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シナリオ・プランニングで、after/withコロナの働き方・子育てを考える

 Chiyoda update主催の「コロナで変わる働き方と育児~シナリオ・プランニングで考える~」に企画・参加しました。

noteシナリオプランニング内容

シナリオ・プランニングって何?

 過去の出来事から未来を予測(フォアキャスティング)するのではなく、10年後の未来を予測し(バックキャスティング)、シナリオを作る手法だそうです。
 過去からの連続で考えるとあくまでその延長線上でしか考えられなくなるところを、影響が大きそうな軸を設定し、思い切り極端な未来のシナリオを描くことで、枠を外し、広い視点で物事が考えられる気がします。
 また、シナリオを作るのがゴールではなく、どんなシナリオになったとしても通用する力はどんなものかを考えたり、シナリオに書いてある事象の兆しについて情報感度が上がることで、どんな未来が来ても備えていけます。

今回の内容

 今回は、子どもを持つビジネスパーソン向けの勉強会で、講師はKIRINの能重正規氏でした。宿題を挟みながらも2時間×2回開催のため、かなりタイトなスケジュールでしたが、中々濃い内容となりました。
 オンラインでの進め方として、ドライビングフォースの洗い出しや、シナリオの完成などはGoogleスプレッドシート、Googleスライドなどを活用した他、当日の意見はiPadグラレコで記録していきました。
 今回話し合いの中で決めた軸と、掘り下げた世界は下記の通りです。


 オンライン・景気進む⇄進まない
 子育て寛容⇄不寛容
 感染症共生&グローバル化⇄感染症撲滅維持&鎖国化

掘り下げた世界
 「オンライン・景気進む」×「子育て寛容」×「感染症共生&グローバル化」
 =徹底した監理・監視のもとに安全が保障された桃源郷社会

「オンライン・景気進む」×「子育て不寛容」×「感染症共生&グローバル化」
 =勝ち組IT企業が牛耳る大人のためのスマートシティ社会

「オンライン・景気進まない」×「子育て不寛容」×「感染症撲滅維持&鎖国化」
 =ウイルス撲滅維持のため、個の自由が奪われる管理社会

3つの世界

どのシナリオでも通用する働き方や子育てとは

 今回、全く異なる3つの世界を味わってみて一番感じたのは、どんな未来になっても納得感を持って生きていきたい、ということでした。
 そのために必要なこととして、次の4つを大切にしていきたいと思いました。

▶︎生活力・つながり
 土台として意識したい部分。
 生活力については、ネット社会が今後も進むだろうけれども、例えば大災害が起きた時や何か重大なウィルスでサーバー停止になった時を考えると、ネットに依存しすぎない生活をみなおすことも大事かなと思いました。
 つながりについては、今回のコロナ禍でも強く実感しましたが、不測の事態が起きた時や生きづらさを抱える時は、友人など横のつながりがセーフティネットとなり、とても助かりました。

▶︎家族のコミュニケーション
 環境が大きく変わり生活が変わる時には、色々な決断をすることになると思います。そんな時、前提として普段から家族とのコミュニケーションが取れる状態でないと、判断や決断するのが大変になるなと感じました。

▶︎自分の好き・得意なこと
 極端な世界を見たことで、どの世界だとしても楽しく生きていくには、自分の好きなことや得意なことの軸が必要だと思いました。
 また、好きなことや得意なことは変化していくため、常に自分の中で言語化していくことも必要かもしれません。

▶︎選択力
 コロナ禍でも、情報が少ない中多くの選択を迫られました。保育園は自粛する?育休は延ばす?遊具は触らせない?などなど。
 その経験があったからこそ余計に、どんな世界になったとしても、不確かな中で自分たちで選択していかないといけないということが強く印象に残りました。
 ではその選択をどうするのか?
 「意思決定」は目的に応じて変わるので、目的を明確にすることで選択ができる。その目的は、自分の好きや得意を認識し、家族とコミュニケーションをしっかりとることで、その都度明確になるのかなと思いました。

最後に

 今回初めてシナリオ・プランニングに参加してみて、SF映画並みの極端な世界を描くからこそ見えてくるものがあるというのが初めての感覚でした。
 また、自分にとっては嫌な世界を考えることで、その兆しに目を向けながら備えられ、いつかその世界が来てしまったとしても納得感を持って対応していけるのかなと思いました。
 なお、シナリオ・プランニングのやり方の詳細はこの本がとても分かり易かったです。


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