たかが美容、されど美容～フットケア～

こんにちは

高齢者向けの美容サービスを提供している箱石（はこいし）と申します。

高齢者施設や、自宅で過ごされている高齢者の自宅に伺い、ネイル、エステ、ハンドフットトリートメント、メイクなどの美容サービスを提供しております。

さて、悲しいことに、介護現場への美容施術の導入について、
「何の意味があるの？」「取り入れても無駄」という意見を聞くこともしばしば。

しかし、本当に素晴らしい効果が見られるのが現実です。実際に効果を目の当たりにしていない方には信じられないことかもしれませんが、どんなご高齢の方でも何かしらの効果が見て取れます。

そもそも、ケアビューティスト（高齢者専門の美容家）は、ただ美容施術を行うだけではありません。
施設や自宅に訪問して、ネイルやメイク、ハンドフットトリートメントを行うだけでしたら、ネイリストさんや美容師さん、エステティシャンの方で十分です。

では、ケアビューティストは一体何ができるのか？

ケアビューティストは「その方の生活の質を上げるお手伝い」をしています。
ご利用者さまには何か困りごとがあり、その困りごとが一つの要因となって、生活に支障が出てしまっている。その困りごと解決にむけて、美容からアプローチしていくのです。

実際の効果として３名の方をあげていきますので、今回は１名目の方について、記載しようと思います。

まず１名目の方は、過去の大腿骨骨折の影響からか、足の浮腫みが酷く、普段の生活で歩くことも、リハビリ活動もできればしたくないと仰っていた80代の女性。

この方の問題点は、「足が重くてだるい、歩くと痛い」ということです。
実際に足を見せていただくと、くっきりと靴下の跡がつくほど、足の浮腫みがとてもひどい！

看護師にフットトリートメントを実施可能か念のため確認後（病気の関係で下手に触ると悪化する方も中にはいるため）、フットトリートメントを実施。

約20～30分のフットトリートメントを１回実施しただけでもこの違いです。
靴下の跡が綺麗に消えました。

週２回、フットトリートメントを２か月ほど続けると、「浮腫み」という最大の不快感を軽減することにつながり、ご本人もだいぶ楽になったと仰られるほど。
それからは、フットトリートメントを実施した日だけではなく、他の日もリハビリや歩行訓練を積極的に受けられるようになりました。

たった20～30分のフットトリートメントという美容施術。
これだけでご利用者様の困りごとを解決する手助けとなり、身体機能向上へと導くことができました。

「あなたのおかげよ、ありがとう」とご本人に言っていただけることも大変嬉しいですし、ご家族から「足の施術のおかげです」と一言連絡ノートに頂けたことも非常に喜ばしいことでした。
しかし、私が何よりうれしいのは、ご利用者さまが運動できるようになったことです。

病気や加齢に伴い、身体に様々な弊害がでてきて、生活の質をさげてしまうことになります。
その点を美容という分野からサポートしていくことが、ケアビューティストの役割です。

次の記事では、実際の効果を体感していただいた２人目の方について書いていきますので、お楽しみに♡

今後も、高齢者・要介護者への美容が少しずつ浸透しますよう、介護美容についてnote記載していきます。
また、私自身、祖父母の在宅介護を行っていたので、そちらの経験もインスタグラムで書ききれない部分書いていきたいと思います。

特に、
・介護に携わる方
・介護や看護の現場を良くしたい方
・介護事業の展開をされている方
・美容関係の方

などの方は、お役に立てる情報を発信していくので、フォローお待ちしています。

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