ひとりでいたい/いたくない
自分から追いかけるのはいつも「私のことなんか簡単に好きにならなそうな人」だった。うわべで愛想を振りまいたくらいじゃ微塵もなびかないような人で、適当にニコニコしている私をかわいがったりしない人のことだ。心を開くのに人より何倍も時間がかかるくせに、とにかく私は「内」を見てほしがった。中身のある人間だと驕っているわけではないけれど、ただ、外から見た自分の姿を好む人のことを信用できなかったのだ。惰性で愛想よくする私をどうかきちんと見破ってほしい。人間くささに気がついてほしい。飄々とし