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死んだらおしまいだよ、なんて とっくに死んだ君が言うのが可笑しくて 夢から覚めた午前四時 …
変わらない風 いつもの日が昇り 影は 未来にばかり伸びていく ふり返れど 早春の陽は眩く 目の…
そこであなたは言ったのです これも愛であると 瑠璃色に染まる虹彩を きらきらと輝かせて …
もしも僕がもう一度 この世に生を受けるなら どうか、大洋に揺れる 鯨となって 海水にまみれた…
大好きだったあの人と お別れしてから丸二年 可愛かった実家の猫が 死んでしまって丸五年 毎日…
小さな水たまりに 雨粒がかかって チラチラと彗星のように点滅する 真夜中、無色の街灯の下…
君の『好きだよ』が 口移しの唾液と共に 歯茎を撫でる 喉を焼く 一番深い場所が ずっと煮え滾るように熱い 吹き上がる感情の蒸気で 自分が見えない 全身を巡る血液に混じり 消えない焦げ跡を残しながら 君が僕を満たし 君で僕は濡れる
僕一人生きていくのに 必要な空間はどれくらいだ あの部屋の隅と、コンビニの陰 僕の生きる全…
どうしようもなく お腹いっぱいな満月の夜なのに 君はコンビニのおでんを買いたがる ついでに…
もう会えないね 同じ星にいるのに もう言えないね 同じ言葉なのに もう消えないね 消えたフ…
どれ程の長い年月をこの目で見届けていけば、 往生とやらを迎えて僕らは安らかになれるの? あ…
映る顔、反射する当惑 いつの間にか増えた皺 飲み下す事が得意になった 感情と酒が苦い 大人に…
全然違う 君の前、君の隣、君の声、君の影 全然違う 君がいる、君が去る、君がいない…
虹の音 雨上がりの匂い 濡れた髪、そのままに 逃げない覚悟 陽だまりの跡 視界の残像 消えぬ景色、留め 信じる勇気 そして今、春風 終わりを告げる鐘 震える心象、泪 始まるのは魔法