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Well-being 私たちが幸福に生きるために必要なこと

こんにちは♫
株式会社FromToブランディング責任者&フリーランスブランディングデザイナーの八木(@harukaze_design)です。

先日、弊社が所属するコワーキングスペース FUSEで開催された「Well-being」のセミナーに参加しました。
講師は「人がよりよく生きる(Well-being)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行っている、石川善樹氏です。
セミナーの内容にとても共感でき、私も常に気をつけていることだったので、この場でシェアしたいと思います。

こんな人に読んでもらいたい
・Well-beingに興味がある人
・自分に自信がない人
・組織マネジメントに携わる人


Well-beingとは


Well-beingとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。身体的・精神的・社会的に良好な状態にし、「一人ひとりにとっての幸福」を実現を目標にしています。


Well-beingが注目される背景

国連の諸機関をはじめ、日本でも前菅総理大臣が政治のアジェンダに取り入れるなどWell-beingに注目が集まっています。
※ちなみに前菅総理大臣は、約1年の任期の中でデジタル・サステナビリティー・ウェルビーイングを政治のアジェンダに取り込んでいるんですよー!

●SDGsの設定目標の1つ

「SDGs(エスディージーズ)」とは、持続可能な開発目標のことで、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標として掲げられています。
SDGsは全部で17項目あり、3つ目に「すべての人に健康と福祉を(Good health and well-being)」にWell-beingが設定されています。Well-beingは国際的に取り組む一つの目標なのです。

●多様性を求める社会の変化

多様性とは性別、価値観、ワークスタイルなどの大きな枠から、一人ひとりを尊重する社会にしようという概念です。
「働き方改革」「新型コロナウイルス感染症」も価値観やワークスタイルの多様化に大いに影響していますよね。多様性の実現もWell-beingが深く関係してくることがわかります。

●Well-doingからWell-beingへ

日本社会は今までWell-doingに寄って経済活動や教育を行なってきました。Well-doingとはdoすること。私たちは何かコトをすることで評価をされてきました。学生時代はテストなど、社会に入ってからもプロジェクトの成績や肩書きなどで評価されてきました。doingももちろん大事なのですが、beingのサポートは受けてきたでしょうか。beingとは在り方。より良い自分で在るための学びの機会は、なかったと思います。doingとbeing両方が「一人ひとりの幸福の実現」ためには大切です。自殺率の高さ、少子高齢化、さまざまなの課題を抱える日本で、今は全体的なバランスとして質への変化、Well-beingに注目が集まっています。


Well-beingのために必要なこと

「一人ひとりにとっての幸福」の実現にとって最大に重要なことは、ズバリ!

選択肢の中からの自己決定

です!

当たり前と思うかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。
私たちは子供の時から複数の選択肢を持っていたでしょうか。また自ら意思決定ができたでしょうか。学校や親をはじめ、自分意外が意思決定した選択を歩んでいる方も少なくないと思います。

人生において複数の選択を持つこと、そして自分で意思決定することは、自分の存在を自ら認めることにつながります。自分を自分で認めること(自己承認、自己肯定と言われる部分です)は幸福に生きることに直結します。
また、意思決定においての対象が過去の自分となり、人と比べて劣等感を抱くことが少なります。

●選択肢を増やすためには、複数の居場所を作ること

複数の居場所を作りましょう。複数の居場所・コミュニティに属することで、色んな人と関わり、色んな価値観を知り、色んな仕組みを知ることができます。
人は色々なことを知ることで、世界の大きさを実感し、寛容度が高くなります。自分にも寛容になり、自己肯定感が高まりますし、他人にも寛容になります。

昨今、SNSでの誹謗中傷が社会問題になっていますが、社会的寛容度が低く、こうあるべきという固定概念が強いのは、知っている物事の幅が狭いためだと思います。

また、複数のコミュニティに属することで、1つのコミュニティに依存することがなくなります。1つのコミュニティに依存してしまうと、そこがなくなってしまうと居場所がない。または他のコミュニティに行ったときに居心地が悪くなってしまいます。学生は学校がコミュニティの全て、社会人も会社がコミュニティの全てのように、依存度が強くなってしまうと、その居場所がなくなってしまった時にとても怖いですよね。
いろんなコミュニティの属して、居場所を複数持ち、世界を広げることで選択肢が増え、自己決定していく。幸福のために必要なアクションプランは複数の居場所を作ることです。


会社においてのWell-being


株式会社バークレーヴァウチャーズが実施した調査によると、世界15か国中、日本の職場のWell-beingへの満足度が、もっとも低いことがわかりました。
世界的には、企業におけるWell-being導入はスタンダードになりつつありますが、日本ではまだ浸透しているとはいえないでしょう。上記を踏まえ、大手企業でも幸福の追求を企業のmissionとして掲げてはじめています。
TOYOTAもmissionに幸せの量産をすると掲げています。車を量産する会社なのに!とツッコミが入りそうですが、会社=人ということを改めて感じるmissionです。
社員の健康と仕事・職場環境を整えることが、会社の果たすべき一つの使命となってきています。


講演を聞いて

今回の石川氏の公演は歴史的背景、社会的背景から個人の幸福の追求と幅広く紹介していただき、とても有意義な時間となりました。Well-beingの分野は前から非常に興味があり、全ての社会活動、個人活動のベースになると思っています。
私は社会人になり、あまりに仕事にやりがいを感じていない人、絶望している人、自分に自信がなく優劣をつけて苦しんでいる人を多く見てきました。

私が小さい頃、仕事は辛くて苦しいものといった考え方が一般的だったと思います。本当にそうでしょうか。私は仕事はあくまで自身の人生をよりよくするため、次の世代にポジティブな遺産を残すたのの1つの手段だと思っています。だからこそ向き合ってやらないと面白くない。
インナーブランディングをという大義名分を掲げ、社員の幸福の実現のための会社づくりをしていきたいと改めて思いました。
これからも勉強していきたいですね!

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