点での性自認がヘテロで、日本という国に生まれて生きている。だから、結婚を自分の意思で選択することができる。世の中には、国や地域、文化によって、結婚の選択ができない(認められていない)人々がいる。選択肢をもっている私だから、選べることが当たり前だっただけなのだ。

そんなことにも気付かず、のうのうと「結婚の制度」に違和感を持っていたなんて。独り身の今、少しでもこのことに気づけてよかったと心から思う。

ただ私は、制度の上で認められているからいい、ということに違和感がある人間なので、さらに一捻り考えてしまう。大学のときに「サッカーチーム日本代表になれるのは?」というワークをやったのを思い出した。私は、「日本が好きで、日本のメンバーと仲良くやっていける人たちならいいんじゃない?」という意見をあげた。

でも、一緒に授業を受けていた後輩たちは、国籍が日本であることや、日本の永住権を持っていることなどをあげていたと思う。みんな賢いなぁ。私は圧倒的に楽天的だ。

だから、「家族になりたいのか。」と気づいても、結婚も制度でしょ?って感じているところもある。「家族になりたいと2人が思っていれば十分じゃない?」と。ただそれは、私に選択権があるからだろう。

選べる自分であるからこその、この楽天的な考えに、もっと客観的に捉えながら。1人で幸せハッピー人間な私が、相変わらず自分都合で生き続けないように。大人になるまでには、まだまだ時間がかかりそう。

私にはまだまだ修行が必要みたい。




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