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京都で半年暮らして変わったこと

すっかりご無沙汰しておりました、京都日記。
面白いことがあり過ぎて書くのが追いつかず、気付けば京都に半分移住して半年が経過。せっかくなので、京都で暮らしてどんな変化があったかを振り返ってみようと思います

「久多」という限界集落に通い始めました。

京都市左京区の北端に位置する「久多(くた)」という集落に通い始めました。きっかけは、北野天満宮で毎月25日に開催されている縁日"天神さんの市"に出店されていた竹細工の体験工房「和楽」の店主・斉藤さんとの出会い。

斉藤さんは天神さんでヘンテコなものを色々販売されており、「なんだこりゃ!?」と思って話しかけたところ会話が弾み、斉藤さんが第二の拠点として空き家の古民家を借りられたという久多に、私もお邪魔することになったのです。

久多はいわゆる限界集落で、人口80名未満、ほとんどがご高齢の方だそう。そんな久多に人を呼び込みたいという斉藤さんと、京都の農村部に行きたい私が見事にマッチングし、わがままを言ってキノコ狩りをセッティングしていただきました。

ご案内くださったのは、農家民宿「治郎吉」を営む常本治さん。
久多をこよなく愛し、山、川、動植物を知り尽くし、なんでも自分で作っちゃう、知恵の塊のような人。ついに山の師匠に出会ってしまいました。

2時間ほど山歩きし、命懸けでなめこを収穫。

写真だと伝わりませんが、土が軟らかくて滑り落ちそうなところを、私の足を治さんが支えてくれています。なぜ治さんは滑らないのか。山歩きのプロは違う。

大ぶりのなめこは、きのこ汁に。治さん曰く、天然のきのこを食べる時は念のため毒消しのために生姜のすりおろしを入れるそう。これまた冷えた体がポカポカ温まって嬉しかった。

久多のことはまた改めて詳しく書きたいと思います。

2回目の訪問では、おくどさん(かまど)でご飯を作りました。楽しかった〜!!

さらには、「仙人になりたい!」と久多に移住し、治さんのお隣の古民家に住んでいる女の子にも、別の機会で出会えました。大学時代に田舎留学で久多に訪れ、おじいちゃんおばあちゃんから聞き書きをしていたそう。今後、仲良しのおじいちゃんおばあちゃんのご紹介してくれるとのことで、楽しみです。

そして、私も久多で「聞き書き」を始めようと思います。

「聞き書き」とは、話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こして、ひとつの文章にまとめる手法です。
仕上がった文章からは、話し手の語り口や人柄が浮かび上がり、「聞き書き」を通して、地域に住んでいる人たちの持つ知恵や技、その生き様やものの考え方を学び、受けとめることができます。
名人の長い経験から生まれた、ひとつひとつの言葉が糧となり、自然と人の暮らしとのつながりを考える大きなきっかけとなり、里海づくり活動の方向性を探る上での、有効な手段となります。
里海ネットより引用)

「おじいちゃんおばあちゃんの知恵を継承していかなければ。」という気持ちは、京都に来てから一層強くなりました。今こそ本当にやる時。できることから始めます!!

京漬物の仕込みのお手伝いを始めました

7月は、念願のしば漬け仕込みのお手伝いに入らせてもらいました!
京都でお野菜の振り売りをされているGg'sの角谷さんは、毎年ご自身でしば漬けを仕込んで販売されています。そのお手伝いをさせていただいたのです。

どっさり!大量のなすときゅうりを刻み、赤じそをもぎり、塩で漬け込み発酵させます。塩の量は、大将の目分量。

普通はしば漬けに入れない賀茂茄子入り。ちょっと硬かったけど(笑)ワイルドな香りと爽やかな酸味で美味しく漬かりました!!

よくカレーにトッピングして楽しんでいました。

そして11月には、これまた念願のすぐき漬け仕込みのお手伝いにも参加させてもらいました!昨年取材で伺ったすぐき小屋に、今度はお手伝いに来られて嬉しい。

お手伝いといっても、ひたすらすぐきの皮を剥く作業なのですが。
朝9時から12時までひたすら剥きまくり、100個以上は剥いたかな。
桶いっぱいに積まれたすぐきを見ると、達成感がありますね!!

上賀茂の八隅農園さんのすぐき小屋までは、自転車で30分くらい。ひたすら賀茂川を登っていくのですが、これが中々の急勾配でまあ大変。その代わり、下りは楽チン。

秋と冬の狭間の川沿いの景色はとても素敵でした。

ますます滋賀が好きになりました

月に3回程度は滋賀に訪れています。
知れば知るほど、滋賀って魅力的。滋賀愛が止まりません。

よくお邪魔しているのは、発酵・料理家たやまさこさんの「発酵舎mamma」。兼ねてより気になっていたお方なのですが、知人の紹介で8月頃にようやくお会いできました。以来、毎月のように会いに行っています。

ラオス料理人の小松さんとのコラボ会は最高過ぎました。

先日は、憧れの徳山鮓さんもご一緒させていただきました。

つい先日は七本槍の冨田さんとペアリング研究会をしたり…

ほら、もう書ききれません…!!
とにかく滋賀が。滋賀の食材が、滋賀のお酒が、滋賀の人が、大好きです。

京都でも料理教室を始めました

いよいよ、京都でも料理教室を始めました。
会場は、乾物と生活雑貨のお店すみれや さん。
とても素敵な想いをお持ちのお店です。

いろんな人たちと助け合いながら少しずつ布を織るように、豊かな生活や社会の営みを作りたい道ばたに咲く多様な野花や草木のように
種を飛ばし合ってステキな生態系をつくりましょう
すみれやさんのHPより

そんなすみれやさんの自然志向なお客様からは、「ペアリング」よりも「発酵」の要素が強く求められているように感じました。また、今回はお肉を使ったメニューが多かったですが、ヴィーガンの方がいらっしゃり、今後はお野菜やお豆など植物性の食材をもっと使っていきたいなと思いました。

自分自身も意識や食生活を見直しながら、レッスンで作る料理もより身体と地球に優しいものに進化させていきたいと思います。

12月はタイミングが合わずお休みですが、また来年1月から定期的にすみれやさんでのお教室を開催予定です。

ハンターのお友達ができました

京都北部・美山の田歌舎さんを知ってから、「私の想い描く"自然に寄り添った暮らし"、まだまだこんなもんじゃない!」と気付いて以来、狩猟への関心が高まっていたのですが、ついにハンターのお友達ができました。
シェアメイトの大学生のお友達にハンターがいると聞き、すかさずTwitterをフォロー。またまたわがままを言ってシェアハウスに遊びに来てもらったのです。

そこから仲良くしてもらっており、昨日はハンターが捕獲したジビエをご提供いただき、さらにはラオス料理人の小松さんを召喚し、我が家でジビエ祭りをしました。

この宴の素晴らしさについては、こちらのツイートをご覧ください…!!

ハンター仲間の男の子も面白い子で、大原で畑もされているそう。私も一区画借りられそうなので、原付の免許をとって大原に通おうかと企んでいます。
今後は畑日記も始まるかも。私のnote、コンテンツ増え過ぎですね。

お茶を始めました

最近は、ご近所に住むとっても面倒見の良いお姉さんと一緒に、お茶のお稽古に通っています。せっかく京都にいるのだから、お茶に触れてみようかなと。

正直、まだまだお茶の世界はわからないし、私の性格には合っていないと思うのですが(笑)、自分と対極のものに触れるのも良いことだと思って。

ちなみに昨日はお茶のお稽古に行った後にジビエ会をしました。なんとも文化的な一日です。

とにかく、お友達がたくさんできました。

元々は縁もゆかりもない京都でしたが、どんどんお友達が増えていきます。それもこれも、日本酒と発酵のおかげでしょうか。不思議とみんな繋がっていて、ゆるっとした関係性の中で楽しく暮らしている。そんな京都の人たちの輪の中に入って楽しい毎日を過ごしていて、本当に楽しいです。
(「楽しい」って3回も言っちゃってる。それだけ楽しいのです。)

写真はハロウィンに開催した、発酵料理と日本酒の会。楽しかったなあ。(あれ、また言ってる。笑)

そんな感じで、私は一歩ずつ「自然に寄り添った暮らし」に近付いています。

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