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遥美沙樹のメヲミヒラク#04「苦痛と快楽の狭間」

私が性風俗というカテゴリーに身を置くきっかけになったのは、一人の女性との出会いでした。彼女はSMの性癖があって、仕事では女王様をしていましたが、プライベートではMだったのです。当時そういった使い分けをする女性は多く、私のブログに彼女がメッセージをくれたことから始まりました。家が近所ということもあり、親しくさせてもらっていたのですが、彼女のプレーを見たことは一度もありませんでした。

SMに対してとても真剣な女性で、様式美、歴史、理念など私はいろいろなことを教わりました。彼女のおかげで私のSMに対する概念はとても美しいものに仕上がったのです。しかしそんな当の本人は化粧っけもなく、いつもひとの心配ばかりしているお母さんのような立ち位置で、この人が淫猥なプレーをどう展開しているのか想像もつかなかったのです。

彼女は当時、付き合っている男性がいました。しかしその彼にはSMの性癖はなく、ビジネスパートナー兼恋人という関係なんだと聞いていました。もはや腐れ縁なんだと笑っていて、本来の自分のMの部分を満たしてくれる相手ではないこと、その部分を補ってくれる相手をずっと探していることは聞いていました。しかし彼女の中の美しい概念を満たす相手がそうやすやすと現れるとは到底思えず、私もよく聞き流していたものでした。

しかしある日、彼女が私に紹介したい人がいると言いました。
待ち合わせの場所に遅れていくと、仲睦まじい男女が椅子を並べて、背中をこちらに向けていました。話しかけるのさえも躊躇うような雰囲気だったその二人が、彼女と、紹介したいと言った人だったのです。その段階で、彼こそが彼女の概念を満たす相手なのだとすぐに解りました。しかもイケメン…!
しかし話していくうちに、彼女の概念を作り上げたのはこの彼だったことが解りました。彼と彼女は元恋人同士だったのです。そして偶然の再会から焼け木杭に火がついたようで。彼の織りなす美しいSM感に、横でうっとりと一言も漏らすことなく耳を傾ける彼女は、いつものお母さん役ではなく、恋する女そのものだったのです。
私はそんな彼女を微笑ましく思い、この恋がうまくいくことを願っていました。

その数日後の夏の日、
これから仕事という彼女と会う必要があり、私は待ち合わせに指定されたファミレスで彼女を待っていました。そして少し遅れて現れた彼女を見て、私は思わず息を呑みました。黒いレース地のブラウスにミニスカート、そして黒いストッキングで現れた彼女の身体に、私は言葉を失いました。

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遥美沙樹のメヲミヒラク#04「苦痛と快楽の狭間」

遥 美沙樹

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はるか・みさきと読みます。日本性科学会会員・性問題カウンセラー・TABOUとAZOTHの所長さんです。女性が男性を抱くという性行為を推奨しています。個人的に形而上学なども。

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19年間延べ8000人以上のデータを持ち、その中から水滸伝のようにひとつひとつのドラマを開いていきたいと思っています。よりコアな内容には、お値段がついておりますが、執筆の励みになりますのでぜひよろしくお願いいたします。

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