本瀬玄真

デザインとコピーライティングと読書と猫。 反省文件読書感想文を書いています。 3年間で…

本瀬玄真

デザインとコピーライティングと読書と猫。 反省文件読書感想文を書いています。 3年間で1200冊の本を読んだことがありますが、本より大事なこともあると学びました。 最近は1年で100冊程度です。 だである調で書くかですます調で書くのか一生迷って両方書くことにしています。

最近の記事

日常の対義語は? 『ぼくの死体をよろしくたのむ』を読んで。

コピーライティングを仕事にしていると、「なんでもなさそうなことをおもしろく書いてほしい(要約)」といった要望がたびたびある。 しかしながらこの場合、なんでもなさそうなことを、あからさまな虚飾によって見所のある言葉に構成することは、ほとんどない。 物事に二面性を求めるコピーライターの性(?)が作るフィルターを通せば、面白くないものを探す方が難しいからだ。 正義の反対には不義が、美点の反対には欠点が、生の反対には死が存在するように、実際にはなんでもないことの反対、というか裏面

    • 『推し、燃ゆ』を読んで。肉体と、それ以外のもの。

       推し、という言葉が名詞化したのはおそらくここ最近のことです。  キャラクター、アイドル、お笑い芸人、Vtuberなど人間(あるいはヒトの形をした何か)であったり、ロボット、電車、食べ物、建築物等々、何でもかんでもひとまとめにできる便利な言葉。  物体や概念まで擬人化してしまう日本人には殊更、便利だと言える言葉。  しかしぼくの語彙の中ではかなり下の方に登録されている言葉でもあります。 斜に構えて若い言葉を使わないからという理由ではなく、「推し」という言葉は中高生の、それ

      • それほんとに読書好きって言えるんですか。

         はじめましての方ははじめまして。そうでない方はお久しぶりです。  と書き出すのはあとがきにこそふさわしいと思うので、ここでの挨拶には不向きかもしれません。  本瀬玄真(もとせはるま)と申します。本名です。エコムクリエーションという会社でデザインとコピーライティングをしています。 https://creative.eccom.jp/  前置きは早々に終え、このnoteをはじめた理由のようなものを書いておきます。  読書好きと一口に言っても、その中身は人それぞれでしょ

      日常の対義語は? 『ぼくの死体をよろしくたのむ』を読んで。