さくらももこ展で次女がゴネて帰りたがったけど後半コジコジになびいて巻き返したよ!っていうレポートの巻
行ってきました!〝さくらももこ展〟
行こうと思った動機は2つあって。
マンガ好きな娘達の学びになるかなってことと、わたし自身が、さくらももこっていう1人の人間の人生を浴びたいと思って。
ちなみに、53歳のときにこの世を去られてます。
さくらももこ(以下さくら先生)と言えば、アニメちびまる子ちゃん(以下まるちゃん)。
ちょうど1990年、さくら先生が25歳の時にアニメスタートしてるんですよ。凄いですよね。
声優はタラコさんって方がされてるんですが、当時小学生だった私は、さくら先生がしてると思ってましたから。だって、結構似てる。
ちなみにちびまる子ちゃんの初代オープニング曲は、おどるポンポコリンじゃなくてゆめいっぱいです。
知ってる人おる?
ちょっと歌詞をググってみました。
何だろ歳のせいかな、普通に感動する。
日だまりの 草笛が 聞こえたよって何だよ!うぅ。
心の絵の具は溢れるんか。うぅ。
そうそう、あの駄菓子屋のシーンから始まるんですよね。懐かしいよ、まったく。
マンガ家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつものヒット作品を生み出してきた、さくら先生。19歳でデビューしてずっとずっと走り続けてきたんですよね。
なんも気にしてなかった私でさえ、展示会を見回った後、なんだか、まるちゃんと一緒に大きくなった感ありますもん。
言葉で言い表せん何かの感情がふくれました。
それは、小さい頃食べてたもんを、大人になって食べてしみじみ思うような懐かしい感情です。
あぁ、さくら先生には感謝しかない。
コロッと、ファンになりましたとさ。
めでたしめでたし。
…っってまだ、終わりません。
これ、まえがきにすぎません。
だって、次女がゴネたんですからっ!!!
そこを書かんと、わたしゃ成仏できないよ。
では本題のゴネゴネ事件と共にレッツゴー。
さくらももこ展は
7つのエリアで構成されてた
原画など約300点が展示されているだけあって、速読・早歩きでも見終わるまで1時間はかかりました。
額や垂れ幕など細部に渡る演出の数々にも感動しました。
それでは、各エリアを順番に回ってみましょう!
序章
『さくらももこができるまで』のエリア
入り口を通ると側面に大きく、さくら先生の人生の年表が貼られていました。しかも、先生の字で。
印象深かったんは、青春がなかった学生時代があったということです。作風から勝手に、なんやかんやとあった人やと思ってましたもん。
少女時代に描かれた絵も意外でした。こんな絵を描かれていてたんだなって。なんかね、紙に対しての絵の割合が割とちっちゃいんです。
絵日記もあり。
天気書くところがあるじゃないですか?そこに、うすぐもりって書くあたりが、あーやっぱり天才なんだなって思いましたよね。
第1章
『ももことちびまる子ちゃん』のエリア
ちびまる子ちゃんの第一話の原画から、それ以降の原画がビッシリ展示してありました。しかも加筆修正がほとんどないことにビックリ!
マンガの中で時代を感じる不幸の手紙を回したりとかザリガニがグッピー食べたりするエピソードなんて吹きましたw
来場者の方も、あの頃の自分と重ねるようにして漫画を読まれているように感じて。
私もと、浸りながら読んでたんですが、早々と次女(8)が飽きてらっしゃる。
『ママーつかれたぁー』
『のどかわいたぁー』
ぐねぐねとバターのように私にへばりつき体重をかけてきやがる。隊長!いつものアレです!魔の60°の攻撃がきました!
すかさず、私は応戦する。
『なんでよっ、ほらっ、マンガさ漢字にフリガナふってあるやろ?読めるやろ?読んできーよっ!お、おもしろいやろ!』汗汗
『えーーーーーあきたぁーーすわりたいぃーー』
ダメだっ!隊長!!敵はびくともしません!
ええーい!こうなったら、奥の手だ!
『もうすこし、お利口さんにしてたらグッズ何でも買ってもいいよ?』
『………いらん』
(終わった、サイレンなった、敗戦した)
こうして、展示会とは一味も二味も違う私の序章が早々と幕を開けた。
(ちびまる子ちゃんのナレーション入ります)
後半へ、つづく
第2章
『ももこのエッセイ』のエリア
高校3年の時に書いた作文が現代の清少納言と称されたらしく、そこから、さくら先生はエッセイマンガを思いついたみたいで。
このエリアの頭上には、拡大コピーされた直筆原稿奇跡の水虫治療が設置してあり、これをあの歳(思春期)で赤裸々に書けるなんて天才でしかないと思いましたね。もう一周まわって水虫治療が清々しくかんじるのであります。さすが現代の清少納言、しかも原稿用紙12枚も書いている!?
水虫だけで12枚!
ももこ先生に、天国に金一封を送りたい。
他にも、いろんなエッセイが展示されていました。
ちなみに、この間もずっと次女はバターである。
もう、彼女のことはバターと呼ぶことにしよう。
第3章
『ももこのまいにち』のエリア
さくら先生は、1994年29歳の時に男の子を出産してます。
お子さんをとても大事にされていたみたいで、その想いが絵本や絵日記など新しい創作へと繋がって作品になってます。
息子に宛てたポエムなんかもありましたよ!
こんなん、泣いちゃうよ。
日記の中でも、育児日記がたくさん展示してありました。
いうまでもなく、この間もずっと次女はバターである。もう7割方、溶けている。
第4章
『ももこのナンセンス・ワールド』のエリア
さくら先生40歳の頃、ナンセンスに本気で向き合い、のちに神のちからと神のちからっ子新聞という異色の作品を刊行してます。
壁にだだだだだーーーっと展示されているので、てっきりエンジェルのことでも描かれているのかなって思いながら見てみると…えっ?カトちゃん?
カトちゃんみたいなキャラクターが尻の穴に万華鏡みたいなものをさして、うさんくさい商売してる…
エンジェルどこいったんか…
次いこ、次だ。
え?平岡ムネジ マラソン10周年を迎えて…?
誰だ、このおじさん。
一体わたしは、何を見せられているんだ。
このエリアは、こんな作品がずっと続いて、室内の気温も高く、隣のバター(次女)はもう溶けきって地面につきそう。
ナンセンス+高温+バターで、私の頭はおかしくなり限界を迎えようとしていた。
第5章
『ももことコジコジ』のエリア
『ママー、のどかわいた、つかれた、もうかえろうーよーーー』
『ほら!なんか知らんけど、コジコジだってよ?なんか、バター(次女)が描く絵ににてるやん!(くいつけー)』
『えーーーー?どれよ?こんなん、どうせおもしろくないもん…』
『いや、一回みてみたらいいやん?(くいついてくれーおねげーだー、オラにちからをわけてくれ)』
『しょうがないなーもーまったく』
『…………』
『…………』『…………』『…………』
静かだな..?
『ん?んんっ!!!!(くいついたーーーーーー(涙)!!!!!!神様ありがとうーーーー)』
やっと、くいつきました!!コジコジにヒットです!このコジコジというキャラクターは、ももこ先生26歳の時に、落書きから生まれたみたいで。
宇宙人で不思議な生物、それから悩みがなく気ままに楽しく暮らしているという設定のようで。
これが、バターにはヒットしたらしく、静かに集中して見てたんです。その眼差しは、ここ入ってから初めての集中でした。
もう、わたしゃ涙が出そうだったよ。なんか知らん冷汗も、報われてどーでもよくなったよ。
それにしても、コジコジって人気なんですね。
愛される理由とか許される理由わかる気がするな。
みんな、こんな風に生きたいですよね。
終章
『アトリエより』のエリア
さくら先生が愛用してた仕事道具と集めていたアイテムが展示されていました。
なんと、民芸品が好きみたいで国内外問わず集められてて。ものすごい数の現物も展示してあったんですけどね、なんだか嬉しかったなー。
そしてピアノも旅行も大好きだったことが、作品にも反映されているように感じましたね。
こう、実物を見ると、グラデーションの使い方とか線の描き方とか本当繊細で、やっぱりプロだなーって感動しました。
グッズ購入品
あらかじめ、ホームページでこれ買おうって決めてだものがあって。
それが、画像中央にある『ちびまる子ちゃん』漫画のコマのアクリルキーリングどぅえす。
吹き出しにある言葉のなんたる破壊力。
この歳になると、沁みます。うぅ。
あとは、画像左にあるさくらももこ展 公式図録。
これ見るだけでも、行った気分になりますよ。
(もちろん、実物のほうが感動しますぜ)
あっ、一回も登場してないバターの姉はと言いますと、集中してさくら先生の世界を堪能してました。
小学4年生にもなれば、楽ですね〜。
姉妹2人は、コジコジのスーパーボールのガチャガチャを回してました。一回200円なので、お子様にオススメですよっ。
でも出てきたのは、なんか知らんキャラクターで。
心配してましたが、満足してたようで。こどもの心はわからんものですな。
そんなこんなで、長くなりましたが無事に展示会を楽しむことができましたとさ。皆さんも、よかったら足を運んで感想教えてください。
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