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特別なんてことは無いよ いつもと同じ朝 淡いコーヒーの薫りと 少し焦げたトーストの朝 朝起…
わたしとわたし以外 根こそぎ全部 ありとあらゆる全ての まっしろなおしまい あの日からここま…
落ちた欠片ばかり拾い上げては 透明な枢を組み上げている 込み上げる腐臭 その只中にいる私は …
ある朝君が 蛇口をひねると 僕の世界が流れて出た 慌ててすくって飲み込む君の 冷えた右手にキ…
それは 永遠の一瞬だから 掠れた黒インクの陰に 夕暮れの金木犀に 空いた教室の静寂に 汚れた…