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RADWIMPS 18祭 2018を大人目線と子供目線で観る

昨日放送された、「18祭 2018」

親になったこのタイミングで観られたことが最高に良かったです。

私は現在31歳。もう鮮明ではなくなってしまったけど、それでもギリギリ18歳の頃を思い出すことができる。

友達に嫌われたくなかったこと
学校と部活が世界のすべてだったこと
親は自分のことを理解してくれないと感じていたこと
自分より親が正しいと盲信していたこと
好きな人と目があうだけでテンションぶち上がりだったこと
初めてできた彼氏に舞い上がって1日200件メールしていたこと
嬉しいメールには保護かけていたこと
受験に落ちて人生終わったと思ったこと
前髪がきまらないって理由だけで家から出たくなかったこと
将来何になりたいかなんてわからなかったこと
何かがうまくいかない時、隕石落ちないかなって思っていたこと
痩せさえすればかわいくなれると思っていたこと

18歳。自分で自分の気持ちがコントロールできなくて、なんか毎日もやもやして気持ち悪くて、友達に認められれば有頂天になり、親はうざかった。そんな気分は年齢を重ねるごとにどんどん消えていって、今がだいぶ生きやすくなったと感じている。

子どもが生まれてからは親目線になり、昔の親の気持ちも考えられるようになった。例えば、受験に落ちて浪人したとき、私は世界が終わったとばかりに毎日泣いて悲劇のヒロインぶっていたけれど、親からしたら自分の努力不足で落ちたのに毎日泣いててなんなの、受験料も無駄になったし予備校代だって高いし頭痛いわって思っていただろうなとか(笑)それを子どもにぶつけなかった親は、できた人たちだ…

18祭をみて、今まさに18歳を生き、悩み、もがいている若者たちと自分を重ねることができた。忘れてしまった感情。消えてしまった悩み。31歳の今は「どうでも良い」と思えることも、18歳のときは「死活問題」だったのだ。そのことを思い出してよかった。

私の子どもたちも、同じ道を通るだろう。その時に、今の自分の感覚で「そんなのたいしたことないよ〜w」なんて言ってしまっては、子どもたちとの関係は修復不可能になってしまう。あの時の、18歳の私の気持ちを忘れないでおきたい。

実際の問題からしたら、親だって切実だ。18歳、子どもの進路は心配だし、大学に行くならお金だって工面しなくては。その責任は重くのしかかる。でも、親には今まで重ねてきた年月がある。だいぶ図太くなったし、ちょっとしたことでは傷つかない。気づかないふりしていなすことだってうまくなった。

18歳は、ちょっとしたことが人生を変える大きな影響になりうる。だから、たいしたことないように見えても、全然たいしたことなくないのだ。事実は関係ない。18歳の心の中で起きていることだけが真実なのだ。18祭は、そのことを思い出させてくれる番組だった。

子どもが悩んでいたら手を差し伸べたい。でも、18歳に親の手助けはいらないだろう。私だって、親からあーだこーだ口を出されたくなかった。親は手も口を出さずに見守ってくれた。今度は私の番だ。18祭をきっかけに、完全に親目線になる前に、子どもの頃の気持ちを思い出せてよかった。

思えば気持ちも体型もだいぶ丸くなってしまったなぁ。

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