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カシミヤは手の平で

宇土さんに会いに行った帰りの電車でかいている。
表参道からB1出口に出た。

13時に参りますと言ったがまだ後30分ある。

駅出てすぐのドトールでアイスコーヒーを買った。
というのも、B1出口出るまでの階段で息切れが生じた。

我何歳なのだ。

昨日も25と言われたところ。
やはり25なのだろうか。

飛び級か
セレブレーション私。

ドトールでアイスコーヒーを5分で飲み干した
運動がてらアルマーニの13センチのヒールで私はモデルですと言わんばかりに

敵はいませんと言わんばかりに

モデルウォークをする。

あたしは無敵。

行く前にドルガバへ寄る

ドルガバ靴が可愛い。
マノロっぽい靴が色違いで置いてある。

そんなことより服なのである。

服を物色する。
触らないで見る。
極力触らない。
じゃないとイタリアいけない。
(あんまりベタベタさわっちゃいけないという暗黙のルール)

今思い出そうとして思い浮かばないので気にいるものがなかったようだ。

そしてちょうどいいかなと思い、向かう

607

インターホンを押す
鳴ってる?これ。

よく聞こえない。

返事してて無視してたらごめんなさい。

エレベーターへ乗り込む。

エレベーターの狭さとベビーカーの大きさが合わない。

赤子の泣き声
苦手だ

着く。

右側だ

どんな人だろう。
でも昨日メールしてオッケーくれた人だ。

扉が開いている。

入り口付近に若い男性

お邪魔します。

お邪魔した。

カシミヤのニットに囲まれたオフィス

ハァ〜いい。

宇土さんだ

手土産を渡したら喜んでくれた。
その顔がとても素敵だ。
シワが素敵だ。

今までのこととあたしのことを比べて色々アドバイスをくれる。

この人は19のクソガキと目を見て頭を使い正面でぶつかって向き合ってくれた。

歳を言うと向き合ってくれなかったり、バカにされたりあまりピンとこない優しいアドバイスしかくれない人も多いが彼は違った。

優しい口調と穏やかな振る舞いの裏に相当な苦労があったのだろう。

素敵だ。
尊い。
多分仏の生まれ変わりなのだろう。

こんなこと書いて後で彼が見たらどう思うか。
すみません。

そして糸を持ってきてくれて、引っ張って切った

ちょっと強めの引っ張って切れる巻きがベストなんだと言う

繊細な糸で巻かれているのが肉眼でも見える

しかも柔らかくて軽い。
カシミヤだった

ニットは指先で触る

カシミヤは手の平で触る。

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