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よりみち通信

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毎月1回発行している『よりみち通信』。 紙媒体でも配布していますが、noteでも読めるように1年分をこちらのマガジンにまとめていきます。
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2020年7月の記事一覧

よりみち通信12ブックカウンセリング「地方」―地方vs都市をのりこえる―

よりみち通信12ブックカウンセリング「地方」―地方vs都市をのりこえる―

コロナ禍の中でリモートワークが流行り、地方移住を希望する若者が増えているそうです。
たしかに、満員電車の三密はこわい。

でも、物質的な豊かさを捨ててまで地方に住むことに、どんなメリットがあるんだろう?
そんな疑問に答える2冊の本をご紹介します。

『都市と地方をかきまぜる〜「食べる通信」の奇跡』(光文社新書)は、限定1500部の食べ物付き情報誌を発行し、地方の農漁業と都市の消費者を丁寧につなぐ取

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東京が滅びるまで

東京が滅びるまで

先日、東京の友人と「オンライン飲み会」をした。ふだんは遠く離れていて、出張とかの言い訳がないと連絡もしづらい人とそうやって交流できるのはちょっと不思議だ。それはともかく、地方ではすでに緊急事態宣言が解除されていた一方で、首都圏ではまだ継続中というタイミングだったから、実はちょっとおそるおそるの参加であった。

山形にいて、テレビやネットなどの報道を連日浴び続けていると、それはもう東京は大変なことに

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よりみち通信11 ブックカウンセリング「東京」―都知事選に想いをよせて―

よりみち通信11 ブックカウンセリング「東京」―都知事選に想いをよせて―

普段、自腹で新刊を買うことがめったにない私が、「こ、これは!」と思って、つい書店に走って買ってしまったのが、石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋)。

タイトルと表紙がよくある芸能人の暴露本っぽくて、「どうなのよ?」と思っていたのですが、ページを開けたが最後、ほぼノンストップで一気に読み切ってしまいました。

ノンフィクションとはいえ、何が「真実」なのかは誰にも(多分、本人でさえも)わからないわ

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