【詩のようなもの】母親
蛍光灯の青白い光の下にあるテーブル。払い忘れた請求書と飲みかけのペットボトルはいつのものかわからない。床に敷かれたカーペットには埃と髪の毛が端に寄っている。
ベッドの上の布団はカバーもなく薄汚れたまま丸まっていた。化粧ケースが開けっ放しのままなのはきっと急いで出かけたからだろう。
テーブルに置いてある千円札はそれで何か食べてと言う意味でLINEで適当にどうにかやってとだけ送られてきた。
蛍光灯はチカチカと言ってこのまま光り続ける気がない。切れたら千円の内からなんとかすることになる。
スマホに文字を打ってその後はパトロールのようにずっと流れる画像と動画を寝転びながら目で追っている。
純度の低い情報が脳の中に触れてはあっと言う間に消えていく。ちょっとだけ笑えて、リズムがよければいい。
嘘だと思っていたことが本当になり、本当だと思っていたことが嘘になるこの世界の本当なんて誰にもわからない。僕がこうしてコンビニのおにぎりと
ペットボトルのお茶を飲んでスマホの明かりを見ながら横になりそのまま寝てしまうのも嘘で夢幻なのかもしれない。
と以前に短編にしようかなと寝かしていた冒頭部分を
永遠に日の目を浴びそうな気がしないので出してみました笑
この冒頭の様子からすると短編では済まない気がしてならないです
テーマだけ決めて見切り発車で書いてみた冒頭部分なのでした
詩は文字を削って濃度を濃く出来たらと思うけれど
小説は真逆とは言わないけれど反対側にあるものだと思っているので
詩を書きながら小説を書くと詩のようなものになりがちかもです
文章とは難しいです🍀
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