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燃えよドラゴン

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

1973年の香港/アメリカ映画。世界中にカンフー映画の一大ブームを巻き起こした、ブルース・リーの代表作です。ブルース・リーは本作の公開前に 32歳という若さで急逝しています。英題 "Enter the Dragon"。

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アクション・スター、ブルース・リーのこと。

世界的なアクション・スター、ブルース・リー。みなさん、もちろんご存じですよね! 彼を一躍有名にしたのが本作『燃えよドラゴン』。

公開された1973年といえば、わたしはまだ6歳。幼稚園児でした。笑
なので、本作をきっかけにカンフー人気が爆発した当初のことは、リアルタイムでは知らなかったと思います。

テレビなどで作品が放送されるようになり、わたしたち子どもにまで人気が浸透したのは、確か小学生の時。クラスの男の子たちが「アチョー!!」と叫びながら、こぞってヌンチャクを振り回す真似をしていたっけ……。笑

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そうそう。ブルース・リーといえば、こんな思い出話も――。

わたしが中学生になって、はじめてお付き合いした年上の彼氏(当時、高校生)は、電車に乗って2時間くらいのちょっと離れた町に住んでいました。

おこづかいも少なかった中学生当時。あまり頻繁にはデートできないので、「会っていない時も顔を想い出せるように、写真を送ってくれたらうれしいな♩」とお願いしたことがあるのです。(なんて初々しい♡笑)

そのリクエストに応えて彼が郵送(アナログ!時代!)してくれたのが、自宅の前で撮ったと思われるカンフー服姿の写真。

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こんな感じの。
そういえば髪形も、前髪短めのブルース・リー風でした。笑

思春期の乙女としては、もう少し少女漫画チックな、爽やかなイメージの写真(制服のブレザー姿とか♩)を期待していたのに、謎のカンフー服……。

「な、なんでこの格好……?!」
と、若干ガッカリしてしまった記憶があります。(当時の彼、ごめんね)

その彼は「ブルース・リーが好き」って言っていました。

きっと、憧れのブルース・リーのように、彼なりに “サイコーにカッコ良くキメた俺!” の写真を送りたかったんだろうな……。

こういうのって、もしかしたら、女心に疎い男性がやらかしがちな “思春期男子あるある” かもしれませんね。

今なら「ああ、きっと張り切って、彼女に贈る “最高の一枚” を用意してくれたんだなぁ……」と、わかるようになりましたが。笑

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すっかり話が脱線してしまったので、元に戻して――。

1970~1980年代の少年たちにとって、それくらいブルース・リーは “男が思う「カッコいい男」の代表”、“憧れ” だった、ということ。

とにかくカッコいい!!

では、誰もが憧れたブルース・リーのカッコ良さとは何か?
アクションの良さは写真よりも動画で見た方が伝わると思いますので、こちらをご覧ください♩

鍛え抜かれた細マッチョの肉体。寡黙なキャラクター。音もなく軽やかに走り、大勢の悪者を次々に倒してゆく――。

「怪鳥音」(かいちょうおん)と呼ばれる「アチョー!!」という掛け声。取り囲む敵を正面から見るのではなく、“気配” を感じ取るかのように床へ落された目線。技を繰り出して、敵を倒した後のキメ顔――!

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いやー、カッコいい!!

あと、自分についた傷の血をペロッと舐めるしぐさとか。

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うぉぉぉーー! キターーーーーー!!

数々の出演作から、めちゃくちゃカッコいいアクション・シーンを集めた、こちらの「ブルース・リー 胸熱アクション映像」という動画も、かなり胸アツです!

ります!!(わたくし、女性ですが。笑)

3:16 あたりの肩甲骨が “むにょーん” となるところなんて、思わず「ファッ!?」と声が出てしまいましたよ。人間って、あんなことが出来るんですね。

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ちなみに、カンフー映画に出てくる中国武術は「少林拳」などいろいろありますが、ブルース・リーが使っているのは「ジークンドー」という、彼が創始した武術(も含めた思想)なのだそうです。

○ さらに、マメ知識
「少林拳」って「少林寺拳法」の略かと思っていましたが、それぞれ全くの別物なんですって! 「少林拳」は中国武術のひとつ。「少林寺拳法」は日本で創始された新興武術。初めて知りました。

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あまりにカッコ良くて、子どもも大人も、そりゃあ真似したくなりますよね。日本の芸能界でも、竹中直人さん、コロッケさん、内村光良さんなど、彼をリスペクトし、ものまねされる方は多いですよね。

『燃えよドラゴン』といえば、コレ!

あまりにも有名な本作。ご覧になったことのある方なら「この作品といえば、コレ!」と語りたくなる要素がたくさんあるのではないでしょうか。

まずは、ラロ・シフリンによるテーマ曲♩

聴いていると、なんだか強くなった気がしてきます。笑

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それから、ラスボス「ハン」の鉄の爪

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当たったら痛そう……。

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「鏡の間」を使った演出。

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ハラハラ、ドキドキする、良い演出でした♩

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また観たくなっちゃうなぁ。

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そして、このセリフ!!

"Don't think! Feeeel!"
(考えるな、感じろ!)

わたしは常々、生きていることって五感で味わうこと」がとても大切だと思っていて。

◯ 目に映る光景(視覚)
◯ 耳に聴こえる音(聴覚)
◯ 鼻に感じる香り(嗅覚)
◯ 食べ物や飲み物の味わい(味覚)
◯ 肌ざわり(触覚)

五感でキャッチした「美しさ」や「心地良さ」や「おいしさ」を丁寧に味わうと、日々の幸福度が格段にアップすると思うのです♡

なので、本作でブルース・リーが言う「考えるな、感じろ!」って、すごく深い、良いセリフだなぁ、と思います。

メイ・リンという名前に聞き覚えが

さて、最後にちょっとゲームネタを。
本作には「メイ・リン」という名の女性諜報員が登場するのですが――

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わたしの大好きなゲームであり、オールタイム・ベストでもある『メタルギアソリッド』(METAL GEAR SOLID、略称: MGS)のキャラクター「メイ・リン」の名前は、ここから取られているとのこと。

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わたし、『燃えよドラゴン』の登場人物一覧を見ていて、すぐにピンときましたよ!(ドヤ顔。笑)
映画がお好きな小島秀夫監督らしいですよね。


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