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2022出題頻度順【気象予報士試験】「気象業務法その他の気象業務に関する法規」

【2022年4月作成】
ここでは直近の気象予報士試験5年分の過去問から、気象業務法その他の気象業務に関する法規について、内容ごとの出題頻度をまとめています。

この「気象業務法その他の気象業務に関する法規」は、学科・予報業務に関する一般知識において、15問中4問出題されるので、絶対に強化しておきたいところ。

とはいえ、気象業務法に特化した参考書は少なくて、どこから情報を仕入れるべきか?ってなりますよね。

そこでこの晴野はれのが、ここ5年の過去問から「気象業務法その他の気象業務に関する法規」の問題を全て集めて出題傾向高い順に並べ、内容も整理しました!( •̀ .̫ •́ )✧

出題傾向を把握して、効率的に受験勉強を進めてくださいね。

出題頻度結果

まず出題が多かった順に並べていきます。

出題数の多い順に並べると下のようになります。

  1. 予報業務の許可について

  2. 気象予報士の資格・できることについて

  3. 災害の防止&災害対策基本法について

  4. 警報・特別警報について

  5. 観測について

  6. 罰則について

  7. 用語の定義について

  8. 気象測器について

いつの試験にどれだけ出題されたのか、表にまとめました。

 「予報業務の許可について」は、ほぼ毎年出題されています!
次に多いのは、気象予報士の資格に関する問題。
どの問題も気象予報士にとって必須知識なんだけど、受験勉強的には頻度順に覚えたいですね。

続いて出題頻度順に、もっと詳しい内容をお伝えします。

出題頻度1位「予報業務の許可について」もっと詳しく!

 
「予報業務の許可について」の問題が、この5年間の40問中12問出ています。
ほぼ毎回出題されています。 

出題された内容をもう少し詳しく分けてみると・・・

↑第48回は一つの問題の中に、それぞれの内容が含まれていたので「0.5」としました。
 
これを見ると、出題が多い順に

  1. 予報業務の許可を受けた事業者が行わなければならないこと(義務)について

  2. 予報業務の許可を受けた者が予報業務を行う際の気象予報士の配置について

  3. 気象庁長官の許可が必要な業務について

  4. 許可を受けた予報業務の変更について

となっています。

また直近10回の試験で1問ずつ出題されたのがこちら。↓

  • 予報業務申請書もしくはそれに添付する書類に記載が必要な事項について

  • 気象業務を行う事業者が気象庁長官の許可を得るために必要な要件について

  • 予報業務の許可に関する文章の正誤について

  • 予報業務の許可を受けたもの関する文章の正誤について

気象庁長官の許可を得るために必要なこと、許可を得た者や事業者の義務(しなければならないこと)は必須事項。

許可を得た予報業務に関して変更があった場合はどうすべきか?などを知っていれば、だいたい正解すると思います。

続いて2位!

出題頻度2位「気象予報士の資格・できることについて」

「気象予報士の資格・できることについて」の問題は、この5年間の40問中8問出ています。
 
出題された内容をもう少し詳しく言うと・・・

  • 受験資格。

  • 気象予報士の登録と抹消

  • 試験合格から気象予報士への登録申請までの期限。

  • 予報業務許可を受けている事業所で働く場合にやるべきこと(又はやらなくて良いこと)。

  • 罰則関係(不正な手段により気象予報士試験に合格した場合や刑事罰を受けた場合など)

  • 気象予報士の登録更新手続き。

  • 気象予報士が死亡した時にやるべきこと。

などなど・・・正誤を問われる問題となっています。
過去5年分の出題の内訳は下の表のようになっています。

円グラフにするとこんな感じ。↓

トータルで見ると、「気象予報士が気象業務の許可を受けている事業所で働くときに〇〇しなければならない。」的な文章の正誤を答える問題が多かったです。

次に多かったのは気象予報士試験に合格したのちの登録制度について。

  • 誰に登録をお願いするの?

  • いつまでに登録手続きするの?

  • 悪いことやっちゃった人は登録できないの?

といった内容の問題ですね。

罰則に関しての問題は

  • 刑法で罰金以上の刑に処せられた気象予報士は資格を失うのか?

  • 気象業務法の規定に違反したものは予報士の資格を抹消されるのか?

  • 一度登録を抹消された予報士は、再度登録してもらえるのか?

  • 業務法違反している事業者に雇用されてた場合、予報士の資格は抹消?

それほど難しい内容ではないので覚えることは簡単だと思います。

では続いて3位!

 

出題頻度3位「災害の防止&災害対策基本法について」

「災害の防止&災害対策基本法について」の問題が、この5年間の40問中6問出ています。
 
もう少し詳しく出題された内容を言うと・・・

  • 災害対策基本法について

  • 災害対策本部の設置について

  • 非常災害対策本部の設置について

  • 防災に関する計画について

  • 防災に関する組織について

  • 防災基本計画・防災業務計画・地域防災計画について

  • 災害が発生するおそれがある異常な現象を発見した場合について

 
「災害の防止&災害対策基本法」関係の問題って、私は本当に覚えるのが大変でした。
「災害対策基本法の定義」から「災害対策本部は誰が設置するのか」とか。
暗記するしかないです。
 
 
「災害が発生するおそれのある異常な現象を目撃した者は…」は、一人でスタコラ逃げずに、ちゃんと情報を共有しましょうってことですが、誰に通報すべきかは暗記するしかない!
 
 
ここ5年以内は災害対策基本法の

  • 第二条

  • 第五条

  • 第十一条

  • 第二十三条

  • 第三十四条

  • 第五十四条

  • 第六十条

あたりが出題されています。
じっくり読んでみてください。
 
 

出題頻度4位「警報・特別警報について」

「警報・特別警報について」の問題が、この5年間の40問中5問出ています。
 
出題された問題は、次のような内容でした。

  • 警報・特別警報の定義

  • 誰がどんな警報を出さなければならないのか・出すことができるのか・出してはならないのか。

  • 気象庁から警報・特別警報の通知を受けたらどうすべき?

  • 特別警報の基準

一般知識の15問中、1問出るかどうかの確率は1/2。(降水確率に似てますねw)

とはいえ、気象予報士になるなら知っておかないとね。


出題頻度5位「観測について」

「観測について」の問題が、この5年間の40問中3問出ています。
 
出題された内容はこんな感じ。↓

  • 「観測」の定義とは。

  • 「観測に使用する測器について、気象庁長官に届出が必要な観測」・「届出が必要ない観測」とは。

  • 国土交通省令で定める技術上の基準に従って観測しなければならない観測とは。

  • 気象庁⻑官から観測の成果 の報告を求められるか。

 

勉強するときのポイントは、「観測」の定義をしっかり理解すること。

同時に

  • 気象庁以外の政府機関・地方公共団体が気象の観測するとき、「国土交通省令で定める基準」に従わなければならない場合や、従わなくてもよい場合はどんな条件なのか。

  • 気象庁でもなく、政府機関・地方公共団体でもない者が気象の観測をするとき、どんな場合だと気象庁長官に届け出なければならないか。

などですね。

 続いて6位!

出題頻度6位「罰則について」

「罰則について」の問題が、この5年間の40問中3問出ています。
出題された内容はこんな感じ。↓

  • 気象の予報業務の許可を受けている者(「予報業務許可事業者」という)に罰則が適用される事例。

  • 罰則が適用される事例。

ポイントは「どんな場合に罰則が適用されるか」ですが、「予報業務にとって、何が重要で優先されるべきなのか」を理解していればすんなり覚えられると思います。

業務法原文も「そりゃあそうだよな!」と納得できる法律になっているので、理解してしまえば丸暗記も必要ないはず〜。

では次、7位!

 

出題頻度7位「用語の定義について」

「用語の定義について」の問題が、この5年間の40問中2問出ています。
出題された内容はこんな感じ。↓

  • 「気象」とは・・・

  • 「水象」とは・・・

  • 「観測」とは・・・

  • 「予報」とは・・・

  • 「警報」とは・・・

 
もうね。これは覚えるしかないんで、過去問や業務法の第一章を暗唱しましょう。
プリントアウトして冷蔵庫のドアや、トイレに貼って覚えるのもいいかも〜


出題頻度8位「気象測器について」

「気象測器について」,の問題が、この5年間の40問中1問出ています。
しかも直近の第57回の試験で出題されました。

内容はこんな感じ。

  • どのような観測の場合に、登録検定機関が行う検定に合格した測器を使用しなければならないか。

  • 登録検定機関が行う検定の有効期限について。

  • 気象測器の検定申請手続きについて。

遡っていくと、第44回の試験でも気象測器についての問題が出ていて、そのときの問題は第57回とほぼ同じ内容です。
ということは、気象測器については第57回で出題された内容を理解して覚えていれば大丈夫そうですね。


さいごに

ここまで読んでいただいたあなた、お疲れ様でしたー!
気象業務法・法規の内容は、学科試験・一般知識の攻略のために重要なところではありますが、試験合格後にこそ知っておかなければならないことばかりです。

知らずに業務法の規定に違反しちゃった!なんてことがないように、しっかり覚えておきましょう。

頻出問題ごとの過去問をまとめたものも近々公開する予定です。

お楽しみに〜(о´∀`о)


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