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[オートチェス]アジア太平洋選手権5位!戦略や感想など振り返り

はじめに

日本予選1位通過でアジア太平洋選手権決勝までいけたのは、大会前に決めていた「戦略」のおかげであり、またアジアの決勝で5位に留まってしまったのもこの「戦略」のせいであると思っています。

決勝の展開としては、最終戦まで3位とはたった3pt差だったので、ギリギリまでわからない状況の中、最後まで勝ちきれずに終わってしまっていました。。

アジア太平洋決勝戦

また、日本予選の振り返りはこちらにあります。こちらも読んでいただけると嬉しいです^^

大会概要

2019/10/4(金)~10/6(日)にかけてオートチェスオリジンのアジア太平洋選手権がありました。このアジア太平洋で3位に入ると、賞金総額1億円の世界大会への招待権をGETすることができました。

詳細はこちらとなります。

大会時の自分の実力

まず自分の実力を考えてみます。日本予選でもそうだったのですが、たぶんオートチェスの総試合回数で最もというか断トツで少なかったのは、自分なのではないかと思います。そもそもDota2のPC版は数戦、モバイル版もこのS2で当時150戦程度でした。総試合回数でいうとやりこんでいるプレイヤーの1/5~1/6程度だと思います。

ゲームの理解度/柔軟性などなどほかの選手に比べ劣っているのは明確です。そのため、「メンタルと戦略」で勝つと決めていました。

メンタルについて

メンタルは「常に焦らず平常心、勝てるときにしっかり勝ちきる」。これに関してはかなり手ごたえがありました。

アジアの初戦でも一位をとる以外に初戦敗退という状況で一位をとり大逆転したりなど。ほかにも勝ちきる必要があるときには、必要なリスクを払ったプレイを焦らず丁寧に行い、勝ちきれました。また常に一回の勝ちで覆るところに順位をキープし続けるなど、粘りの部分でもよかったと思います。

このメンタルに関してはゲーム以外でも日常生活や仕事などでも常に学べるので、引き続き自分の武器として磨いていきたいなと思います。

基本戦略について

「Tier2の構成で勝つ」

メインの戦略はシンプルです。Tier2の構成を積極的に狙う、それだけです。大会では1~3試合で次のステージへ上れるシステムが多いです。試合数が少ないということは、1位の点数が非常に重要になるので、全員が全員1位をとりたい気持ちになりがちです。そうなると大会ではTier1の人気がランクマとは比較にならないほど偏ります。序盤に被ってなく、「よしTier1いける、いくぞ!」と思っても、あれ、、おかしいな。。最終的にふたをあけてみれば3人、4人被っていることなどはよくありますよね。

そのため、被りがいなければ1位をとれるTier2の構成を序盤から積極的に狙いにいきます。日本予選からアジア太平洋選手権の初戦までは、混成ハンターを多用していたのですが、案の定被りが少なかったです。また日本予選では当時Tier2、もしくはTier3に位置付けていたドラゴンウォリアーメイジ3でも2回くらい一位を取っています。

※ここでいうTierはざっくり、Tier1 2-3人被りでも1位狙える、Tier2 被りいなければ一位狙える、Tier3 被りいなければ上位狙える、くらいに思ってもらえればいいです。

アジアの決勝戦の振り返り

まず大きく敗因は二つあります。

1. 基本戦略である、Tier2を積極的に狙うこと

2. 上位陣の中での連勝、もしくは序盤の動き方の難易度の高さ

大前提悪くない出来で、もう少し引きが良ければ3位以内通過は十分ありました。しかし、引きがよくならない状況に追い込まれてしまいます。

1. 基本戦略である、Tier2を積極的に狙うこと

まずTier2の選択についてです。決勝では混成ハンター、ビーウォリ、ドラゴンメイジとここでもやはりTier2を積極的に狙っています。当時Tier1のグレナイの選択は一度もなかったです。

ではここで何が起きたのか?

まず決勝は5戦あります。全員が今までみたいに強く一位を狙いにいくスタンスではありません。隙あらば狙うが、基本的に安定して上位をとることが重要になります。そうなると、8人の目線としてTier1を意識しすぎることなく上位をとりにくるプレイになります。

そのため、今まで被りの多さから1位を取りきることが少なかったグレナイが、被りが少なくなるため1位をとりきることが増えてきました。また反対に、被りの少なさから一位をとれていたTier2の構成に被りが出てきたりなど、一位を取り切れないどころか下位に沈む現象が見られました。

ここまでTier2を積極的に選んできた自分は、Tier1のグレナイに踏み切れませんでした。煉獄の騎士(デーモンナイト)がこなかったのはありますが、それでも全員の選択として被りが少なくなっているのであれば、無理やりにでもTier1のグレナイを選択する試合があってもよかったなと思います。

世界大会を決めたYaQen選手とBomeron選手は、確か1, 3試合目にグレナイで一位を取り切っていたと思います。一位のポイントは高いので、これが世界進出への決定打となります。

補足: 大会における構成選択の気持ちの揺れ

ざっくりの例なんですが、例えばグレナイを選択する引きとして以下の三つがあるとします。※ あくまで例えです。

1. 1-3Rにフロストナイト星2

2. 1-3Rにフロストナイト星2と煉獄の騎士が1-2体

3. 1-3Rにフロストナイト星2と煉獄の騎士が星2

大会だとTier1への欲を出しすぎて、1番の状態でもtier1に行きがちです。そうなると、上記三つの引きの全員がグレナイを選びます。もちろん3の人が最終的に有利です。ただ3の人ですら被りのせいで一位を取り切れないことが多々あります。それどころか下位に沈んだりなどもあるくらいです。

序盤に限らず1-20Rくらいに様々な構成選択のポイントがあります。そのため、引きとして微妙なんだけど、ついつい序盤~中盤までの間に無理やりTier1に行きがちになり、大会では3-4人とより被りやすくなってしまいます。

ただ今回のアジア太平洋決勝は5戦ありTier1被りが少なかったので、1みたいなちょっとグレナイに決めきるには弱いけれど、という引きの時にも強気で選択する必要があったなと感じています。

2. 上位陣の中での連勝、もしくは序盤の動き方の難易度の高さ

次に上位陣の中での連勝、もしくは序盤の動き方の難易度の高さについでです。決勝では連勝の食い合いが頻繁に起きます。自分は序盤にリスクをとりガチャを回してでも連勝にいく動きをしていました(5-9R)。今までだったらそこで連勝に入れるところが、同じくらいの強さに仕上げてくる選手が毎回2-3人いた印象です。

もちろん全体の状況や、自分のリーチ具合をみてガチャを回します。ただその同一タイミングで同じことを考えガチャを回してくる人がほかにもいるのです。特にYaQen選手とは連勝を何回かつぶしあった記憶があります。そして、Tier1を選択したYaQen選手とTier2を選択した自分とで差が出てしまったと感じています。

そもそもアジアの決勝ともなると、序盤の連勝や体力のキープがいかに重要か、その意識が高い人ばかりなので当然です。自分としては常に回りより一歩早くリスクとって動くプレイを心がけていましたが、それでも序盤思ったようにはいかなかったです。そのためお金がかかる混成ハンターやビーウォリのリズムを作れず、最終一つ弱い構成に仕上がり勝ちきれなかったです。また、Tier2被りも若干ながら起きていたのでもちろん引きも弱くなります。

ここまで日本予選も含め、序盤からお金を使って圧倒的な連勝に仕上げて試合展開を掌握するというプレイで何度も一位をとりきっていただけに、決勝戦では常に思ったような展開に仕上げられない結果となりました。

今後

まずは、明日の10/25(金) ~ 10/27(日)まで世界大会が行われます。日本代表としてtuttuさんBomeronさんが出場されるので、本気で応援します!ぜひ世界をとっていただきたい!(配信もどこかであるはず。。)

また世界大会から吸収できるものは吸収して、次回に向けて精進していきたいと思います。自分は好きなことを仕事にし本気でやっているタイプなのですが、趣味の世界であるゲームでも熱量込めて取り込めるのは本当に楽しいし、やりがいを感じます。オートチェスはとても奥が深いので、今後も模索し続けて力をつけていきたいと思います。

大会からはもう3週間たってしまっていたのですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。





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