みつづき千晴

息させてもらって、絵描かさせてもらってます。

みつづき千晴

息させてもらって、絵描かさせてもらってます。

最近の記事

生きていたし生きている

まあ、そんなこともありながらも、相変わらず中学校生活を満喫していた。 ここでやってくるのは高校受験。私は地域でトップの学校を目指すことにした。ありがたいことに、勉強もそこそこできたし、私の地域で高校受験に落ちる人は、1人いるかいないか。さすが田舎。 いざ受験へ!私は受験中に、寝た。気がついたら寝ていた。まだ試験は半分も終わってないに、寝ていた。過度の緊張か?とにかく寝ていた。「あと5分」という試験官の声で、ふっと、意識が戻った。試験が終わったみんなはさわやかな顔をしていた

    • 生きていたし生きている

      「おうちかえったらえほんよんであげるね」 私のクラスのお絵かき授業なんてどうでもよかった。さぼればよかった。怒られたって、絵本を読んであげればよかった。なん十冊だって読んであげればよかった。 私は中学校のとき、陽キャでリア充だった。放課後残ってみんなと騒いだし、モテてもいた。二人同時に告白されたりもした。生きるなんて簡単だった。私が世界の中心だと、リアルに思っていた。 そんな私が「死」を感じたのは、お風呂に入っているとき、あそこに毛がはえているのを見つけたとき。 体が進ん

      • 木と面影

        誰も住んでいないボロボロの空き家、どっかの会社がその空き家を壊そうと、資材を運んでいる。 その空き家に柿の木があった。 柿の木はたくさんの実をつけていた まだそこの住人がその家で暮らしていた頃からきっとその木はあって、住人がいなくなっても、柿の木は実をつけ続け、まるで住人を待っているような、もしくはもう住人がいないことに気づいていないような。そんな柿の木、実をたくさんつけた柿の木を見ていたら、少し胸が苦しくなった。

        • 「そっち側」

          学生の頃から、「どうして私はそっち側に行けないんだろう」とばかり思ってる。中二病?というやつだろうか? こんなことを思われて、現在の自分がほんとうにかわいそうだ。 「そっち側」を見てみたいが、見たあと、自分は何を感じるだろう

        生きていたし生きている