彼女たちの話を聞くー日本公開予定のおすすめ洋画

今年または来年以降日本で公開されるおすすめの映画を紹介します。(1本だけ公開未定)昨年イギリスに留学していた時に観ました。どれも観て良かったと思うものばかり。


1.『フェアウェル』(監督:ルル・ワン 主演:オークワフィナ)

本当ならもう公開されているはずでしたが、延期となってしまいました。主人公は中国からアメリカへと移住した家族の2世。いとこの結婚式のため両親と中国の親戚の元へ行きますが、結婚式とは口実で実はもう一つの理由があったのでした……。文化、世代のギャップと、その中でも自分が一番だと思うことを相手にしたい、その葛藤が描かれます。「しんみり」とした雰囲気をわざとかわすユーモアに笑いつつ、時代背景やそれぞれの人間の心情が絡み合う環境と、そこから生まれる人生に思いを馳せる映画でした。


2.『ジョーンの秘密』 (監督:トレヴァー・ナン 主演:ジュディ・デンチ、ソフィ―・クックソン)

8月7日公開。実話を基にした映画です。ジュディ・デンチ演じるジョーンはある日突然逮捕されます。理由は、過去に核兵器の情報をソ連に渡したこと……。ジョーンはRed Joan(赤:共産主義)と呼ばれ非難を浴びます。取り調べを受ける現在のジョーンと、物理学を勉強し化学者の基で働いていた戦時中の彼女の日々が交差し、ジョーンがなぜ核兵器の情報を渡したのかに迫っていきます。ジョーンの決断を良いとも悪いとも言えないのというか、そんなに簡単に割り切れるものなのか。「平和」て、「国」てなに?何にしても、「私」はどんなに独立した「個人」だと思うおうと、歴史の大きな流れの中で生きているに過ぎないのだと思うようになりました。一方で誰かの決断はいつか時代を変える、変えてしまうかもしれない。なかなかショックを受けました。



3. 『EMMA.』 (監督:オータム・デ・ワイルド 主演:アニヤ・テイラー・ジョイ)

こちらは日本公開未定ですが、上映して欲しいです。ジェーン・オースティンの『エマ』の映画化で主人公をアニヤ・テイラー・ジョイが演じています。もう、衣装とセットがかわいいのなんの!!あまりかわいい服が好きではなのに、観に行ったあと友だちと「これエマが持ってそう……」と店を物色しました。あとは父役のビル・ナイが最高。絡み合った人間関係が大団円となるラストはスカッとしました。「それでいいの?」と思わなかったわけではないけれど……。原作か『エマ』を翻案したアメリカのラブコメ『クルーレス』(こちらもすごく面白い)を観て予習するのもいいかもしれません。




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