サシャの秘密7-サイレント・ネオ-boy meets girl-
このようなゲンバ・オーウェンの態度に、兵士たちの一部は「ゲンバ・オーウェン様も人間だったんだな」という好意的な意見があがった。
一方で、「配下に容赦ない鬼提督は、自分の孫だけをひいきしている」と嫌悪する意見も多かった。
このように孫を娘以上に溺愛したゲンバ・オーウェンは、常に目の届くろことにサシャをおかないと気が済まなかった。
そのため私邸から出ることをほとんど許さず、勉学は10人の家庭教師をつけて学ばせた。
ゲンバ・オーウェンの口癖は「サシャが提督になるまで、わしは死ぬわけにはいかん」だった。
だから、サシャは4歳になると英才教育を受けなくてはならなかったのだ。
しかし、サシャは勉強よりも、外を走り回るのが好きな子供だった。
ついに耐え切れなくなると、家庭教師の目を盗み、屋敷を飛び出してしまったのだ。
サシャは5歳にして家出したのである。
サシャはかごからぬけだして自由になった小鳥のような気持で、町中をかけまわった。
さらに、郊外に出て人気もまばらな木々のはえたところを、探索して歩いて回った。しかし、不運なことにそこで人買いの2人につかまり、誘拐されてしまったのである。
それから、ネメシス研究所につれていかれたり、オジャムと出遭ったりして、ゴサクの家にお世話になって今に至るのであった→オジャム編。
オジャムたちは、まさかサシャが提督の孫娘とは思わなかったし、どこかしらのみなし子とばかりに思っていたのである。
つづく…
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