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ひと・人・ヒトを幸せにする広告 - Good Ideas for GoodⅡ- 展


標題のものは、2018年4月から7月まで、
汐留のアドミュージアムで展示されていた企画展。

この秋、友人の結婚や悩みや、様々なものに触れることが多くて、改めて「ひとを幸せにする」モノに立ち返りたくなった、今日この頃です。

木目調の床に、白い壁。
ほんわかした、イラスト。


2016年5月、特別企画展I世界を幸せにする広告-GOOD Ideas for GOOD-jを開催しました。さまざまな社会課題の解決にチャレンジする世界の広告コミュニケーションをご紹介したところ、大きな反響がありました。当館では今後も、「for GOOD」の視点での企画展を継続してまいります。
第2弾となる今回は、Humanity(人間性)をテーマに秀作を取り上げます。夢や目標を懸命に追いかける。何気ない日常を大切にしながら暮らす。たとえ誤解や偏見、老いや苦痛があっても、目分らしさを貫こうとする。幸せを求めて力強く生きる「ひと・人・ヒト」を勇気づけ、現代社会に多くの気づきを与えてくれるコミュニケーションの数々。国内外から収集した優れ たアイデアに、どうぞご期待ください。


ほんわかしたイラストとともに、
素敵なキャッチコピーが、至るところに。

「歳をとることが、カッコいいといいなぁ」

「つめたくするのは人間、あったかくするのも人間。」


「こうこくは こうふくのそばに いなくちゃね」

広告と、幸福。
むしょうに、その言葉に心動かされる。

____ あぁ、広告業界を目指したのも商品なり"何か"の良さを伝えていきたいからではあったけれど、
その先には誰かを幸せにしたい、って想いがあったんだよな。

自分も、まわりも、まだ知らぬ誰かもそんな気持ちになれたら... わたし、こういうこと考えてたよね。いまもきっと、そうなんだ。

自らの理想に、改めて気づかされる。


特に好きな、広告。

#ぎゅっと手をつなごう
#Holdtight

わずか数分の映像、
終始握られた手のアップ。

握られた手は、時折、
人の目を気にして、離れ離れになる。

同性愛に関する、啓蒙CM。

好き合っているのに、周りの目を気にしてただ、つながっていることでさえも、憚られる。
離れ離れになった手が、とても寂しそうで。

スクリーンの先に映る世界の、虜になった。

ある場所で、
宗教・信仰の自由が叫ばれた時
同性愛を認めるもの
認めないもの
そのどちらの思想も認めてしまうのか?
という、論争があった。

宗教的観点からすると、
ひとによっては 同性愛なんてもってのほか。
「個人の幸せを、願ってあげなよ。」
そんなふうに思ったりするけれど、これはきっと宗教に帰依する意識がわたし自身にあまりないから、というのもあるはず。

でもさ、互いが好きで一緒にいたいのに、
それを壊す権利なんか、赤の他人にはないはずなのよね。
それが、まわりを傷つけるものであれば、別だけど。「同性愛」が悪いことではない。

「手」といえば、
大好きな映画『千と千尋の神隠し』のワンシーン。
元の世界へ帰る千尋を「決して振り返ってはいけないよ」と送り出す、ハク。
繋がれた手が離れ、ハクの手がひとり、その場に取り残される。
住む世界が違う、ふたりの別れ。だけど、きっとまた会える。

どうしても、「手」というとこのシーンを思い出してしまうんですよね。
魔法を使ったり何処かの王族だったりする主人公が多い中、
本当にふつうの女の子である千尋に、とても感情移入してしまうんです。

「手」のアップにも強いメッセージを感じたけれど、
人物を真正面から捉えた絵にも、強く揺さぶられてしまう。

血縁関係、ひとのバックボーン。
100歳のモデルのポートレート写真。
あえて「注文を間違えること」を周知する料理店。
そして、
点字をスタイリッシュにする スマートウォッチ。


皆がそれぞれ、作り上げてきた世界観が
混ざり合って、やさしい空気を奏でていました。

すきなものに、
またひとつ気づけた時間。

ひとを、幸せにしたい
自分も幸せに、なりたい
エゴっぽいけれど、そう思います


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