贖い

そこであなたは言ったのです
これも愛であると
瑠璃色に染まる虹彩を
きらきらと輝かせて

そして私はそれを
この上なく信じていたのですから
たとえそれを愚かな行いと
天が笑おうとも

人はみな愚かなので
買ったばかりの傘を
駅のホームに置き忘れるように
人の罪を消してしまうことさえ
厭わなかったのです

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