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2020/08/23 その刹那っていうか同時に1mmのバリカンを当てて

起きるが寝そうになって、「寝な」と言われて「寝ません!」と筋トレする。

朝ごはんたべながら「なんか意味わかんなかった制作のつらい部分が、消えてきた気がする、自信が出てきたというか」と話す。コンセプトっていうことば=「言葉でテーマが説明可能」みたいに思い込んでるバカ、みたいなのが本当にバカにしか見えなくなってきたっていうかそういうことはやらなくていいってことがよくわかってきた。っていう自分の極端さが頑固ババアって感じで怖いんですけど…。とか

朝池田とポップなものとそうではないものの話というか、「orionもそうだし白日もそうだけど、転調をするっていうのはやっぱ大衆的音楽っていうか売れようとするときの鉄則なのかしらん、ミスチルとかそういうのはそうだと思うんだけど、ロックとしてどうかと思っちゃう、でもひとまず売れるのは大事なんだけど」というのを聞いて、「ほー」「ポップであるほうが好き〜」と思ったからか、制作しながら、好きなアーティストが ”シャバい” (娑婆い/大衆的ってことですよね、踊ってばかりの国のboyのコメント欄に「こんなシャバいPV作るなんて…」と書いてあってグッときた)ものを作ることにガッカリする心理みたいなものに思いが及んでいた。
「そんなこと思わなくていいじゃん、ポップ上等ですよ」と思うとともに
自分も中3の時にBUMPOFCHICKENが「スノースマイル」を出したときは「こんなバカでもわかるようなつまんない歌出すなんて…!」と急速に、本当に急速に冷めていったのを今でも手にとるように思い出すことができるんだけど、それって、でも、難解なものの中にだけ真実があるだからこそ面白いものを求める気持ちみたいなものであるからこの気持ちが真実だと思っていたけれど、ていうよりは自分にだけわかる良さみたいなものであってほしい、独占欲みたいなものが隠された気持ちとしてあったのかもしれないな…と思いながらその思考は消えていって、色ののりかたとか混ざり方、そういうものに気がとられていった。

急に嫌なことを思い出してキレていちゃもんをつける。
私が悪いのではない。
ふと人を殺しそうになるけどそれが起こらないなと思う。
涙が両目の下の方からこぽっと盛り上がって溢れる瞬間を自分の眼球の目の前に見た。

ガストに連れ立っていって仕事。
環境をちょこちょこ変えるのは自分にとっていいやり方かもなと思う。
汚い暗いガスト。コロナうつるでよ…と怯える。
帰り道の少し涼しいぬるい湿気のある空気に「べとなむ思い出すかも」と思って言ったけど、長野でもありうるし東京でもありうる、「この感じはどこでもあるね」と池田は言っていて、そうで、それでいてなんか、外気が直接心になっているこの感じ、この”感じが感じられる心があること”だけでもどんな環境であったって自分自身が生きる理由になっていた…と最終的に中学生の時の感じのことを思い出していた。

言葉が通じてよかったな、と週初めに思えたのが効いている一週間な気がしていた。
思い込みかもしれないけれど、言葉が通じると思うことができる相手が、実際に世界のどこかにいるということがわかるというだけで、かなり違う。生きることの寄る辺なさみたいなものが、消える。

池田のツーブロックの刈り上げ部分を散髪する際、全体4mm、際を1mmで仕上げるのがいつもなんだけど
「面倒くさいなら全部1mmでいいよ」と言われて
「面倒くさいという感情はこのことについて一切ない、なぜなら、作られるものの形に対して、優先されるものではないから(行動がという気持ちで言っている)」と言うその刹那っていうか同時に1mmのバリカンを当てていて、自分頭おかしいのかなと思った。

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