一目ぼれはなぜ起こるのか。

一目惚れが発生する理由にはいくつかの仮説があります。
ここでは代表的な3つの仮説を紹介していきます。

◉遺伝子の影響
子孫を残す際より強い遺伝子を残すために、
自分とは遠い遺伝子を持つ人には本能的に惹かれやすい傾向があります。

また、人間は匂いによって遺伝子を嗅ぎ分けられるとも言われています。
具体的には相手のHALタイプを体臭によって嗅ぎ分けることができます。
HALとは、白血球の種類のようなものです。
HALタイプの異なる相手との子供の方が生命力が強くなりやすいとされているため
HALが似ている相手の体臭を不快に感じ、違う相手は好意を持ちやすいとされています。

◉思い込み
様々な研究で、人間は魅力的な容姿の人に対して、その人は見た目だけではなく
内面(性格)もすべて素晴らしい人だと判断してしまう傾向にあることが分かっています。

何か一つ魅力的な要素があると、その人の全体の評価を高くしてしまうことは
心理学的に【ハロー効果】と呼ばれています。

◉外見が似ている
人間は無意識に自分と似ている人に対して親近感を持ちやすくなります。
そのため目や鼻、口などの顔のパーツや顔立ちが似ている人に対して
自分に似ているという親近感から一目惚れが発生することがあると言われています。


外見が似ている人に対して親近感を持ちやすいというところについて
詳しく見てきましょう。

まず、【類似性】と【相補性】という二つの原理によって人は誰かと親しくなっていきます。

類似性は、出会ったばかりのころに重要になってきます。
恋愛だけではなく、何か共通点を発見したことにより
相手と一層親密になった経験がある方は多いはずです。

自分と似ている人とは一緒にいてもリラックスでき、会話も進むと思います。

その一方で、仲良くなっていくにつれて大事になるのが、相補性です。
相手の自分にはない部分を発見することで、一層仲が深まります。
恋愛でいうと、お互いに欠点を補い合える相補性が必要になってくるでしょう、

また、【マッチング仮説】によると、人間は身体的な魅力が自分と似ている人を
恋人に選ぶ傾向があるそうです。
極端に魅力的過ぎる人を選ぶと、無意識に釣り合っていないと
負い目を感じてしまい拒否感が生まれてしまいます。
これは見た目に限らず、自己評価の度合いも同様です。
自分と同程度の自己評価の相手の方が互いに心地よく関係を築くことができるのです。

今回は以上となります。

次回は、好きになってもらうには・・・について解説していきます。