見出し画像

アラスカの旅 オーロラ


オーロラ観測の夜
マイナス30から35度くらいでしょうか。

マイナス30度超えると確かに極寒です、が!
私たちのツアーではその夜まさかのオーロラ爆発
(オーロラではなく、オーロラの爆発)に出逢い
先に言ってしまうと、胸がいっぱい、
「ここまで来たかいあった」の満場一致。

この時ばかりは頭上での素晴らしいスカイショーにマイナス30度超えの寒さは一瞬全く感じない数分、私なんて相当叫んだらしく、「オーロラの爆発より、あなたの声にびっくりした」と言われてしまいました。

どんな映像も録画も違う、その瞬間その場のもの
「帰って誰かにこのことを伝えようなんてできないね」と皆さん呆然、日本の誰かに伝えることばがない、写真にも上手く捉えられていない、
が、それでもあえて

羽生結弦と浅田真央、伊藤みどりさんとか、歴代のアイススケーターが同じリンク、空氷上で一度に3人がエキシビジョンを繰り広げる感じかな
「そう、そんな感じ!」隣りの方もうなづいて

とにかく動きが速い、緑のピカチューのような、
回転なのか横揺れなのか縦揺れなのかわからない、3ケ所くらいあちこちの場所でトリプルアクセル、5回転かもが代わる代わる行われて、3つも目がなくて起こっていること見きれなくて、わからないまま

静かな夜空にいつの間にか戻ってました。
そこからは寒いだけの凍えるような夜です。
ロッジに入ってあたたかな珈琲でも飲みましょう。



オーロラの姿は色々とあります・・・

メリー・ゴーラウンドのようなゆっくりの揺れ、
メリー・ダンサーズのような楽しい踊り子たち、

出現は「自由」で「軽く」ひょいと現れ、
形を変え、旋回し、渦巻きをつくり、
やがて、ばらばらにほどけ、そして消える。
それでも遠くにいるもの同士のあいだに
連携があり、空間のあちこちが息をこらして
自分の出番を待っているかのよう。
またそれらの「衣装」は赤、緑、青と
あらゆるものが揃っていて、
他からの照明によって明るいのではなく、 
自らの発光、
このダンスを見るには、
地球上の特別な座席、極地の酷寒の冬の夜、 
遠い空かなたから宙に架かった道を通って、
天使のようにやってきて、
極地という特別な場所に降りそそぐ

          斎藤文一


・・・・・・・・・・・・・・・

その初日以降は最終日まで 〜何となくのオーロラ〜ぐらいしか見れなかったように思います。
期待すると見れない、見つめすぎると見れない、
ふと何かの拍子のサプライズで現れる感じです。

静かな、なんとなくのオーロラであれば絵でも
言葉でも音楽でも伝えられるような気がします。
まず一筋の横流れが現れて次にその中の一点から
縦にツーっと細い垂れ線が降りてきて、それがカーテンを弾くように揺らめいていくのですが、その姿はそれぞれなのです、決められてないのです。

私はそんな風に、何となくのオーロラしか見えてなかったのですが、名カメラマンさんは違います。

何気なく静かに現れるオーロラも
自然の景色と溶け合わせてこの角度美しいを捉えられてます。

どんな時代も他者に何らかの影響を 
与えずにおかない人とは、
見慣れた現実から自分の感性で
新しい世界をひらいてみせることのできる人
ではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?