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今日もまた夢に溺れた

チャラチャチャチャチャチャン…

着信音にドキッとしてケータイを見ると、
知らない番号から電話がかかってきた。
友達関係はみんなライン電話だから音が違うし、
登録された番号ではないから仕事関係でもない。
間違い電話かな?でも念のため出てみよう。
怪しい電話だったらすぐに切ればいいし。

「はい、もしもし…」
「あっもしもし、宅急便ですけど…」
「はい!」
返事をしたはいいものの、なんで宅急便から電話?とそのとき私はまだぼーっと考えていた。

「時間指定の荷物のお届けにきたのですが…」
「え、ずっと家にいました!」
「チャイムを3回ほどならしたのですが…」

がばあ!!!
身体の全細胞が一気に目覚めた気がした。
今出ます!と電話を切り、マスクをつけてドアを開けた。
頼んでいたのは水。重いやつ。
すみません、、といいつつハンコを押す。
ばっちりメイクとばっちり髪型、だけどどこかボサボサした私だけ、非常に気まずかった。

…というのも。

ピンポーンピンポーン、ピンポーン…
ガチャ
「久しぶり!」
夏休みのおばあちゃん家で、チャイムがなって出たら目の前にインスタ上で今も繋がっている、遠くに住んでいる友達が立っていた。
一瞬誰だかわからなかった。
もともとかわいかったその友達はもっとかわいくなっていたからだ。
「誰かと思った!久しぶり!!」
私は玄関サンダルを履いてその子に抱きつく。
その子も私を抱えるように、再会を喜ぶように、
抱きしめた。

チャラチャチャチャチャチャン…
最初に戻る。

私はいつのまにか寝ていて、夢を見ていた。
そもそも今の私に夏休みはないし、おばあちゃん家にはこのご時世行けないし。
その子もこっちにはこれないし。
ケータイの着信音で私は現実世界で水を受け取ることができた。

この前は厨房で大量にサバを焦がす夢を見たし、
(ぜえぜえ言いながら時計を見るとまだ午前3時だった)
ラインにやっと既読をつける決心をし、未読を取り消したその日は、高校時代何かありそうで何もなかった彼ともう一度デートをしている夢を見た。
(目覚める直前、まだまぶたに夢が張り付いていて、アラームの音を聞きながら、起きたくねえ〜〜とつぶやいた)
↓前に少し書いてます

すごくすごく疲れた。
寝ていても起きている気分。
私はよく夢に溺れる。
溺れてどうしようもなく苦しくなると、アラームがなる。
夢でよかったーーと思う日もあれば、いっそのこと現実であれ!と思う日もある。
夢に出てきた人はやっぱ好き、と思う。
それか嫌いすぎて、嫌すぎて夢に出てくるパターンもある。

「この仕事を始める前、夢を抱いてきたんでしょ?
   理想と現実は違った?ショックを受けなかった?」
とこの前大先輩に聞かれた。
「私はそうでもないですね。」と素直に答えた。

寝ている間に夢に溺れるけれど、
起きている私はかわいげがないほど、
現実主義(リアリスト)である。

それでは。
見つけてくださり、読んでいただき、
ありがとうございました。

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