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綾辻行人ヲタクによる全綾辻作品の紹介

新本格ミステリ界の大御所・綾辻先生に狂った女こと、ひなこです。今回は綾辻作品について語ります。少しずつ書こうと思っていましたが楽しすぎて一気に書いちゃいました。
作品数が多い分長めです。

前置きは置いといてさっそく紹介していきます。

綾辻行人先生の作品一覧

・十角館の殺人
・水車館の殺人
・迷路館の殺人
・人形館の殺人
・時計館の殺人
・黒猫館の殺人
・暗黒館の殺人
・びっくり館の殺人
・奇面館の殺人
・Another
・Another エピソードS
・Another 2001
・緋色の囁き
・暗闇の囁き
・黄昏の囁き
・深泥丘奇談
・深泥丘奇談・続
・深泥丘奇談・続々
・殺人方程式 切断された死体の問題
・鳴風荘事件 殺人方程式Ⅱ
・殺人鬼 覚醒篇
・殺人鬼 逆襲篇
・霧越邸殺人事件
・眼球綺談
・フリークス
・どんどん橋落ちた
・人間じゃない
・最後の記憶

※ほかの作家さんとの作品集等は除いています。

館シリーズ

・十角館の殺人
・水車館の殺人
・迷路館の殺人
・人形館の殺人
・時計館の殺人
・黒猫館の殺人
・暗黒館の殺人
・びっくり館の殺人
・奇面館の殺人

綾辻先生といえばこのシリーズ。

館シリーズは中村青司という建築家が建てた風変わりな館が舞台になっています。そんな館に魅入られた島田潔が館で起こる事件を解決していきます。

この島田潔、見た目は無愛想なおじさんですが中身は好奇心旺盛でコミ力の高く、かつ鋭い洞察力を持つ人物。数々の殺人事件に巻き込まれているのにも関わらず飄々としている魅力的なキャラクターです。ちなみに名前は島田荘司先生の「島田」と島田先生の作品に登場する御手洗潔の「潔」から取られたものらしいです。
一つ一つの話が独立しているためどこから読んでも大丈夫ですが、館シリーズは出版された順番で読むのが圧倒的におすすめ。特に「暗黒館の殺人」は最初に読まない方が何倍も楽しめます。

館シリーズ新作も数年のうちにでるそうです。

十角館の殺人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

綾辻先生の処女作。 叙述トリックといえば十角館の殺人ですよね。あの一文の衝撃を記憶を消してでも味わいたい!
孤島の男女が殺されていくという所がアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」みたいな感じ。

水車館の殺人

仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。1年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか? 密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは……!?
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

過去と現在の描写が交互に書かれていますが、今は過去/現在だよ!ってタイトルで教えてくれるから読みやすいです。「幻影群像」の秘密にゾッとしました。


迷路館の殺人

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった! 
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉


作家が自分の書いた小説通りに殺される見立て殺人。ダイイングメッセージなどミステリ好きには嬉しい要素がたくさん。

人形館の殺人

父が飛龍想一に遺した京都の屋敷――顔のないマネキン人形が邸内各所に佇(たたず)む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読み(カウントダウン)はすでに始まっていた!?
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉


館シリーズでは毛色が違う作品。主人公の病んでる男性の一人称で書かれるため主人公と一緒に自分もモヤモヤしました。

時計館の殺人

鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる! 
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉


この作品のトリックが本当に好き。あちこちにヒントが散らばっていたのになんで気づかなかったの!?ってなりました。最後の描写も美しくて綺麗。

黒猫館の殺人

大いなる謎を秘めた館、黒猫館。火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬(あゆたとうま)の奇妙な依頼を受け、推理作家・鹿谷門実(ししやかどみ)と江南孝明(かわみなみたかあき)は、東京から札幌、そして阿寒へと向かう。深い森の中に建つその館で待ち受ける、“世界”が揺らぐような真実とは!? シリーズ屈指の大仕掛けを、読者(あなた)は見破ることができるか?
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

薬物乱用&乱交があるので苦手な人は注意です。
伏線がきっちり張ってはって言われてみれば違和感があるのにそれに気づけず悔しい。

暗黒館の殺人

蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、ここに開幕!
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

めっちゃ長い。けどその分読み応え抜群。世界観がしっかりしていて引き込まれます。館シリーズで1番好き。好きな登場人物はシャム双生児の美魚ちゃんと美鳥ちゃん。

びっくり館の殺人

あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。館に住む少年と友だちになった三知也たちは、少年の祖父が演じる異様な腹話術劇におののくが……クリスマスの夜、ついに勃発する密室の惨劇! 悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相とは!? 
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

少年少女に向けたミステリ小説。......と言う割には最後が怖かった。でも、登場人物が少ないし覚えやすいので読みやすいです。腹話術って気味悪いですよね。

奇面館の殺人

季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

招かれた客全員に仮面がつけられるので本当に死んだのは主人なのか?それとも身代わりか?と考えながら推理するのが楽しかったです。

Anotherシリーズ

・Another(無印)
・Another エピソードS
・Another 2001


Anotherで綾辻先生のことを知った人も多いと思います。アニメ化・映画化・漫画化しているので入りやすいと思います。

様々な事故で人が死ぬAnotherですが、綾辻先生は死に方リストを作っているそう。京極夏彦先生がモデルになっている登場人物もいるので誰なのか探してみてください 。

館シリーズを書き終えた後に新作の2009も執筆予定。

Another

夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた! この”世界”ではいったい何が起きているのか!?
〈KADOKAWAより引用〉

初めて読んだAnotherで綾辻先生にハマりました。鳴ちゃんかわいい。読み進めているうちに謎が深まりますが最後に明かされた時はスッキリします。伏線もバッチリ張られてます。

Another エピソードS

1998年、夏休み。両親とともに海辺の別荘へやってきた見崎鳴が遭遇したのは、死の前後の記憶を失い、消えたみずからの死体を探す青年の幽霊、だった。謎めいた屋敷を舞台に、幽霊と鳴の、秘密の冒険が始まる――
〈KADOKAWAより引用〉

Anotherの後日談。幽霊がでるなんて綾辻先生らしくない!でもちゃんと綾辻先生だった!って感じです。

Another 2001

今年の〈もう一人〉は、誰――?

多くの犠牲者が出た1998年度の〈災厄〉から3年。
春から夜見北中三年三組の一員となる生徒たちの中には、3年前の夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。
〈死者〉がクラスにまぎれこむ〈現象〉に備えて、今年は特別な〈対策〉を講じる想たちだったが、ある出来事をきっかけに歯車が狂いはじめ、ついに惨劇の幕が開く! 
相次ぐ理不尽な“死”の恐怖、そして深まりゆく謎。
〈夜見山現象〉史上最凶の〈災厄〉に、想と鳴はどう立ち向かうのか――!?
〈KADOKAWAより引用〉

今回は2001で登場した想が〈災厄〉に巻き込まれていきます。完璧な〈対策〉を行っているから大丈夫でしょ!って高を括ってたら〈災厄〉始まるっていう可哀想な話。高校生3年生の鳴ちゃんがでてきます。かわいい。

囁きシリーズ

・緋色の囁き
・暗闇の囁き
・黄昏の囁き

文章の書き方が工夫されていて読んでいて楽しい。ミステリーだけどホラー要素が濃いです。本当に囁きが聞こえてくるようでゾッとします。

緋色の囁き

魔女、魔女、魔女。名門女学校の恐怖。
「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま1人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

最近改訂版がでました。
閉鎖的で校則の厳しい全寮制の女学校という舞台が美しいです。所々で女の子の幼少期の思い出が書かれているのですが、それが狂気的で怖い。
ちょっとした百合もあります。

暗闇の囁き

黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

美少年兄弟の無邪気さが怖い。たまに2人が意味わからないことを言っているのも怖い。けどこの兄弟に惹き込まれちゃいます。

黄昏の囁き

兄急死の報に帰郷した医学生翔二は、元予備校講師占部の協力で、“事故”の真相を追い始めた。「ね、遊んでよ」謎の“囁き”に異常に怯える兄の幼馴染みたち。やがて1人また1人と殺人鬼の魔の手が伸びるなか、彼の脳裏に幼き日の恐るべき記憶が甦る。
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

薄気味悪さと共に切なさもある。幼少期の記憶が曖昧なのって当たり前だけど、思い出そうとしても思い出せないのがもどかしいですよね。

深泥丘奇談シリーズ

・深泥丘奇談
・深泥丘奇談・続
・深泥丘奇談・続々
ミステリ作家の「私」が住む“もうひとつの京都”。その裏側に潜む秘密めいたものたち。古い病室の壁に、長びく雨の日に、送り火の夜に……魅惑的な数々の怪異が日常を侵蝕し、見慣れた風景を一変させる。
〈KADOKAWAより〉

京都が舞台の短編集で実際にある地名をもじった地名も出てきます。ゾッと背筋が凍るものや美しい描写に惚れ惚れするもの、なかには遊び心の溢れるものまで様々な話があって飽きません。「私」の記憶力が曖昧なため現実なのか夢なのかハッキリしないのが後味が悪くて最高です。幻想的。

このシリーズは続々で終了だそうです。

殺人方程式シリーズ

・殺人方程式 切断された死体の問題
・鳴風荘事件 殺人方程式Ⅱ

綾辻先生が警察ものって珍しいですよね?でも面白いんです。

このシリーズの主な登場人物は刑事の明日香井 叶、その妻・深雪、叶の双子の兄・響の3人。登場人物の個性が強くて魅力的です。まず、叶は暴力が苦手で温厚な性格です。刑事には向いていない叶が刑事になったのは妻・深雪のため。深雪は幼少期の体験から刑事に憧れをもっており、深雪は結婚の条件に刑事になることを出し、深雪にゾッコンだった叶はその条件をのんで刑事になります。
響は知識欲が強く色んなジャンルに手を出しては極めるのが趣味の変人。不真面目で掴みどころのない性格だが憎めません。

殺人方程式 切断された死体の問題

新興宗教団体の教主が殺された。
儀式のために籠もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。
厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。
2ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は? 
真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作!
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

タイトル通り謎解きに方程式が使われます。意外な犯人。

鳴風荘事件 殺人方程式Ⅱ

奇天烈な洋館に集まった人々は目を疑った。
六年前に殺された女流作家そっくりに、その妹が変貌していたのだ。
そして姉の事件と同じ月蝕の晩、惨劇が彼女を襲う。
“不思議な力”を持っているという黒髪を切られる手口も酷似して――。
必要な手掛かりをすべて提示して「読者へ挑戦」する新本格ミステリの白眉!
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

犯人の条件をその都度整理してくれるので犯人を考えながら読みやすく、面白いです。

殺人鬼シリーズ

・殺人鬼 覚醒篇
・殺人鬼 逆襲篇

このシリーズとにかくグロい。今までで読んだ小説の中で群を抜いてえげつないです。
ざっくり説明すると、登場人物たちが謎の大男に一方的に殺されていく話です。さらに、殺されていく登場人物の視点で書かれているので本当に自分が手足を切断され、内臓を引き出されている感覚に陥ります。
でもただグロいだけじゃ終わらないのが綾辻先生。ちゃんと結末であっと驚かしてくれます。

いつか殺人鬼 復活篇も来るかも......?

殺人鬼 覚醒篇

90年代のある夏、双葉山に集った〈TCメンバーズ〉の一行は、突如出現した殺人鬼により、一人、また一人と惨殺されてゆく……いつ果てるとも知れない地獄の饗宴。その奥底に仕込まれた驚愕の仕掛けとは?
〈KADOKAWAより引用〉

殺人鬼が強すぎて絶望しかない。目をつけられたら終わりです。トリックもあってミステリーとしてもスプラッタとしても楽しめます。

殺人鬼 逆襲篇

……蘇った殺戮の化身は山を降り、麓の街へ。いっそう凄惨さを増した地獄の饗宴にただ一人立ち向かうのは、ある「能力」を持った少年・真実哉! ……はたして対決の行方は?!
〈KADOKAWAより引用〉

今作は殺人鬼がわざわざこちらまで来てくれます。来なくてもいいのに。
姉を守ろうとする真実哉が健気で応援したくなります。

その他の長編

・霧越邸殺人事件
・最後の記憶

霧越邸殺人事件

外界から孤立した「霧越邸」で続発する第二、第三の殺人…。執拗な“見立て”の意味は? 真犯人は? 動機は? すべてを包み込む“館の意志”とは? 緻密な推理と思索の果てに、驚愕の真相が待ち受ける!
〈KADOKAWAより引用〉

雪の中たつ美しい山荘に次々と起こる見立て殺人......という完璧な本格ミステリ。幻想的で美しく、読んでいてうっとりします。

最後の記憶

脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女に残されたのは、幼い頃に経験したというすさまじい恐怖の記憶だけだった。死に瀕した彼女を今なお苦しめる、「最後の記憶」の正体とは?
〈KADOKAWAより引用〉

囁きシリーズに雰囲気が似ています。母を苦しめている記憶の正体が意外すぎて絶対誰にも予想できません!断言します。

その他の短編

・眼球綺談
・フリークス
・どんどん橋落ちた
・人間じゃない

眼球綺談

大学の後輩から郵便が届いた。「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿がおさめられていて……珠玉のホラー短編集。
〈KADOKAWAより引用〉


人に薦めるのに1番躊躇する作品。グロさでは前述の殺人鬼が圧倒的ですが、この小説はゾッとする気持ち悪さ&後味の悪さ。

フリークス

狂気の科学者J・Mは、五人の子供に人体改造を施し、”怪物”と呼んで責め苛む。ある日彼は惨殺体となって発見されたが!?――本格ミステリと恐怖、そして異形への真摯な愛が生みだした三つの物語。
〈KADOKAWAより引用〉


精神科での話なので登場人物と共鳴して不安定な気分になります。読了後は不思議な気分になって、呆然としました。
表題にもなっている「フリークス」に登場するJ・Mは江戸川乱歩の「孤島の鬼」に登場する諸戸丈五郎からとっているそう。

どんどん橋落ちた

ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる“問題”はひと筋縄ではいかないものばかり。崩落して誰も渡れなくなった〈どんどん橋〉の向こう側で、燃える〈ぼうぼう森〉の中で、明るく平和だったはずのあの一家で……勃発する難事件の”犯人”は誰か? 超絶技巧がちりばめられた五つの超難問に挑め!
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

綾辻行人VS読者の犯人当てゲーム。
えー!このトリックずるい!ってなります。ちゃんとヒントをくれているのに騙される。一作しか当てられませんでした。

人間じゃない

持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘<星月荘>。ここを訪れた四人の若者を襲った凄まじい殺人事件の真相は?――表題作「人間じゃない――B〇四号室の患者――」ほか、『人形館の殺人』の後日譚「赤いマント」、『どんどん橋、落ちた』の番外編「洗礼」など、自作とさまざまにリンクする五編を完全収録。
単行本未収録の短編・中編がこの一冊に!
〈講談社BOOK倶楽部より引用〉

今までの綾辻作品の番外編集なので、全部読んでいる方が楽しめると思います。

綾辻行人先生の魅力

①伏線の張り方がうますぎる!
なんてことの無い描写が伏線になっていて、やられた!となります。

②文章の書き方がきれい!
例えば囁きシリーズなら本当に囁いているかのように錯覚してしまう。読みやすいです。

③世界観が美しい!
血なまぐさい描写も幻想的で美しい。

初めて読むのにおすすめの綾辻作品

1位 十角館の殺人

2位 Another

3位 霧越邸殺人事件



最後まで読んでくださりありがとうございました。よい綾辻行人ライフを!

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