小説 : Wild-Bison(ワイルド・バイソン)

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記事

Wild-Bison 第一部 / Vol.1 - File No.5

大脱出(後編)

小学生の時、スティーブ・マックイーンの大脱走をテレビで見た。

映画の中でマックイーンが見せた大ジャンプは、

今みると大したアクションではないのだが、当時、多くの男達の心を揺さぶった。

その映画でマックイーンの魅力に嵌った私は、

「荒野の7人」「ネバダ・スミス」「ブリット」と

スクリーンの中の彼の個性豊かな演技とかっこ良さに完全に虜にさせられてしまった。

録画機がまだ高

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Wild-Bison 第一部 / Vol.1 - File No.4

大脱出(前編)

ネバダ州ラスベガスの北西150kmに位置するエリア51。

その存在は今日まで様々な噂を生み出し、

絶えず世間を騒がしてきた。

地上にはこれといった施設はなく、

世界最長と言われる8kmに及ぶ長い滑走路や

軍用機を格納出来る建物が点々と存在するだけで

そのメインとなる施設は地下深くに広がって造られている。

地下10階と福岡ドームがすっぽり納まるスケールで築き上げられ

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Wild-Bison 第一部 / Vol.1 - File No.3

ニコラからのメール

組み立て作業をしていると、

パソコン・デスクのスピーカーからメール着信を告げるベルが鳴った。

クリックして開いて見ると、それはドイツに滞在中のニコラからのメールだった。

彼はイタリア人でフルネームをニコラ・ナニーニという。

ケイクやロン同様あの機関の人間なのだが、

彼らとは異質の経歴の持ち主で、

その機関に入る前は医者であり精神心理学のエキスパートでもあった。

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Wild-Bison 第一部 / Vol.1 - File No.2

巧みな手口

アメリカ・コネチカット州ニュータウン

豊かな表情の四季とイギリス植民地時代の雰囲気が残るのどかなこの町で

事件は起きた。

2012年12月14日、サンディフック小学校に侵入した当時20歳のアダム・ランザが

校内で自動小銃AR15を乱射。20人の児童と6人の教職員が、

その凶弾の犠牲となった。

いたいけな子どもたちが一度に20人も殺されるという

アメリカ史上類を見ない惨

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Wild-Bison 第一部 / Vol.1 - File No.1

プロローグ

アメリカ・テキサス州

人口はカリフォルニア州、面積はアラスカ州に次いで全米第2位の州である。

ケネディーが暗殺されたあのダラスがある州と言った方が分かりやすいかもしれない。

土地も家賃も物価も税金も、何もかもが高すぎるカリフォルニア州と比べると、

テキサス州は土地も広く、物価も安い。

そのなかでも米国で最も豊かな都市、Planoには、

多くのトップ企業が本社を構えており、

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小説 : Wild-Bison(ワイルド・バイソン)

原作:アロハー・Bison

【ストーリー紹介】

アメリカ・テキサス州 ―
ダラス北郊のコリン郡に位置する米国で最も豊かな都市、Plano。 そのプラーノの郊外にひっそりとたたずむ古ぼけた木造2階建ての建物。 その1階部に「GUN・スミス・Bison」という工房がある。

アメリカでは拳銃をカスタム・チューニングする職種をGUN・スミスと言う。 その工房で生み出されるGUNは「カスタム・Biso

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