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ウォークスルー型VR「Wonderfall: Tale of Two Realms」が楽しすぎた話

こんにちは、はるもです。

仕事で米シアトルのアニメイベントであるSakuraconに参加していたのですが、その後の休日を利用し、シアトルのScience Pacific Center内にある「 Wonderfall: Tale of Two Realms」に遊びに行ってきました。


Science Pacific Centerは、スペース・ニードルやMuseum of Popのあるシアトルセンターにあり、シアトルを訪れる観光客なら一度は滞在中に足を運ぶ場所ですので、モノレールやバスなどの公共交通機関もたくさん通っており、非常にアクセスが良かったです。

施設の入場料+VR体験料でトータル$38.95。事前にオンラインで日時を指定して購入しました。(もちろん現地でも申し込めます。)

VRエリアは別館のような形で入り口のある建物とは別の建物の中にあります。

中では、Beat BaberやThe Blu等のVRの体験コーナーだけでなく、ARのコンテンツも展開されており、「Wonderfall: Tale of Two Realms」はその奥の一画にありました。

「Wonderfall: Tale of Two Realms」はウォールスルー型の実際に見て触って体験できるVRコンテンツです。
制作はシアトルのスタートアップ「Hyperspace」。
こちらのサイエンスセンターでは、全体で30分のコンテンツの中の最初の15分が体験できるベータ版が遊べるそうです。

体験が始まると同時に、パソコンを背負い、サムスンのOdysseyを頭につけます。
しかし、LAで体験したThe VoidやDreamscapeのように、銃を持ったり、手足にセンサーをつけたりはしません。ですが、手の動きはLeap Motionを使ってしっかりトラッキングされており、HMDを通して、手とその動きを確認することができます。
なにも持たないため、手を好きに動かすことができ、自由度がとても高く感じました。

HMDをつけると同時に、一気に中世のヨーロッパのような石壁に石畳、夜空に星が輝く美しい世界に飛び込みます。

以下の動画では、実際にどういった体験ができるか確認できます。
↓↓2:22頃から体験中の様子が再生されますのでぜひ御覧ください。

まず目に入るのは足元に寄ってくる猫。しゃがんでなでると猫がゴロゴロ鳴きます。
触る感触はないのですが、手の位置は確認できるため、なでまわすことができます。猫ちゃん、めちゃくちゃ可愛い。。。

壁の見える位置には実際に壁があり、樽や木箱なども触ることができます。VRの世界と同じように現実にも物が配置されているため、その没入感は圧倒的!
また、インタラクティブな仕掛けも多く、本を触ると本から妖精(ドラゴン?)がいきなり飛び出してきたり、置いてある地球儀を回したりすることもできます。もちろん本も地球儀も実際にその場所に置いてあり、物理的に触ることができます。

街の中を進んでいくと、女の子(Elena)が実験を失敗してしまうところに遭遇します。体験者は、彼女を助けるために両手を掲げて魔法を使う必要があり、樽を壊したり妖精を追いかけ回したり、魔法を使いながら、Elenaを手伝います。

体験中は、手が空いているので、魔法を使わないときは、自由に宙に浮いているものを掴んで投げたり、ついてくる猫をまたなでて遊んだりと、Elenaやおじさんが話している間、部屋の中をうろうろして色々と遊びながら時間を過ごすことができます。そして暖炉のそばにいくとちゃんと暖かい。。。!すごい!



ストーリー的にはβ版ということで、続きが気になる感じで終わってしまうのですが、自由に街の中や部屋の中を歩いて触り、突然全く別の世界に入り込んでしまったような体験は今まで遊んだVRの中でも初めてで圧倒的であり非常に満足度が高かったです。

同じくロケーションベースのVR施設であるthe Voidのスターウォーズでは、慌ただしく動き回って戦ってという感じであっという間に体験が終わるのですが、(もちろんそれはそれで楽しいんですが、)今回は割とゆっくり話が進むため、色んなところを触ったり見たりして世界感を味わいながら楽しむことができました。

非常に自由度が高く、本当に街の中に迷い込んでしまったような体験は、今まで遊んだ商業VRコンテンツの中でも個人的には一番楽しいもので、ロケーションベースのVRコンテンツの可能性を感じる体験でした。VRが好きな方で、シアトルに行く機会がある方はぜひ一度体験してみてください!


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