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どんくまさんのパン

絵本が大好きでした。

5歳離れた弟を妊娠し、吐き悪阻で苦しむ母に
無理やり読めと絵本を押し付けるほどだったとか

自分怖い。


読み聞かせは父ではダメで必ず母に
おねだりしていました。
父は子供の私が勘づいてしまうほど
読み聞かせが下手でしたので。

そんな私が大好きだった絵本

"どんくまさんのパン"

ぐりとぐらのようにタイトルを聞けば
誰もがわかる!というような作品では
正直ないのかもしれない…。

と思って、note書くのに少し調べたら
しっかりシリーズ化されている立派な
名作でした。

小さい頃の私は取り憑かれたように
このどんくまさんのパンが大好きでした。


全部暗記してました。
そりゃもう毎日呪文のように暗唱です。
もはや、読み聞かせるまでもなく、
ページを見るまでもなく。

今でも、冒頭の部分を覚えています。


"山から出てきたどんくまさん
街のはずれで日が暮れて
今夜はどこに泊まろうか
ウロウロ歩くうさぎ町
やっと見つけた蔵の中には
ふかふか枕がいーっぱい"

残念ながら23歳が覚えているのはここまで。

山から出てきたのか村から出てきたのか
自信が無いくらい…。

全部暗記していたのに
記憶は薄れてしまうものです。

正直、なぜそんなに好きだったのか
思い出せません


優しいタッチの絵とリズミカルな文
なによりパンが美味しそうで
気に入っていたのだと思いますが、

ぶっちゃけ、絵本って大概そうですよね?


子供が好きそうな可愛いイラスト
文章も単純明解。それが絵本のベースだと
思います。

もちろん、例外の作品もたくさんありますが。


そうなると、
考えられる好きだった理由はあと1つ。


母の読み方だったのかなと。


といいますか、たくさん集めてくれた
絵本のなかでも特に母はこの絵本が好きだった。

たぶん。


やんわり残る幼い頃の記憶で
楽しそうに読み聞かせをする
母の姿があるから私の推理は合っているはず。


親の好きなものは子供も好きになるのかな。

母と私の関係は特にその部分が
強いのかもしれません。

好きなもの、感覚、考え方など
歳を重ねるほど似てきています。

合わないのは服の好みくらい


私にもし子供が出来たら
どんくまさんのパンを読み聞かせようと
決めています。



私が読みたい。


暗記するくらいね。



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本日のひと言
悪阻中の母に私が絵本を突きつけていた頃
お腹の中にいた弟は、私と正反対で
絵本に全く興味なし。むしろ嫌がってた。

なんか姉、責任感じる。ごめんよ。



ハル






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