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首都圏ノンセクト・ラジカルの10年代を概観する④

第一期DA(2014年度~)


①設立の経緯

 ゆとり全共闘として参加した法大解放デモは2012年の10月が最後である。2013年の法大解放デモのときは黒ヘルから出せた人員は3人のみであった。とにかく人員を確保することが最優先という状況であった。法大闘争に関わった世代は、ほとんどが卒業し、黒ヘルの存続は危うい状態となっていた。伝統も廃れかかっていた。そんな中、黒ヘルを再建し、法政大闘争における人員を確保し、若手増加に合わせて組織し直すことを目的として、DAが2014年3月ごろに結成された。


②目的・目標

 大学を巡る問題を直接行動で解決するための組織。革命の一手段としての学生運動ではない。管理教育、新自由主義的教育の粉砕を指向した対権力な学生の集まりとして位置付けた。中核・革マル以外で法大を支持している、あるいは救援のときに手伝う人員で直接行動を志向し完黙を貫ける人材を集めていた。理想とする大学自治を挙げ、その実現を目指していた。


③行動の軌跡(2014年〜)


1.法大闘争と対中核派 → 省略


2.在特会へのカウンター行動

 DAとしては在特会への抗議を繰り返し行っていた。特に位置付けは明確ではなかったが、DAのメンバーのほぼ全員が差別デモへの関心が高かったため。5/10に抗議に参加した。

 7/6のカウンターにてDAのメンバーが傷害罪を理由に逮捕される。転び公妨が直前にもあり、事前から狙われていたことは確実である。その救援が大きな議論を呼び、諸団体との関わりが大きく崩れることになる。りべるたんやDAメンバーの自宅に家宅捜索が入り、公安の親への働きかけもあった。著名人からの賛同があった。


3.議論を呼んだ救援活動

 7・21に「WE SPEAK OUT!! 学生逮捕とヘイトスピーチに抗議するデモ IN早稲田~高田馬場」が行われた。新左翼界隈が一致団結した点は評価できるが、市民運動派からはバッシングを食らうことになる。


4. BABL(Black Against Black)

 2014年の夏頃に就活デモの発展拡大系として位置付けられ早稲田派を中心として結成された。青年ユニオンとの連携で勉強会や講演、11・23に新宿でデモを行った。デモへの強い批判を反原連より受けた。終了後、SASPLの一潮流に加わっていた早稲田学生に対して批判が起こる。2015年になってから、5・30に最後のデモがあった。しかし、中心を担うメンバーが全く足りない状況であった。DAからもBABLの情宣に参加した。以降は勉強会などを行う予定であったが、いつの間にか活動停止していた。


5.和光寮 → 省略


6.大学サークルと周辺

 外山恒一の呼びかけによって、各大学でアナキズム研究会が乱立していた。ただし、大学での活動は弾圧も強く、また人も集まらず、運動として成り立たなかった。DAはメンバーを集めたものの、結局、どのような活動にも結びつけることができなかった。


7.三里塚 → 省略


8.その他(シグザグ会と反戦実、辺野古リレー、山谷など) → 省略

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