手探りのアジールつくり(23年前半 活動記録)
自分のやっていることは、あまり働けない半引きこもりとして、社会から孤立せず、人と関わりながら文化的な楽しみを得る活動だと言えそうだ。収入や社会との関わりを持ちにくい分、交流や文化活動を作り出すことを意識してあれやこれやしている。さらに、各地で気の合う人と会ったりオフ会のようなものをやってきた。今あるもので一時的な解放区(アジール)をつくる。
さて、そうこうしてるうちに、自分たちの集まりに国会議員を招くことになり、生存権の話や地域での居場所つくりについて話す機会もできた。2023年後半も躍進するとよいね。
【1月】
・西成三角公園で路上マーケット
西成の越冬闘争の餅つき大会の横で、不用品マーケットやみかん配布をしながら路上交流会をした。生存権の問題や居場所に関心のある知人が集まった。2021年に奈良駅の前で知り合ったおばちゃんにも参加してもらった。むかし西成でボランティアをしてた経験もあり路上の交流をしてみたいとのことで、おっちゃんとの交流を楽しんでいた。寄付で集めたお金でみかんの箱を買って配ったりした。交流のきっかけつくりになった。
↓↓↓ 詳細は以下の記事 ↓↓↓
【2月】
・引きこもり登山部/ヒッチハイク部
福岡に生活保護で暮らしている友人がいる。節約術を極め月6万円(家賃含む)で生活する超ミニマリストで月6万円を貯金している。自分の趣味にお金を使っているそうだ。最近は登山にハマっているということで、一緒に雪山を登ってきた。
また、福岡に住んでいる女性の友だちにヒッチハイクを経験してもらいながら、島原を旅行した。ヒッチハイクに付き添ったら島原名物の具雑煮を奢ってもらった(楽しかったです笑)。
↓↓↓ 雪山登りと文化活動の重要性は以下の記事で書いた ↓↓↓
【3月】
・東京から来た遥氏との交流会/空き家体験
東京在住の友人の遥氏が大阪中崎町で個展をやるのでみんなで交流してきた。社会問題や居場所つくりに関心があるアーティストで、羊毛フェルト作品をつくったり絵を描いたり、音楽活動をしている。夜は空き家や耕作放棄地を活用して地域に居場所をつくるNPOの友人のシェアオフィスで食事会をした。わたしはこの日、空き家で泊まり朝は畑に無造作に生えてる野菜や野草を採取して帰った。遥氏もこの友人の空き家で泊まって東京に帰ったそうだ。アジールができたね!
↓↓↓ 遥氏のTwitterアカウント ↓↓↓
@iamharuka_n
【5月】
・福島めぐり
福島文芸復興をテーマに小説を書いたり活動しているアレクセイ渡辺さんに会いに行った。一年ぶりで、福島に3日ほど滞在して色々見てきた。アレクセイさんは文筆活動や、それを通して地域の文化を復興させたいという思いがある。活性化とはお金のめぐりが良くなるだけでなく人が行き交うことでもある。文化により人が集まったり流動することが大事だと思う。積極的な交流や人の呼び込みが必要だ。なので、福島に立ち寄れる居場所やいろいろ話がしたい方はアレクセイさんと交流してみてください。わいも福島の魅力をここで発信しときます。
・加藤ちあきさんのお店のようなもので1日店長
横浜にて、加藤ちあきさんのお店のようなもの2号店をレンタルして関東の方と交流した。放浪の話、居場所つくりや、フーコーの管理社会の話、野草、近くの川で釣りをして食料調達する話などいろいろあった。地域のおっちゃんも焼きそばを食べて帰って行った。加藤さん含め8人くらいが来た。働いてる人、生活保護の人、家庭崩壊してる人、などいろいろな方と話せました。また、わたしのところに来た方々でも適当に交流しておいでください。友だちつくりの場でもあるので。
【6月】
・梅取り企画
奈良県の引きこもりの知り合いの家の近くに誰も寄りつかない梅林がある。管理もあまりされておらず梅も誰も取らない。ここで梅取り企画をした。梅を取って駅前のフードコートで談話した。取った梅で梅シロップなどをつけた。奈良県のおばちゃんや、Twitterで知り合った方も参加して5人で集まった。こうやって、あるものを使って集まりができたらよい。
・長居公園でパステル画体験
長居公園にて集まりをした。パステル画を始めた友人Aさんの指導により、みんなにパステル画体験をしてもらう。以前からの知り合い含め5人ほど集まった。今回は、わたしが前に芸大生の集まりに行った際に、わたしの活動に興味をもってくれた京大の大学院生にも来てもらった。人類学を専門にしている。デービッド・グレーバーの「負債」という概念をもとに、社会と関わるためには人との何らかの関係をつくる必要があること。それを、路上など公共空間を利用してやることの意義や面白さやを話した。路上で投げ銭をもらったりする行動で人との接触が生まれ、それが社会と関わりを生み孤立しない取り組みとなる。友人は自分の描いたパステル画を駅前で売ったようだ。わたしもポストカードを売りこの日は3500円ほど稼いだ。
↓↓↓ Aさんってどんな人? ↓↓↓
Twitter → @A9616396163
・国会議員と生存権問題について話す会
堺の友人Aさんが、最近カフェにパステル画を置かしてもらい、地域の中でいろんな人と交流する空間をつくろうと行動している。堺市の山之口商店街の中にあるラパンというカフェである。着物の講師もいて、着物や浴衣を経験できる。
さて、今回、Aさん企画で居場所をやろうということになった。以前路上で知り合ったダンサーで政治活動もしてる方を招いたところ、国会議員も一緒に参加することになった。立憲民主党の森山浩之衆議院議員だ。
ここで、お店の沖縄料理を食べながら談話しつつ、生存権のことや障害者の地域での居場所つくりについても話した。
生存権については、生活保護費の引き上げが必要なことや、保護世帯の大学進学者が孤立無援になる問題などを話した。
居場所つくりについては、現状では生活保護利用者や障害者は作業所などしか行くところがない。作業所などは人との関係がその中に閉じられ、外に関係が広がりにくい。社会との関わりが遮断され、ある種の収容所のようになっている。障害者に配慮する空間も大事だが、当事者を地域から見えないところに追いやり、福祉や支援者たちで何とかしろよという分断もなされている。このように、合理的配慮の名の下に障害者や居場所のない者は巧妙に社会の外に追いやられる。生ぬるい形での排除であり、管理社会のあたらしいフェーズなのかもしれない。
わたしの路上や公共空間での居場所つくりや交流活動は、こういう流れに抵抗するためのものでもある。議員にはこういう問題を話した。公共スペースなど人の流れが多い場を利用して、社会と関わりながら活動できたり、フリーマーケットなど気軽に人と交流できる場があることも大事だという話しをした。
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