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レ・ミゼラブル

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2012年のイギリス/アメリカ映画。ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル作品です。監督は『英国王のスピーチ』、『キャッツ』のトム・フーパー。原題は "Les Misérables"。

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原作はフランス文学の名作大河小説、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』。わたしが子どもの頃、家にあった文学全集にも『ああ無情』というタイトルで入っていた気がします。

原作小説をもとに、1980年からミュージカルとして舞台化。クロード=ミシェル・シェーンベルクによって音楽が作られ、パリ、ウエストエンド、ブロードウェイ、日本など、世界中で公演されているロングラン作品になりました。

ミュージカル好きな人には「レミゼ」と呼ばれ、とても人気のある作品です。

その舞台ミュージカルを映画化したのが本作。


好きすぎて、何から伝えていいのか……笑

えっとね、この作品、わたし大好きです!! もう好きすぎて、どこからお伝えして良いのかわからないくらい好きです。

♩何から伝えれば いい~のか 分からないまま 時は流~れて
(ラブストーリーは突然に/小田和正)

レミゼのことを「書くぞ」と思ってからというもの(感想ツイートの古い順に note にまとめています)、この曲がずっと脳内で鳴り響いています。

もうね~、この冒頭から圧倒されてしまいましたよ。
重厚なブラスの音! 劇的でエモーショナルな弦楽器! ああ、イントロを聴いただけで泣きそう……。

大きな大きな船。上空から近付いてゆくカメラ。ものすごい数の囚人たち。必死にロープを引きます。寄せる波しぶき。水に濡れていて重い。(手の皮むけそう……)

そして、ジャン・バルジャンを演じるヒュー・ジャックマンの歌唱力よ! 素晴らしい! こんなに歌える人だなんて、知らなかった!

ジャベール(ラッセル・クロウ)の歌は大目に見てあげて……笑。いや、充分に健闘していると思います。他の俳優さんたちが上手すぎるのです。

一番好きな司教のシーン!

今回は大好きなレミゼゆえ、アツく語ってしまうと思いますので、登場人物やあらすじのご紹介は割愛しますね。(ぜひ本編を観て~♩)

というわけで、早速、わたしの一番好きなシーン、いきます!

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囚人番号「24601」(two-four-six-oh-one)と呼ばれ、行く先々で石を投げられてきたジャン・バルジャンが――

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命からがら逃げ込んだ教会で、司教に出逢います。司教は彼を温かく迎え入れます。そして、ある出来事があり――

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こうなります。笑

未見の方には「なんのこっちゃ?」ですよね。ごめんなさい!(ぜひ本編の感動を味わってほしいので、ネタバレなしで書いています)

でもここは、レミゼの物語上、とてもとても重要なシーンなのです!

主人公ジャン・バルジャンが、はじめて "愛" や "赦し" に触れるシーンだから――。

自身の存在そのものに対する "愛"、"赦し"。広い広い神の愛。アガペーです。司教さま…… ほんとに神の使いなんだなぁ。

わたし、このシーンで本当に大泣きしました。

名作と言われる本作において、感動で涙するシーンは他にもたくさんあるのですが、ここが一番良かった〜!

「感動」とか「泣ける」という言葉では簡単に表現したくないくらい。

"心を動かされる" って、こういうことなんだな…… と実感しました。

コルム・ウィルキンソンのこと。

ちなみに、本作で司教役を演じているのは、舞台版(ウエストエンド、ブロードウェイ)で初代ジャン・バルジャンを演じていたコルム・ウィルキンソン

オペラ座の怪人』などでも主演を務め、"神の声" と呼ばれる伝説のミュージカル俳優です。

こちらの動画は、レミゼ 10周年記念コンサートから。

楽曲と歌唱が、とにかく素晴らしい♩

わたしが思うに、ミュージカル作品の良さを決める最大の要因は、何をおいても「楽曲」ではないでしょうか。

最初にご紹介した冒頭の『囚人の歌』(Look Down)に始まり、一度聴いたら忘れられない名曲が揃っています!

○ 一日の終わり(At the End of the Day)
○ ラブリィ・レディ(The Docks/Lovely Ladies)
○ 夢やぶれて(I Dreamed a Dream)
○ 対決(The Confrontation)
○ 幼いコゼット(Castle on a Cloud/Little Cosette)
○ 民衆の歌(Do You Hear the People Sing?)
○ オン・マイ・オウン(On My Own)

などなど、数え上げたらキリがないくらい。

そして、ヒュー・ジャックマンをはじめ、キャスト陣の歌が素晴らしい!

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ファンティーヌ役のアン・ハサウェイ。歌が上手くて、びっくりしました! 本作でアカデミー助演女優賞を受賞しています。

 本作の登場人物の中でも、ミゼラブル中のミゼラブル(miserable:惨め)な役どころでしたね。

『乞食たち』(Look Down/The Beggars)を歌う男の子、ガブローシュ(ダニエル・ハトルストーン)の声もハスキーで可愛い♡
発音、すごくイギリス英語だな。笑

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サマンサ・バークスは、舞台版でもエポニーヌ役を務めています。ミュージカル女優の圧倒的な歌唱力と表現力。エポニーヌ、せつない……。

とにかく、とにかく、観てほしい!

他にも、若き革命家、アンジョルラス(アーロン・トヴェイト)とマリウス(エディ・レッドメイン)。イケメンふたりの熱く滾ってる感じとか、

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テナルディエ夫妻のうさん臭い感じがすごく良い、とか、笑

お伝えしたいことは山ほどあるのですが、要するに言いたいことは――


とにかく、とにかく、観てほし~い!!

それに尽きます。
ミュージカルがお嫌いでなければ、超おすすめです♩


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