いつか記憶からこぼれおちるとしても - 江國香織
敬愛する作家、江國香織さんの著書 - いつか記憶からこぼれおちるとしても
中学2年生のころ、初めて江國香織さんの本に出会った。
元々読書が好きだった私は、母の影響で赤川次郎やアガサクリスティなどミステリー小説を中心に読んでいたが、たまにはミステリー以外も読んでみよう、と思って本屋さんで適当に手に取ったのがきっかけだった。
本書は、10人の女子高生の日常と、日常に隠れた彼女たちの秘密や幸福、抱えきれない孤独が織り混ざった、とても繊細な短編集である。
いつか記憶からこぼれおち