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令和時代に絶滅すべき利己的マインドセット

互いの感謝ありきの売買


2020年3月3日現在、コロナウィルスの影響により情報が迷走していて、マスクやトイレットペーパーの売り切れが続出しています。

2月の初め、実家の秋田に帰省した時に、東京の相方から「秋田ならマスク売ってるかもしれないから、あったら買ってきて」と頼まれ、ドライブがてらマスクを探しに行きました。

大きめのドラックストアで店員さんに聞いてみると、ことごとく売り切れていて、「申し訳ございません」と言われるので、「謝る必要ないですよ」と、店員さんに対応して頂いたことにお礼を伝えて、ドライブを楽しみました。

秋田県八森町周辺の海沿いや、趣のある無人駅を眺めながら自分のペースで好きな音楽を聴きながら車を走らせるのがとても気に入ってるので、帰省のたびにドライブしています。

その途中で、普段であればマスク購入が重要なことではないので、スコトーマ(心理的盲点)になって気づきもしなかったであろう場所。
まったく栄えてない場所にポツンと処方箋薬局があった。建物の造りも薬局っぽくないし、近所の知ってる人しか来ないのでしょう。

そこでラッキーなことに最後の数枚販売していたので、購入させて頂きました。
「何軒も探してたんですよー。良かったー」と喜んでたら、「ホント最後の数枚でしたから良かったですね」と言ってくれたので、「相方は普段からマスクしてるんで、買ってあげることができて良かったです」と伝えると、店員さんも「お役に立てて良かったです」と言ってくれました。

ほっこり嬉しい価値ある買い物でした。

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そして昨日、トイレットペーパーが残り少なくなって買いに行きましたが、何軒も売り切れ続出で、商店街の外れの目立たない薬局に入りました。

普段そこに配置してあるだろう棚が露骨にスッカラカンになっていたので、「やっぱりないか」と思いましたが、「トイレットペーパーは置いてないでしょうか?」と尋ねると、「どこも売り切れてますもんね」と言われたので、「そうなんですよ。買い占めるつもりはないんですけど、あと1ロールしかないので困ってるんですよ」と気さくに答えたら、「ありますよ。シングルですか?ダブルですか?」と言われて、予想しなかった展開に「えっ?あっ…シングルで」としどろもどろになってしまいました。

「表に置いておくと買い占められるので奥に閉まってあるんですよ。困ってる人に売りたかった」と言ってくれました。
「うわーホント嬉しいです。ありがとうございます」とお礼をしてお店を出ました。

これもまたほっこり嬉しい価値ある買い物でした。

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迷惑をかける利己的なマインド


さて、タイムリーな買い物を例に挙げましたが、この売ってる人も買ってる人も幸せになるような買い物の要因は、お互いが相手に感謝しているということです。

売る側は「商売なんて相手の満足よりも、売ればそれでいいんだよ!」と考えているレベルではないし、買う側も「お客様は神様だから、オレの言う通りに従え!」と考えているレベルではないです。

お互いが「いい人」であることで成り立ちます。
私はコーチなので、いい人です。(いい人でなければコーチではないからです)
ですので、上記のような買い物になることが多い訳です。

「そんな綺麗事言ってたら潰れちまうよ」などと考えている経営者は、「テレワークなんかしてたら、みんなサボっちゃうよ」と言ってるのと同じで、でもテレワークやってみたらなんとかなってるみたいな状況と一緒です。

「売上を、減らそう」という書籍が流行してるくらいです。

まずはご自身が心が豊かになることに集中して、自社の社員をいい人に育てる梶をとってください。

それでも理解できなければ不幸な人を量産する要因になってしまうので、一度潰れてしまった方がものすごく勉強になると思いますので、一度潰れてどん底を味わって、成長して這い上がると世界のためになるのでおすすめです。

BtoCやら、◯to◯という呼ばれ方がよく聞こえてきますが、これは手段です。
最近はDtoC(ダイレクト トゥ コンシューマー)みたいなお互いの関係性ではないモデルも話題ですが、そのような意識高い系がそそる呼び方がカッコいいとする◯to◯の前に、◯for◯がお互いの中になければ、短期的には小手先の技で伸びるかもしれませんが、末長く続くことはありません。

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消費者は毎日繰り返して買い物をする訳ですが、自分にとって価値ある商品を買うという選択をしたいはずです。

しかし、主体的な選択と言っても、万人がすべてのものに対しての知識や目利きがあるというのは、ほぼ不可能と言って良いと思います。

その為に、店頭であるとか、商談に出向いたりなど、営業と呼ばれる業務を請け負っている方がいる訳です。

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「売る」という行為で明暗が分かれるのが「相手の素晴らしい未来をクリエイトする為に提案して価値を感じて頂く」のか?「はっきりしない不安を煽る方法で成約率を上げる」のか?になります。

例えば、タイヤがパンクしてペチャンコになっている車に乗って「今から高速道路使って旅行するので、空気だけ入れてください」と言っている人にタイヤ交換してくださいと言うのは、事故を起こす可能性が極めて高いので「不安を煽る」とは言えません。

売り手目線が行きすぎた不安の煽り方で販売するというのは、人生が受動的であり、間違った評価の獲得や、上司に怒られたくないなどの理由で、相手に対する貢献の気持ちが無いに等しいので、正しく生きているとは言えない人生ですし、そんな方法で対価を得て、家族を守るなどというのは「そんなんで守られたくないわ!」というレベルになります。

令和になっても、組織が常態的に不安を煽るような売り方をせざるを得ないような劣悪な環境で、盲目的、同調圧力的にそのような仕事をしてしまっている人もいることでしょう。
そのような同調圧力的マインドは、世界的に迷惑なので、絶滅することが求められます。
これまではこれまでとして、過去は関係ないので、この機会にやめてください。
例えば「お客様にとって、この商品を購入すると、こんな良い未来になりますよ」と本気で考えて提供して、納得して頂いて販売する。という仕事をしている人にロックオンして、お近づきになり、自分の周りをそういう人だらけにすると、ホメオスタシス同調によって変わると思います。

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自分がお客様側の立場でも、非常に心の狭い対応を店員さんにぶつけている人が、令和になっても年代問わずまだまだ多くいらっしゃいます。

今回のマスク売り切れで、売り切れたことの原因が店員さんではないのに、「何でねーんだよ!」と怒りをぶつけたり、反グレみたいな兄ちゃんが、威圧的に勝手なことを要求したりするような醜さです。

その人たちが、自分の知り合いにどれだけ優しくしていても、愛する人を大切にしてようと、そういう威圧的なマインドは世界的に迷惑ですので絶滅することが求められます。

不安を煽る売り手や、横柄な買い手が残念ながら未だにいるわけで、そういったことをしてしまう人が絶滅ではなく、そのようなことをするマインドが絶滅すればいいということです。

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支配的映像の置き換え


では、まず音楽の話。

学生の頃に全校集会なんかの終わりに、「修礼」とかいって、下記の音楽と共に「気をつけ、礼、直れ」というのをやっていたことでしょう。

では、この音楽が2つ目の音で終わったら、どんな感じだろう?
中途半端な、解決してないような、不快な気分になるでしょう。

**この2つ目の音は、3つ目の音で安心するための不安の役割になっている訳です。2つ目の音で終わると不安のまま終わるので不快なのです。
3つ目の音を設定したら、2つ目の音は、3つ目の音に行きたくて仕方ないのです。
この不安→安心の流れを「ドミナントモーション」といいます。 **

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そして、コーチングの話。

コーチングでは、「こうなりたい!」というイメージを深めたり、「実際にこうなってる!」というレベルの強い臨場感を感じる「ヴィジュアライゼーション」が非常に効果的です。

ヴィジュアライゼーションは、「実際にこうなってる!」というwant toなものが理想ですが、「どうせ、こうなってしまうだろう」とか「こうなりたくない!」と思っていても、そのなりたくない状態を強くイメージしていたら、悪い方にヴィジュアライゼーションの効果が働いてしまいます。

この自分のマインドの中に支配的に映像化されたものを「ドミナントピクチャー」といいます。ドミナントピクチャー目掛けて行動してしまうということです。これを目的的思考といいます。

先ほどの、修礼の3つの音を、1つ目の音(生まれた時(過去))、2つ目の音(目的的思考(現在))、3つ目の音(ドミナントピクチャー(未来))とすると、ドミナントピクチャー次第で、演奏者の修礼を奏でるタッチが変わってきます。

例えば、3つ目の音は(ド、ミ、ソ)の3和音なのですが、それを(ラ、ド、ミ)の3和音に変えると、暗い感じの終わり方になります。ネガティブな未来のが支配的映像となっている感じです。

または、3つ目の音に(シ)を加える(ド、ミ、ソ、シ)の4和音にすると、お洒落な感じの終わり方になります。ノットノーマルな生き方をする決意が支配的映像となっているみたいな感じです。

未来の支配的映像(3つ目の音)が変われば、そのための目的的思考(2つ目の音)になるのです。無限の可能性が広がります。

現状が(ラ、ド、ミ)のようなネガティブな支配的映像であれば、まずはwant toな映像に置き換えて、そちらの映像に対してのセルフトーク(自己対話)や、アファメーションを唱えてヴィジュアライゼーションしてください。
セルフトーク、アファメーション、ヴイジュアライゼーションを常態化して、置き換えた映像をドミナントピクチャーに変えていきましょう。
ちなみに置き換えた映像のことをリプレイスメントピクチャーといいます。

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先ほどの、不安を煽って売ってしまえばいいレベルの営業や、丁寧な店員さんに横柄な態度をとる心の豊かさが足りてない人は、土足でズカズカ相手のマインドに乗り込んで、不安や恐怖などのドミナントピクチャーを見せつけて、その不安や恐怖を避ける行動を強制することで自分の利益を得ようとしてる人生を送っています。

私は、このような人たちが相手を騙したり、威圧したりすることで自分がいい思いしているマインドがコロナウィルスと同じくらい早く絶滅して欲しいと思っています。

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「相手の素晴らしい未来をクリエイトする為に提案して価値を感じた上で購入して頂く」というマインドで営業を仕事としている方に出会いお話を聴きました。
私自身、営業って大変で人気がない、どちらかといえば「イヤな職業」という捉え方をしていました。
彼から伝わる堂々たる雰囲気、営業に対する未来のビジョンを目の当たりにして、このようなマインドであれば、自分にとっても、相手にとっても素晴らしい職種なんだと考え方が明るく変わりました。
何より、彼のカッコよさが表情や姿勢に溢れ出ていました。

世界中がお互いに感謝しあえる、「みんながいい人」という未来をドミナントピクチャーとして実現に向けた生き方をし続けようと思います。

この記事を読んでいただいた方も、令和時代は「いい人」の時代に発展すべく活躍していただきたいと思っております。


パーソナルコーチング受付などは下記のリンク


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