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みんなの愛が詰まった水泳大会(神奈川県相模原市)

~この日に辿り着くまでにどれだけの知恵と神経を絞り出したことか~

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ほぼ全ての活動がストップされ、スポーツの現場も影響を受けた。
オリンピック・パラリンピックの延期、今年の夏に関わるほとんどの競技が中止。
「最後の夏」に懸ける想いが、そのチカラを発揮する場所そのものを奪われた。

そんな中、なんとか子供達に努力の成果を発表する場を作ってあげたいと立ち上がったのが、相模原市水泳協会の方々。
「絶対に感染者を出さない!」という強い意志の元、徹底した管理対策を行ない、
7月に練習会、8月に大会という形で、高校三年生に限定して会場を用意した。
関係者全員、一人たりとも感染者を出さないよう徹底し、繰り返し注意事項をアナウンスし前後2週間の体調管理を実施するよう呼びかけた。
当日は、入場制限あり、応援できる保護者は各家庭1名のみ、という徹底ぶり。

「みんなの愛」によって出来上がったこの大会。
会場に入る人達は「IDカード(身分証明書)」を首にぶら下げる必要があるのだが、
そのカードに添えるメッセージを書いてほしいということで連絡を頂いた。
大会に関わる方々に6つの立場があるため(男子選手、女子選手、マネージャー、保護者、監督コーチ、大会役員)、それぞれに向けたメッセージを書いた。

 ・男子選手…「 この一日を全身で味わえ 」
 ・女子選手…「 感謝 感激 感動 感泳 」
 ・マネージャー…「 最後まで付き合ってくれてありがとう 」
 ・保護者…「 感謝 この一日 目に焼きつけて 」
 ・監督コーチ…「 全ては子供達のために 導 」
 ・大会役員…「 あなたの愛がこの夏を創った 有り難う 」

それぞれの立場の人達に想いを乗せて書いた。
「自分が選手だったら、監督コーチだったら、大会役員だったら…」と想像力を膨らませて。

今年の夏は、これまでで一番泳ぐことが尊く感じられたことだろう。
創造力が生んだこの大会、感動と感謝を胸に刻み、存分に水泳を楽しんでほしい。

相模原市水泳協会および関係者のみなさん、最後の最後まで気を抜かずにやり遂げて下さい。
最後の夏に懸けた子供達の希望を叶えてくれて、有り難う。


相模原市水泳協会さんの取り組み
https://sagamiharaswim.com/info/

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